【amazon】 【BK1】
◆「闇色のソプラノ」
なんか、妙にはまってしまった北森鴻なのであった。
ホント、面白いよ。この調子でいくと、出てるの全部買ってしまいそうだww
夭折した童謡詩人のことを卒業論文にしようとした女子大生。そしてその詩にみせられた郷土史家、末期がんに侵された男、医師、刑事、そして詩人の遺児が、地方都市に集まり事件が始まる。
ものすごいプロット。
全く無駄のない構成で、ぐいぐいとひっぱっていかれてしまいます。最後のほうは、あれはあれで、これはこれで、なんて予想はつくんだけど、結局本当に面白いものは、予想通りであっても面白いんだよね。つか、そうじゃないと本物じゃないと思います。
にしても、あんまり救いのない話ではある。
だけど、へんに暗くないというか、一種の清涼感があるのは北森鴻の特徴なのかもしれない。