都城ミュージカルクラブ(MMC) ブログ

ミュージカル劇団 平成24年4月~キッズ部新規開設♪http://www.mmc-2009.net/

セリフの裏側

2009年12月05日 21時09分25秒 | レッスン・練習
本日のレッスンは、
2コマとも演技の時間でした。

本格的な作品の稽古になるとできなくなるであろうと、
前半は座学をしました。

内容は、
「基本的な舞台用語」
舞台用語や舞台構造の説明など、
現場を見なくてはわからない事も多いのですが、まずは言葉の説明を。。。

さまざまな業界には、その世界独特の言い方などがありますが、
演劇・舞台の世界にもいろいろあります。

「ころす」「なく」「わらう」など いろいろ…
物騒な言葉ですが、いわゆる業界用語です。

「ころす」=固定すること。
「なく」=我慢、妥協すること。
「わらう」=その場からなくすこと、撤収すること。

緞帳幕・大黒幕・中割り幕・暗転幕・一文字幕など
舞台の幕にも、いろいろと名前がついています。


後半は、先日から行っている
台本を使った演技の練習です。

今日は少し細かくセリフの分析をしました。

このセリフはどういった気持ちで言っているのか?
そのセリフを聞いてどう感じたのか?
この気持ちでセリフを言うと、どういった表現になるのか?

相手とのやりとりの中で、気持ちの変化を確認しながら
自分のセリフを言ってみます。

たとえば、
『背が高いね』『そう?』というセリフがあったとします。
言われた側が、背が高いのか低いのかによって受け取り方が変わりますよね。

身長にコンプレックスを抱いていると、
「また言われた…」という気持ちになるだろうし、
素直に、言われてうれしく感じるかもしれないし。

どのように感じるのかは、
台本に書かれているセリフから読み取ることもできるし、
書いていないことならば、想像してみることも必要です。


舞台のシーンは、ある人生の ひとコマです。
そのシーンに至るまでの、生まれてからの人生がずーっと続いているのです。

台本に表現されていることは、一部分です。
この場面になるまでの人生を想像してみることが必要なのです。

そして、台本を読む時に、常に『なぜ』をキーワードに考えてみてください。
なぜ このセリフを言うのか
なぜ 相手役にこんなことを言うのか
なぜ 今ここに居るの? などなど

それを想像しながら、セリフのバックボーンにあるものを読み取ってください。

その感情が読み取れれば、
その気持ちに従って
セリフを言えばいいのです。

演劇は特別に難しいことではありません。
ただ、日常の無意識にしている行動や言葉を
意識的に表現するだけです。

(それが簡単にできれば 苦労はないけどね。。。)