五山の送り火

2007-08-17 02:11:37 | KYOTO
8月16日は京都の夏の終わりを告げる五山の送り火です。
大文字焼きじゃないんですよ。五山の送り火です。

詳しくはこちらをどうぞ京都新聞サイト

ほかの地方で言う精霊流しとか灯篭流しみたいなもの?
お盆で帰ってきてるご先祖や故人のお精霊さんの魂が
山の向こう(あの世)に帰るのに足元を明るく照らすためだそうです。

毎年テレビでしか観たことなかったんですが、
今年はじかに観ようじゃないのと盛り上がったんですわ。
ねねちん家族と一緒に鴨川あたりで見ようかと言うてたんですが、
なんとアクシデントが・・・
ねねちんが熱中症でダウン・・・なので家族だけで行ってきました。

バスで行くのがイヤだなんてアホなことを言ううちのパパ。
車で見に行くなんて無謀やん・・・どこで見るっちゅうねん。
将軍塚は五山のうち4つまで見れるんですが、
なんとこの日、16時から交通規制ありで却下・・・
船岡山はバスでしか行けん・・・
じゃあどこで見るん?最悪大文字だけでも観ないと、
昨日大文字山に登った意味がなくなる(なんて不謹慎な)

そういや、動物園の辺りから見えたような気がするわ。
それじゃ行ってみましょうという事で、平安神宮。
東山三条から東に上がると左の方に大文字が見えました。
ところがパパさん、もうちょっと近くで観るぞと
近くになるほど見えにくくなるやん。
やっぱり高台でないと見えんやろ~

以前、仕事をさせてもらった保育園が高台にあるらしい。
保育園目指して車で走ってると、見た事のある場所だということに気付いた。
今年の4月に金戒光明寺に行った時、
哲学の道に行こうと道をクネクネ歩いてて、迷いまくった。
多分、ひと山越えたんとちゃうんかな?
真如堂の付近を通って高台に上り、白川通りに出る際大文字が見えたもん。

パパが連れてってくれた場所は、私達が大文字山を見た場所より
ず~っと真正面から大文字が見えた。

いちおう住宅街やし車のエンジンは切っておかないとね。
点火時間より30分も早く到着して誰も居なかったけど、
三脚をセッティングしてるおじさんが後からやってきた。
そのうち、タクシーが何台も止まり続々と人が増えてきた。


待ちにまった点火時間。
20時きっちりにチョロチョロと火がつき始める。
真っ暗やった山の斜面にに「大」の文字が浮かび上がる。
煙がモクモクと立ち始めるまでに時間はかからんかった。

中央の火床の炎は最大7~8メートルにもなるらしい。
私達の居た場所からそれはわからんけど、
一つ一つの火床ははっきりわかった。




一番ピークから段々火が小さくなってくる。
ま、これだけ観たら十分さ

さ、次は何処行く?
パパは「まだ行くんかい?!どこで観れるっちゅうねんっ!」
御園橋あたりで舟形が見えるらしいけど・・・と言うと
「アホか、帰ってこれへんようになるわっ!また来年。」

・・・却下されてしまった。
また来年といいつつ、ちょこっとだけ北側向かって走ってくれた。
すると、四条大橋辺りかな?舟形が頭だけ見えた~
でっか~いちょこっとだけ見えたけど大きさ想像できるわ

実は、今日の昼間に鳥居形も観てるんですわ。
高山寺から天龍寺に抜けるときに大沢池を通りました。
その時チラッと見えたのですわ。
めちゃ低い位置なんで、船岡山からも見えんやろう・・・

こんな風に観えた観えんかった~って騒いでるのは
はっきりいうて不謹慎なんやろうね。
だって、お盆に帰ってきてる故人の御霊を送る伝統行事やもん。
行事って言うとイベントみたいでアカンか
亡くなった人とお盆の間一緒に過ごし、
「また来年帰ってくるわ~」「うん、待ってるし~
って会話の一つもあるんとちゃうかな。
パパや子供が亡くなったりしたらお盆の間が楽しみになると思う。
この数日間だけは一緒にこの世で過ごすことが出来るんやもん。
楽しく過ごしたぶん別れが辛いやろうし。
気をつけてあの世に帰りや~と祈りながら送り火を見るのが本来の姿かな?
そう考えるとお盆ってすごいわ。