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ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

真夏のオリオン

2010年08月16日 | 邦画
 2009年制作。テレビで放映。

 第二次世界大戦下、アメリカ海軍駆逐艦と日本海軍潜水艦の乗組員たちが過酷な戦況下でファイトマン・シップで戦い抜く姿を描く戦争サスペンス。池上司の原作「雷撃深度一九・五」をベースに、人気作家の福井晴敏が大胆な脚色を施して生きる喜びを時代を超えて語り継ぐ壮大な物語に再構築した。「イ-77潜水艦」艦長を玉木宏が演じるほか、ケミストリーの堂珍嘉邦が親友を熱演。海外ロケによる戦闘シーンなど迫力の映像も見逃せない。

 終戦記念日の企画で放映された映画。太平洋戦争末期の本海軍潜水艦を舞台にした戦争サスペンス。2度目の視聴だが、北川景子が出ているのを忘れていた。やや出来過ぎの感があるが、面白い。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 篠原哲雄
上映時間: 119分
キャスト:玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦

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サイドウェイズ

2010年08月10日 | 邦画
 2009年制作。DVDで観賞。

 2004年のアレクサンダー・ペイン監督作ハリウッド映画『サイドウェイ』を、海外スタッフのもと小日向文世と生瀬勝久の主演でリメイクした大人のコメディー・ドラマ。ワインの産地、カリフォルニア、ナパ・バレーを舞台に、さえない40代の男二人のパッとしない人生が少しずつ動き出していく様をていねいに描く。二人の男の相手役には、日本を代表する女優、鈴木京香と菊地凛子。カリフォルニアのみずみずしい風景と、甘くほろ苦い言葉の数々がじんわりと心にしみる。

 売れないシナリオライター(小日向文世)と結婚間際の元忍者俳優(生瀬勝久)は留学生時代の親友で、結婚式の前に1週間のドライブ旅行を計画する。最初はラスベガスで羽目を外す予定が、ナパ・バレーをめざすことに・・・

 オール・カルフォルニアのロケ。海すべて、4人の俳優で進行していくが、違和感はない。外を舞台にした日本映画は面白いものが多い。「きずな食堂」に似た独特の空気感がいい。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: チェリン・グラック
上映時間: 123分
キャスト:小日向文世、生瀬勝久、鈴木京香、菊地凛子

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ブタがいた教室

2010年07月22日 | 邦画
 2008年邦画。DVD観賞。

 ドキュメンタリーとしてテレビ放映され話題を呼んだ、大阪の小学校の新任教師による実践教育を基に映画化した感動作。1年間大切に育ててきたブタを食べるかどうかで大論争を巻き起こす子どもたちの、うそ偽りのない表情にカメラが肉迫する。

 『涙そうそう』の妻夫木聡が教師役に初挑戦し、子どもたちと素晴らしいコラボレーションをみせる。大切な命をどうするかという結論を自らの力で出そうとする生徒たちの姿勢が、痛いほどダイレクトに伝わり心打たれる。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 前田哲
上映時間: 109分
キャスト:妻夫木聡、大杉漣、田畑智子

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イキガミ

2010年07月21日 | 邦画
 2008年制作。DVDで観賞。

 2005年に「週刊ヤングサンデー」で連載開始以来、衝撃的な設定や世界観で大反響を呼んだ同名原作の映像化。政府発行の死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を受け取った者が、残された24時間をさまざまな思いで生きる姿を描く。イキガミ配達人の国家公務員を『ワルボロ』の松田翔太が演じるほか、塚本高史、成海璃子、山田孝之ら実力派の若手が集結。死を意識した極限状態の人々がみせる、壮絶な生命の輝きが観る者の胸を打つ。

 逝紙(イキガミ)を受け取った若者3人の話が展開するが、理不尽な制度に反発するも、制度に大しては具体的な展開はなし。異様なシステムは、そのままなのが不満だ。

おすすめ度  ☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 瀧本智行
上映時間: 133分
キャスト:松田翔太、塚本高史、成海璃子

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トウキョウソナタ

2010年07月20日 | 邦画
2008年制作。DVDで観賞。

 東京に暮らす、ごく普通の家族がたどる崩壊から再生までの道のりを、家族のきずなをテーマに見つめ直した人間ドラマ。『回路』などで知られる黒沢清監督が、累積したうそや疑心暗鬼などにより、ありふれた家庭を壊していくさまを現代社会を映す鏡として描く。リストラを家族に言えない主人公を香川照之が好演するほか、小泉今日子、役所広司ら実力派が脇を固める。
 日本が直面している社会問題を、独特の緊迫感でサスペンスフルに描く黒沢の演出に注目。

 リストラされた父親(香川照之)が家族に言えず、毎日仕事に行くふりをして、背広で職安に通ったり、公演で過ごす。やり直したい意思があってもできない不条理な世の中を描く。父親、母親、子供の目線でそれぞれの生き様が描かれる。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 黒沢清
上映時間: 119分
キャスト:香川照之、小泉今日子、小柳友

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曲がれ!スプーン

2010年07月10日 | 邦画
2009年制作。DVD新作。

 エスパーを探して全国を旅する超常現象バラエティー番組のADの女の子が、本物のエスパーたちと出会い、大騒動に発展するコメディー。劇作家・上田誠率いる劇団ヨーロッパ企画の戯曲「冬のユリゲラー」を原作に、『サマータイムマシン・ブルース』でも上田とコラボした本広克行が、舞台劇特有のテンポで映画化。夢見る女の子を長澤まさみがコミカルに好演するほか、個性豊かなキャストたちが織り成すハートフルなストーリーに注目。

 超能力がテーマだから、もっとはじけてほしかった。物足りなさが残る内容にちょっと不満。

おすすめ度  ☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 本広克行
上映時間: 106分
キャスト:長澤まさみ、三宅弘城、諏訪雅

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ごくせんTHE MOVIE

2010年06月25日 | 邦画
 2009年制作。
 
 仲間由紀恵がジャージにメガネでおさげ髪の型破りな熱血教師・ヤンクミこと山口久美子を演じて、大人気を博したテレビドラマシリーズの劇場版。7年間にも及ぶシリーズの集大成として完結編となる本作は、第2シリーズ卒業生の亀梨和也、第3シリーズの卒業生の三浦春馬らが再びヤンクミと3年D組の生徒たちの前に姿を見せ、フィナーレを盛り上げる。ギャグの中にも熱いドラマを繰り広げるヤンクミの勇姿を見届けたい。

 仲間由紀恵のキャラクターがこのドラマと「トリック」の人気でほぼ固定されてしまった。もう彼女にシリアスな役所は無理かもしれない。と、思えるほどヒットしたということか。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 佐藤東弥
上映時間: 118分
キャスト:仲間由紀恵、亀梨和也、生瀬勝久

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感染列島

2010年06月24日 | 邦画
 人類が体験したことがない新型ウイルスが原因で起こる、感染拡大の恐怖と闘う人々の姿を描く、泣けるパニック・エンターテインメント。『泪壺』の瀬々敬久が脚本と監督を手掛け、新型ウイルスの爆発的な伝播が現実の社会や人々に、どのような影響を与えるかをリアルなアプローチで問う。救命救急医役の妻夫木聡をはじめ、檀れいら実力派キャストが集結。ウイルスと人類の戦いという絵空事ではないテーマに、正面から挑んだシミュレーション・ムービーとしても注目。

 口蹄疫が宮崎で猛威を奮っており、いまだ収束していない。もし、口蹄疫が牛や豚でなく、人間に感染するとしたら・・・そう考えると怖い。まとめて殺処分なんてことは無いだろうが、隔離される現場は、この映画のように、修羅場となるだろう。

 「妻夫木聡」のくさい演技を「檀れい」が補って、いい味出してる。檀れいは「武士の一分」で木村拓哉の妻役だったが、これも良かった。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 瀬々敬久
上映時間: 138分
キャスト:妻夫木聡、檀れい、国仲涼子

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告白

2010年06月14日 | 邦画
 今、公開中の話題作。どちらかというとコミカルな映像づくりをしてきた中島哲也監督が、笑いを封印したシリアスな映画を作ったということで興味深い。
  「下妻物語」2004
  「嫌われ松子の一生」2006
  「パコと魔法の絵本」2008
 と、順調に力作を発表してきた監督の最新作に興味津々だった。3本とも、大好きな映画だ。

 担任のクラスの教え子に娘を殺され、復讐を果たすというストーリーだ。ミステリーの定番は、犯人を捜すという展開だが、この映画は違った。犯人のAとBは、すぐにクラス全員に知れ渡る。人殺しがいる学生生活が続くのだ。しかも、エイズの可能性を秘めた人間として・・・ 

 2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に、教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐(ふくしゅう)を描くミステリー。『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督がメガホンを取り、事件にかかわった関係者たちの告白によって真相が明らかになっていく緊張感あふれるドラマを作り上げた。『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の松たか子がヒロインの狂気を体現するほか、『キラー・ヴァージンロード』の木村佳乃、『重力ピエロ』の岡田将生らが共演する。

 ラストも衝撃、中島哲也監督は十分に期待に応えてくれた。 次回作は2012年?楽しみだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2010年
監督: 中島哲也
上映時間: 106分
キャスト:松たか子、木村佳乃、岡田将生

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リンダリンダリンダ

2010年06月07日 | 邦画
 高校を舞台にガールズバンドの奮闘をさわやかに描いた青春人間ドラマ。出演は『ほえる犬は噛まない』『TUBE』のべ・ドゥナ、『バトル・ロワイアル』シリーズの前田亜季、『ローレライ』の香椎由宇、そしてロックバンドBase Ball Bearのベーシスト・関根史織。監督は『リアリズムの宿』の山下敦弘。ハイティーンの女の子たちの心の微妙な心の揺れや高揚を繊細に描き出す。

 この映画を観るのは二度目だが、最初に観たのは、2007年頃、映画館でなくDVD。「スウィングガールズ」(2004年)とイメージがダブる。

 今回観て、新たな発見がいくつもあった。

 まず、2005年制作と意外に新しいこと。イメージでは、2000年あたりと思ってた。これは勝手な思い込み。

 また、ビールのコマーシャルでもおなじみの香椎由宇が出ていたこと。当時は名前も知らなかった。彼女がシンガポール育ちで、ちょっと変わった考え方というか、動じない人だと最近知って、興味を持っていたので、彼女が出演していてびっくりした。
 もう一つは、松山ケンイチが端役で出ていたことも発見。べ・ドゥナ演じる韓国留学生ソンに韓国語で告白するも、あっけなくふられる役。最近では、「カムイ伝」などで人気の松山が、このころはまだ注目されていなかったことが解る。

 最後の発表会の演奏は、何度観ても感動だ。へたくそなボーカルのべ・ドゥナの歌がうまく聞こえるのも不思議だ。べ・ドゥナは「威風堂々な彼女」(2003年)韓国ドラマなど、韓国では演技派で知られる存在。

 今から考えれば、蒼々たるメンバーが出演している映画ということになる。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2005年
監督: 山下敦弘
上映時間: 114分
キャスト:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇

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沈まぬ太陽

2010年05月31日 | 邦画
 人気作家・山崎豊子による同名ベストセラー小説を、壮大なスケールで映画化した社会派ドラマ。日本が経済大国へと急成長した激動の時代を背景に、巨大企業に翻弄(ほんろう)されながらも自らの信念を貫く男の姿を描く。監督は『ホワイトアウト』の若松節朗、脚本を『陽はまた昇る』の西岡琢也が担当。組織と闘う主人公を演じた渡辺謙をはじめ、三浦友和、石坂浩二など実力派俳優がそろったキャスティングにも注目。

 長い。たっぷり3時間と22分。DVDでは途中に10分の休憩(?)まである。映画2本分だよね。国民航空と名前は変えてあるが、誰が観てもJALのことだ。御巣鷹山に墜落し520名が亡くなった飛行機事故とその後の対応などで、上層部の体質を暴く。
 
 「JALの経営破綻」の原因が垣間みられる。官僚との癒着、組合への分断工作、利権を離そうとしない役員の改革阻止など、生臭い内容が盛りだくさんだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 若松節朗
上映時間: 202分
キャスト:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子

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トリック劇場版2

2010年05月25日 | 邦画
 テレビ再放送。独特の世界観で描くトリック劇場版2。トリック劇場版3の公開が近いので宣伝のための放送。

 自称・売れっ子奇術師のヒロインと、プライドが高く融通が利かない物理学者の迷コンビが、怪しげな超常現象の裏に仕組まれた難事件を解き明かす人気ミステリーの劇場版第2弾。監督の堤幸彦以下、仲間由紀恵、阿部寛などのお馴染みのキャストが再び顔を合わせ、シリーズ最強の霊能力者を相手に激しい推理戦で火花を散らす。本格的なミステリーの醍醐味に加え、村をも消し去る力を誇示する霊能力者役の片平なぎさの怪気炎も見もの。

 仲間由紀恵と阿部寛の軽妙なトークが面白い。でも、劇場版3も同じ展開なんだろうなぁ。

おすすめ度 ☆☆☆  

製作年度: 2006年
監督: 堤幸彦
上映時間: 111分
キャスト:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、片平なぎさ


旭山動物園ペンギンが空をとぶ

2010年05月21日 | 邦画
 動物の生態をそのまま見せる“行動展示”で一躍話題となり、今や日本一の入園者数を誇る北海道・旭山動物園の奇跡と感動の物語を映画化。閉園の危機に追い込まれながらも、全国有数の人気動物園へと復活させた園長と飼育係たちの奮闘を描く。テレビドラマ「奇跡の動物園 旭山動物園物語」で園長を演じた津川雅彦が、監督マキノ雅彦としてメガホンをとる。ベテラン西田敏行を主演に、長門裕之、岸部一徳、柄本明といった実力派が脇を固める。

 動物園の裏側の苦労が垣間みられて面白い。改装後の動物園は感動もの。しかし、最後に園長が去るシーンは必要か?

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: マキノ雅彦
上映時間: 112分
キャスト:西田敏行、中村靖日、前田愛

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大阪ハムレット

2010年05月18日 | 邦画
 人気漫画家・森下裕美の同名コミックを映画化した人間讃歌。大阪の下町に暮らすある家族の喜怒哀楽に満ちた日常を、『おぎゃあ。』の光石富士朗監督がユーモラスに描きだす。ベテラン松坂慶子と岸部一徳が息の合った演技を見せるほか、個性豊かな三兄弟を『ごめん』の久野雅弘、『酒井家のしあわせ』の森田直幸、本作が映画初出演となる大塚智哉が好演。それぞれに悩みを抱えながらも、ありのままの日常を受け入れ生きていく登場人物たちの姿に元気づけられる。

 長男は年上の恋、次男は父親の疑問、三男は女性願望と多彩な悩みを抱きながらも元気に暮らす家族が面白い。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 光石富士朗
上映時間: 107分
キャスト:松坂慶子、岸部一徳、森田直幸

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クローンは故郷をめざす

2010年05月15日 | 邦画
 ヴィム・ヴェンダースがエグゼクティブプロデューサーを務めたSF作品。クローン技術が飛躍的に進歩した近未来の日本を舞台に、ある男性の死から肉体再生への困難な道のりをつづる。苦悩する主人公を見事に演じ切ったのは、これが映画初主演となる及川光博。その母役を『サッド ヴァケイション』の石田えり、妻役を『その日のまえに』の永作博美が演じている。本作では生きることの意味や家族のきずな、そして限りある命の尊さを再考させられる。

 う~ん。とても近未来とは思えないシチュエーションだし、期待はずれ。

おすすめ度  ☆

製作年度: 2008年
監督: 中嶋莞爾
上映時間: 110分
キャスト:及川光博、石田えり、永作博美

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