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『エバン・オールマイティ』

2008年08月07日 00時01分22秒 | 映画レビュー
原題: EVAN ALMIGHTY
製作年度: 2007年
別題:-
製作国・地域: アメリカ 上映時間: 96分
監督:トム・シャドヤック
製作:
トム・シャドヤック
ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
ニール・H・モリッツ
マイケル・ボスティック
製作総指揮:
イロナ・ハーツバーグ
デイヴ・フィリップス
マット・ルーバー
キャラクター創造:
スティーヴ・コーレン
マーク・オキーフ
原案:
スティーヴ・オーデカーク
ジョエル・コーヘン
アレック・ソコロウ
脚本:スティーヴ・オーデカーク
撮影:イアン・ベイカー
音楽:ジョン・デブニー
出演:
スティーヴ・カレル エバン・バクスター
モーガン・フリーマン 神
ローレン・グレアム ジョーン・バクスター
ジョン・グッドマン ロング
ワンダ・サイクス リタ
ジョン・マイケル・ヒギンズ マーティ
モリー・シャノン イブ
ジョナ・ヒル ユージーン
ジョニー・シモンズ ディラン・バクスター
グレアム・フィリップス ジョーダン・バクスター
ジミー・ベネット ライアン・バクスター
ハーヴ・プレスネル
ジョン・スチュワート
レイチェル・ハリス
ディーン・ノリス
オススメ度:★★★☆☆

ストーリー:
“世界を変えよう”を公約に掲げてみごと下院議員に当選したエバン・バクスターはTVキャスターの仕事を辞め、一家でヴァージニア州の郊外へ引っ越してくる。そして、早速ベテラン議員ロングから大役を任されるなど幸先の良いエバン。ところが、公約を実現したいと神に祈った次の日から状況が一変、神がエバンの前に現われ、ノアのごとく箱船を作るよう告げられる。こうしてエバンのもとにはどこからともなく動物たちや船の材木まで集まり、否応なしに船を作るハメに。さらに、エバンはヒゲも髪も急激に伸び始め、容姿がノアそっくりになっていく。やがて、洪水が起きるという日に箱船が完成。しかし、誰もが冗談と思った矢先、ダムが決壊し、本当に洪水が発生してしまう…。

コメント:
長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビト

1キュビト=約44.5cmとして換算すると、
およそ「長133.5m、幅22.2m、高13.3m」となる…

一体何の大きさかって?
それは、本作で神様が一人の男に作らせた”ノアの箱船”である。


ノアの箱舟とは…

旧約聖書の『創世記』(6章-9章)にでてくる、大洪水にまつわる、ノアの方舟物語の事。または、その物語中の主人公ノアとその家族、多種の動物を乗せた方舟自体を指す。「はこぶね」は「方舟」のほか、「箱舟」「箱船」などとも記される。(ウィキペディア(Wikipedia))


『ブルース・オールマイティ』では、わずかなながらもジム・キャリーと肩を並べて爆笑を掻っ攫っていたスティーヴ・カレル。彼のコメディセンスは前作で十分証明済みである。本作ではその流れに乗せて、前作のジム・キャリーに対抗したオマージュ的な作品になることを勝手に予想していた。ところがどっこい、神様による無茶振りは前作以上にパワーアップし、思いもよらぬ展開に主人公エバンはとんでもない試練を受けることとなる。

神様からの指令…それは……
「やがて街を呑み込むほどの洪水が起こる。
 それまでに「ノアの箱舟」を作れ。」と。
 
これはまさしく神様による無茶振りである。
長133.5m、幅22.2m、高13.3mの船を一体どうやって作れと言うんだ。
本作はひたすら箱舟を作り続けるエバンの物語である。

動物がたくさん出てきます。
エバンの容姿が次第にノアと化します。
神の予言どおり洪水が起きます。

だけどホントそれだけの作品。
前作のようにコメディ要素があるかと言われればごくわずかに過ぎず、サクセスストーリーとしても何か物足りない。ラストの洪水シーンもあまり迫力がなくいまいち。結局ハートフルな展開に持って行きたかったのだろうが、これも全く感情移入できず不完全燃焼。

僕が期待していたのは、紛れもなくスティーヴ・カレルのコメディセンスだったのだ。前作でTVキャスターという役で出演した彼は、出演時間数分にもかかわらずジム・キャリーを笑いで食っていた。できることならあの笑いをもう一度観たかったのに残念で仕方がない。結果的にあまり続編として作った意味のない作品になっている。

前作は神から全能のパワーを授かって好き放題やっていたが、今回は逆にノアの箱舟の製造という重荷を負わされる。これが本当に途方もない作業で、終始ノアの箱舟の製造で終わってしまうのだ。これでは観ている方も疲れてしまう。どうせ神を出すくらいなら、もっと奇想天外な展開で楽しませて欲しかったものだ。


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