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ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

必死剣 鳥刺し

2011年02月21日 | 邦画
2010年制作。

藤沢周平の時代小説「隠し剣」シリーズの中でも、現代に通じる傑作と名高い「必死剣鳥刺し」を『しゃべれども しゃべれども』の平山秀幸が映画化。剣豪であるがゆえに、過酷な運命に翻弄(ほんろう)されていく武士の心情が描かれていく。悲運の剣豪・兼見三左ェ門を演じるのは豊川悦司。三左ェ門の亡き妻のめいでありながら、彼にひそかな思いを抱く女性・里尾を池脇千鶴が演じる。観る者の心を揺さぶるし烈なクライマックスまで、目が離せない。

いやぁ~、殺陣が迫力ありました。久しぶりに面白い時代劇を観た感じ。最近では「武士の家計簿」以来か。

おすすめ度 ☆☆☆☆ 

製作年度: 2010年
監督: 平山秀幸
上映時間: 114分
キャスト:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司

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60歳のラブレター

2010年12月28日 | 邦画
2009年制作。

熟年夫婦が互いへの感謝の言葉をはがきにつづり、これまでに8万通を超える応募が寄せられた人気企画「60歳のラブレター」を映画化。監督は『真木栗ノ穴』の深川栄洋が務め、脚本を『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの古沢良太が手掛ける。出演は、中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵と豪華キャストが集結。さまざまな人生経験を積み重ねてきた登場人物たちが、夫婦のあり方や、これからの人生をどう生きるのか模索する姿が共感を誘う。

60歳というのは、微妙な年齢だ。若者から観ればしっかり「老人」だろうが、本人たちはまだ働き盛りだと思っているし、体も動く。しかし、サラリーマンなら定年となり、たとえあと数年置いてもらって働いたとしても、給料は激減する。実際に、その立場になってみると「俺の人生は何だったのだろう。」と、愕然とする。年金を受給する65歳まで、身の振り方を決断せねばならないが、ほとんどの人は人生の悲哀を感じる時期だろう。

その心境は、ちょうど主人公(中村雅俊)とダブる。彼は建設会社の専務まで昇進しているので、定年ではないが、会社を去る決断をする。彼には愛人がいて、30年連れ添った妻(原田美枝子)と別れることにする。話はこんな感じで始まるのだが、なかなか胸に響く設定である。他にも2組の家族のエピソードが同時進行する。う~ん、これは、いい映画です。

最後もしっかり感動しました。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 深川栄洋
上映時間: 129分
キャスト:中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵

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天使の恋

2010年12月11日 | 邦画
2009年制作。カムントニャンニャンの佐々木希(のぞみ)主演。彼女の映画は初めてだけど、これがいいんだなぁ。

ケータイ小説史上最高のアクセス数を誇り、書籍も大ベストセラーとなった純愛ストーリーを映画化。過去にトラウマを抱える女子高生が、ある大学教授との出会いによって人を愛することを知り、成長していく。監督は上野樹里や佐藤健のイメージDVDを手掛けてきた新人女性監督・寒竹ゆり。主人公の女子高生を雑誌「PINKY」のカリスマモデル、佐々木希が演じる。既存のイメージを捨て、体当たり演技でヒロインを熱演する彼女に注目。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 寒竹ゆり
上映時間: 119分
キャスト:佐々木希、谷原章介、山本ひかる

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ゼロの焦点

2010年12月08日 | 邦画
2009年制作。同名の映画はこれで3本目となる。

2009年に生誕100周年を迎える社会派ミステリーの巨匠、松本清張の同名傑作小説を映画化。結婚まもなく夫が失踪(しっそう)した妻が、その謎を追ううちに不可解な連続殺人事件に巻き込まれていく様を、『グーグーだって猫である』の犬童一心監督が描き出す。『おくりびと』の広末涼子、『嫌われ松子の一生』の中谷美紀、『ぐるりのこと。』の木村多江と、今最も輝いている3人の女優が競演。さらに西島秀俊、杉本哲太、鹿賀丈史といった実力派男優陣が脇を固める。

本を読んでいないと最初の30分は訳がわからない。これは主人公の妻(広末涼子)の立場である。我慢して観ていると徐々に背景が浮かび上がってくるという仕掛けだ。中谷美紀は『嫌われ松子の一生』以来、注目しているが、ここでもしっかり存在感があった。木村多江はへたくそに思えたが、今度『ぐるりのこと。』を観てみよう。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 犬童一心
上映時間: 131分
キャスト:広末涼子、中谷美紀、木村多江

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信さん・炭坑町のセレナーデ

2010年12月06日 | 邦画
一部劇場で公開中。

昭和30年代の福岡県の炭坑町を舞台に、貧しいながらも明るく必死に生きる人々の日常と、やがて訪れる過酷な運命を描く骨太なヒューマンドラマ。福岡県出身の辻内智貴による原作を、『愛を乞うひと』の平山秀幸監督、劇作家で脚本家の鄭義信が再び組み、力強く生きる人々の魂のドラマを紡ぐ。小学生の息子と共に炭坑町に戻る主人公に『カムイ外伝』の小雪。福岡市内をはじめ、オールロケで映し出されるエネルギッシュな映像が圧巻。本作は、平山監督、原作者の辻内智貴が福岡県出身であることから、福岡県にて先行公開される。

三丁目の夕日に通じるほのぼのとした懐かしさを感じられる作品。炭坑町で暮らす人々の生活が生々しく描かれる。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2010年
監督: 平山秀幸
上映時間: 108分
キャスト:小雪、池松壮亮、石田卓也、中尾ミエ

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武士の家計簿

2010年12月06日 | 邦画
公開中の映画。

磯田道史原作のベストセラー「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督が映画化した異色時代劇。代々加賀藩の財政に携わり“そろばんバカ”と呼ばれた下級武士が、妻の支えを得ながら一家、そして藩の財政を切り盛りしていく姿を描く。主演は、『南極料理人』の堺雅人、彼の献身的な妻役に『ごくせん』シリーズの仲間由紀恵。幕末維新の激動の時代をたくましく生き抜いた主人公一家の姿が胸を打つ。

斬った斬られたの立ち回りどころか大きな事件は全くなく、日々坦々と暮らす下級武士の生活を描く。先行き不透明な現代にも通じる、借金の対応の仕方の見本ともいえる潔い姿が参考になる。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2010年
監督: 森田芳光
上映時間: 129分
キャスト:堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子

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おくりびと

2010年11月20日 | 邦画
2008年制作。2度目いや3度目かな。テレビで放映されたものを録画観賞。

ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作。監督には『壬生義士伝』の滝田洋二郎があたり、人気放送作家の小山薫堂が初の映画脚本に挑戦。一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、主演の本木がみせる見事な納棺技術に注目。

第81回アカデミー賞外国語映画賞、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 滝田洋二郎
上映時間: 130分
キャスト:本木雅弘、広末涼子、山崎努

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余命1ヶ月の花嫁

2010年11月11日 | 邦画
2009年制作。テレビ放映の録画を観賞。

末期の乳ガンに冒されてしまい、わずか24歳でこの世を去った長島千恵さんの愛に満ちあふれた生涯をつづる感動ストーリー。『ヴァイヴレータ』の廣木隆一監督が、千恵さんが結婚式を挙げ亡くなるまでの余命1か月を夫婦として過ごした軌跡を描く。死の間際まで取材に応じ、乳ガン撲滅を訴え続けた千恵さんを榮倉奈々が、彼女を支える恋人の赤須太郎さんを瑛太が好演。多くの女性たちに、感動と勇気を与えた千恵さんのメッセージに胸が熱くなる。

榮倉奈々の笑顔が切ない。母が肝臓がんで、余命6ヶ月と知らされた時の事を思い出す。人生の終末が解ってしまった時、周りのものが、できる事はあまりに少ない。ウエディングドレスを着るという夢は涙を誘う。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 廣木隆一
上映時間: 129分
キャスト:榮倉奈々、瑛太、手塚理美

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カイジ

2010年11月10日 | 邦画
2009年制作。テレビ放映録画観賞。

累計1,100万部を売り上げた福本伸行原作の人気コミックを実写映画化。自堕落な日々を送る青年が友人の借金の保証人になったために多額の負債を抱えてしまい、奇想天外なゲームに挑んで自力で人生を逆転していく姿を描く。「ごくせん」シリーズなどヒットドラマを連発してきた佐藤東弥が監督を手掛け、『デトロイト・メタル・シティ』の大森美香が脚本を担当。負け組の主人公に『DEATH NOTE デスノート』シリーズの藤原竜也がふんするほか、共演には天海祐希、香川照之ら実力派が脇を固める。

カイジって主人公の名前だったのねん。ありえないざーな話だけれど、ゲームの行方にはハラハラドキドキさせられた。

おすすめ度  ☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 佐藤東弥
上映時間: 130分
キャスト:藤原竜也、天海祐希、香川照之

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ジェネラル・ルージュの凱旋

2010年10月26日 | 邦画
2009年制作。

現役医師・海堂尊の大ベストセラーを竹内結子と阿部寛の主演で映画化した、医療ミステリー『チーム・バチスタの栄光』の続編。ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)の異名を持つ切れ者の救命救急センター長(堺雅人)にかけられた疑惑をめぐり、再び田口(竹内結子)と白鳥(阿部寛)が事件解明に挑む。事件の鍵を握る速水役には、話題の映画やドラマへの出演が相次ぐ堺雅人。前作に続き中村義洋が監督を務め、複雑な人間関係が絡み合うドラマを前作以上のスケールで描き出している。

『チーム・バチスタの栄光』を遅ばせながら、数週前に観たばかりなので、背景はよく理解できた。これはその続編ということだが、こちらの方が断然面白い。センター長と製薬会社の癒着を告発する手紙から事件が始まり、殺人事件に発展するのだが、複雑な人間関係が絡む。竹内結子、阿部寛のコンビがいい味出してます。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 中村義洋
上映時間: 123分
キャスト:竹内結子、阿部寛、堺雅人

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のだめカンタービレ最終章・前編

2010年10月25日 | 邦画
2009年制作。

二ノ宮知子の同名ベストセラーコミックをテレビドラマ化し高視聴率を記録した「のだめカンタービレ」が前後編の映画版になって登場。天才的なピアノの腕と独特な感性を持つヒロイン、通称・のだめと、一流の指揮者を志すエリート青年・千秋の恋と音楽に懸ける青春が展開する。上野樹里、玉木宏をはじめ、テレビシリーズのキャストが続投。フランスをはじめとする計5か国で撮影が行われ、新キャストも登場するなど、映画版にふさわしくパワーアップした内容が見どころだ。

のだめ・・・はテレビを含め今まで全く観たことがなくて。このDVDが初めての視聴。ピアニストを目指すヒロインのだめ(上野樹里)のキャラクターに納得。観たのは、前編だけなので、結末は解らないが、音楽の世界を舞台に恋と音楽の青春ドラマなわけだ。おじさんには、ちょっとつらいものがある。

おすすめ度  ☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 武内英樹
上映時間: 121分
キャスト:上野樹里、玉木宏、瑛太

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チーム・バチスタの栄光

2010年10月08日 | 邦画
2008年制作。テレビ放映を録画視聴。

現役医師・海堂尊による同名ベストセラー小説を、『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督が映画化した医療ミステリー。有能な心臓手術チームに起きた連続術中死をめぐり、内部調査を任された女性医師と、破天荒な切れ者役人のコンビによる活躍を描く。主演の竹内結子と阿部寛のほか、事件の鍵を握るチーム・バチスタメンバーには、吉川晃司、池内博之、佐野史郎、玉山鉄二といった人気、実力を兼ね備えた豪華キャストが顔をそろえる。

病院ものがあまり好きではないということで、避けてきたが、どんなストーリーかは興味があった。しかし、心臓の手術シーンも多数あったが、目を背けることなく観賞できた。話は、犯人探しであり、みんな怪しくて、最後まで解らなかった。竹内結子、阿部寛のキャラクターがいい。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 中村義洋
上映時間: 120分
キャスト:竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、佐野史郎、玉山鉄二

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食堂かたつむり

2010年09月28日 | 邦画
2010年新作DVD。

小川糸原作の同名のベストセラー小説を『ウール100%』の富永まい監督が映画化した、じんわりと心にしみる人生賛歌。失恋の痛手から一時的に心因性失声症を患った主人公が実家に戻り、食堂を開いて人々を料理で癒やしていく様を描く。ヒロインは自身も大の料理好きだという柴咲コウ。その母親役を『ディア・ドクター』の余貴美子が演じている。アニメーションやCGを交えた、ファンタジックな世界に引き込まれる。

ちょっと中途半端な感じ、もっと料理を強調しても良かったのでは。主人公が声を失った理由もよく解らないし、説明不足。

おすすめ度  ☆☆☆

製作年度: 2010年
監督: 富永まい
上映時間: 119分
キャスト:柴咲コウ、余貴美子、ブラザー・トム


ゴールデン・スランバー

2010年09月24日 | 邦画
2009年制作。新作DVD。

人気作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』に続き中村義洋監督が映画化したサスペンス。巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の濡れ衣を着せられた宅配ドライバーの決死の逃避行をスリリングに描く。主演は、中村監督の『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも共演している堺雅人と竹内結子。そのほか吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、柄本明といった実力派キャストが顔をそろえる。

139分は長い。せめて120分、いや100分にまとめてくれたらスピード感があって良いと思うのだが、何故こんなに長くするのか意図が解らない。観ているほうが、だれるのだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 中村義洋
上映時間: 139分
キャスト:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、柄本明

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重力ピエロ

2010年09月16日 | 邦画
2009年制作。DVD観賞。

作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説である、傑作ミステリーの映画化作品。数々の伏線を基に、一つに絡み合ったすべての謎が解けたとき、過去から今へとつながる家族の真実が明らかにされる。物語の核となる兄弟役に挑むのは、『それでもボクはやってない』の加瀬亮と『天然コケッコー』の岡田将生。主人公の両親にふんするのは、小日向文世と鈴木京香。監督デビュー作『Laundry ランドリー』で高い評価を得た、森淳一の演出手腕にも注目。

高校生にレイプされ妊娠した母親(鈴木京香)。夫婦は子どもを産み自分たちの子として育てることにする。仲の良い兄弟として育った二人だが、ある日、街に連続放火の事件が起きる。

まず、父親(小日向文世)の生き様に共感を覚える。ガンでたんたんと入院するシーンや、最後に子どもたちに詰問するシーンがいい。ストーリーも予想がつかない。内容は「レイプ」や「ストーカー」「放火魔」「殺人」なのに、何故か爽やかなのが不思議だ。「重力ピエロ」というタイトルも好きだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

製作年度: 2009年
監督: 森淳一
上映時間: 119分
キャスト:加瀬亮、岡田将生、小日向文世

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