原題:THE DESCENT
製作年度:2005年
上映時間:99分
監督:ニール・マーシャル
出演:シャウナ・マクドナルド 、ナタリー・メンドーサ 、アレックス・リード 、サスキア・マルダー 、マイアンナ・バリング 、ノラ=ジェーン・ヌーン
オススメ度:★★★☆☆
ストーリー:
冒険好きのサラは、一年前の交通事故で愛する夫と娘を失ったショックからいまだ立ち直れずにいた。そんな彼女を励まそうと、友人たちが冒険旅行に誘う。リーダーのジュノが企画したのはアメリカのアパラチア山脈奥地の地下洞窟探検。参加したのはサラとジュノを含め女性ばかりの6人。ロープを伝って穴の中へと降りていく一行。最初は順調だったが、突然の崩落事故で出口をふさがれてしまう。さらに悪いことに、功名心にはやるジュノは皆に内緒で前人未踏の洞窟を選んでいたのだった。地図もなく、捜索隊も期待できないことを知った彼女たちは、別の出口を見つけるため迷路の中を進んでいくのだったが…。
コメント:
いや~久しぶりに”痛い”映画を観た。恐いというよりは完全に”痛い”描写の方が多い。しかも全く予想していなかった展開だったので激疲れ。上映時間99分となっているけど絶対それ以上長く感じること間違いなしの作品だ。
最初から”痛い”を連発してしまったが、一応ジャンルはホラーなのでもちろん恐い要素も盛り込まれている。本来ホラー映画といえば得たいの知れないやつらが出てきて人々を殺しまくるというのが基本。本作でも『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムの様なモンスターがうじゃうじゃ出てきてそれはそれで恐い。しかしこの映画は違った。実はその恐怖の核となる存在…それは登場する”女6人”である。途中から出現するそのゴラムの様なモンスターはあくまで女6人の本性を引き出すためのきっかけに過ぎない。そのモンスターを血だらけになりながらも怒りに任せて殺しまくる女性たちの姿は想像を絶するものだ。
で、映画はそのまま意味のわからないうちに終わってしまうのだがそこで初めて気付く。肝心のストーリーが完結していないことに。普通の映画なら最後は洞窟から脱出してハッピーエンドといくはずなのだがそんな希望すらない。
実は主人公の女性は冒頭に交通事故で夫と娘を亡くしている。これだけ最初からその事故死を印象強く見せているのだから、どこかで彼らの存在が絡んでくると予想していたにも関わらず、そんなエピソードは最後まで全くなし。こんなちょっと意味のわからない展開のせいで、一体この映画で何を描きたかったのかわからなくなってしまった。僕が勝手な解釈をするとしたら、この世で一番恐いのは”理性を失った女”ということになるのだが…本当にそれでいいのか?若干不本意なラストだったので残念で仕方がない。
しかし総合的に観ればそこまで批判するほどの作品ではない。むしろホラーとしてはなかなか出来のいい作品だといえる。この映画の楽しみ方としては、前半は洞窟の暗闇を生かした演出やサバイバル的な要素を楽しむといいだろう。そして後半から突如ホラーと化す本作は、あなたにとって未だかつてない”理性を失った女性の本性”を恐怖映像と共に体験させてくれることになる。
製作年度:2005年
上映時間:99分
監督:ニール・マーシャル
出演:シャウナ・マクドナルド 、ナタリー・メンドーサ 、アレックス・リード 、サスキア・マルダー 、マイアンナ・バリング 、ノラ=ジェーン・ヌーン
オススメ度:★★★☆☆
ストーリー:
冒険好きのサラは、一年前の交通事故で愛する夫と娘を失ったショックからいまだ立ち直れずにいた。そんな彼女を励まそうと、友人たちが冒険旅行に誘う。リーダーのジュノが企画したのはアメリカのアパラチア山脈奥地の地下洞窟探検。参加したのはサラとジュノを含め女性ばかりの6人。ロープを伝って穴の中へと降りていく一行。最初は順調だったが、突然の崩落事故で出口をふさがれてしまう。さらに悪いことに、功名心にはやるジュノは皆に内緒で前人未踏の洞窟を選んでいたのだった。地図もなく、捜索隊も期待できないことを知った彼女たちは、別の出口を見つけるため迷路の中を進んでいくのだったが…。
コメント:
いや~久しぶりに”痛い”映画を観た。恐いというよりは完全に”痛い”描写の方が多い。しかも全く予想していなかった展開だったので激疲れ。上映時間99分となっているけど絶対それ以上長く感じること間違いなしの作品だ。
最初から”痛い”を連発してしまったが、一応ジャンルはホラーなのでもちろん恐い要素も盛り込まれている。本来ホラー映画といえば得たいの知れないやつらが出てきて人々を殺しまくるというのが基本。本作でも『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムの様なモンスターがうじゃうじゃ出てきてそれはそれで恐い。しかしこの映画は違った。実はその恐怖の核となる存在…それは登場する”女6人”である。途中から出現するそのゴラムの様なモンスターはあくまで女6人の本性を引き出すためのきっかけに過ぎない。そのモンスターを血だらけになりながらも怒りに任せて殺しまくる女性たちの姿は想像を絶するものだ。
で、映画はそのまま意味のわからないうちに終わってしまうのだがそこで初めて気付く。肝心のストーリーが完結していないことに。普通の映画なら最後は洞窟から脱出してハッピーエンドといくはずなのだがそんな希望すらない。
実は主人公の女性は冒頭に交通事故で夫と娘を亡くしている。これだけ最初からその事故死を印象強く見せているのだから、どこかで彼らの存在が絡んでくると予想していたにも関わらず、そんなエピソードは最後まで全くなし。こんなちょっと意味のわからない展開のせいで、一体この映画で何を描きたかったのかわからなくなってしまった。僕が勝手な解釈をするとしたら、この世で一番恐いのは”理性を失った女”ということになるのだが…本当にそれでいいのか?若干不本意なラストだったので残念で仕方がない。
しかし総合的に観ればそこまで批判するほどの作品ではない。むしろホラーとしてはなかなか出来のいい作品だといえる。この映画の楽しみ方としては、前半は洞窟の暗闇を生かした演出やサバイバル的な要素を楽しむといいだろう。そして後半から突如ホラーと化す本作は、あなたにとって未だかつてない”理性を失った女性の本性”を恐怖映像と共に体験させてくれることになる。