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ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

書道ガールズ ~わたしたちの甲子園~

2013年01月31日 | 邦画

縦横10メートル以上もある紙の上で、音楽に合わせ書をしたためるパフォーマンスがテレビ番組で放送され、大反響を呼んだイベント「書道パフォーマンス甲子園」を映画化した青春ドラマ。紙の生産高日本一を誇りながら不況で停滞した町の活気を取り戻そうと、「書道パフォーマンス甲子園」を開催すべく奮闘する女子高生たちの姿を描く。主人公の書道部部長には、話題作への出演が相次ぐ成海璃子がふんするほか、『MW-ムウ-』の山下リオ、『クローズZERO II』の金子ノブアキら期待の若手注目株が共演する。

テレビ録画で視聴。「スイングガールズ」の書道版のような印象。金子ノブアキの先生役は同級生のようでおかしい。説明不足だし。若い女子高生がまぶしい映画。

おすすめ度 ☆☆☆

製作年度: 2010年

監督: 猪股隆一

上映時間: 121分

キャスト成海璃子、山下リオ桜庭ななみ

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東京家族

2013年01月21日 | 邦画

『男はつらいよ』シリーズや『たそがれ清兵衛』『おとうと』などで知られる、山田洋次の監督81作目となるファミリー・ドラマ。瀬戸内の小島から上京し、自分の子どもたちと久々の対面を果たした老夫婦の姿を通して、現代日本における家族の在り方や絆などを見つめていく。『奇跡』の橋爪功、『人生、いろどり』の吉行和子、「古畑任三郎」シリーズの西村雅彦、『悪人』の妻夫木聡などの実力派が集結し、いつの間にか生じた隙間を埋めようとする家族を熱演する。随所にちりばめられた、山田監督による巨匠・小津安二郎の『東京物語』へのオマージュも見逃せない。

1月19日封切、どうしても観たかったわけではないが、他に面白そうな映画がなかったので観ることに。シネコンの一番大きな部屋での上映で、ほぼ満席。おじいさん、おばあさんと息子らしき中年の親父が一緒に来ていたのが印象的だった。映画は、予想通りというか、淡々と日常生活が展開し、現代の家族像を映し出す。寅さんの映画を観た後と同じ感覚だ。

小津安二郎の『東京物語』へのオマージュということだが、肝心の『東京物語』を観ていない。洋画はそこそこ観てるが、古い日本映画はあまり観ていない。とりあえず、『東京物語』を観てみるか。

おすすめ度 ☆☆☆☆

製作年度: 2012年

上映時間: 146分

監督: 山田洋次

キャスト橋爪功、吉行和子、西村雅彦

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麒麟の翼

2013年01月04日 | 邦画

東野圭吾のミステリー小説「加賀恭一郎シリーズ」の「新参者」を基に、阿部寛主演で放送されたテレビドラマの劇場版。東京・日本橋で起こった殺人事件の謎に挑む主人公・加賀の姿と、事件に絡む人々の深いきずなを描いていく。メガホンを取るのは、『いま、会いにゆきます』の土井裕泰。新垣結衣、山崎努、中井貴一ほかドラマ版にも登場した黒木メイサや溝端淳平が共演。事件の裏にひそむ家族や恋人との関係にも迫り、ミステリーとしてだけではなくヒューマン・ドラマとしても楽しめる。

正月のテレビ放映されていた映画。途中で犯人が全く解らない展開はさすが東野圭吾のミステリーだ。ブログの名前がキリンノツバサだったり、日本橋の彫刻だったりして、意味深い。

おすすめ度 ☆☆☆☆

製作年度: 2011年

監督: 土井裕泰

上映時間: 129分

キャスト阿部寛、新垣結衣、溝端淳平

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のぼうの城

2012年11月05日 | 邦画

戦国末期、豊臣秀吉、石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で抗戦、勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇。『ゼロの焦点』の犬童一心と『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の樋口真嗣が異色のダブル監督に挑み、第29回城戸賞を受賞した和田竜のオリジナル脚本を映像化。“のぼう様”と呼ばれたヒロイックな主人公を野村萬斎が熱演するほか、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴らが城を守る侍大将を演じる。底知れぬ人気で人心を掌握した主人公の魅力や、豊臣・石田軍による水攻めシーンなど、見どころ満載の歴史大作だ。

水攻めのシーンは、マンガチックで笑えたが、石田三成役の上地雄介(こんな字だっけ?)が好演。他にもぐっさんなど脇役が印象的だ。主人公の野村萬斎は、アクが強くて今一つ好きになれない。145分は長いが、最後まで寝る事もなく観られた。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2011年

監督: 犬童一心 樋口真嗣

上映時間: 145分

キャスト野村萬斎、榮倉奈々、成宮寛貴

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あなたへ

2012年09月18日 | 邦画

日本映画界屈指の名優・高倉健が、『鉄道員(ぽっぽや)』『ホタル』など数々の名作を送り出してきた降旗康男監督と20作目のタッグを組んだ人間ドラマ。妻の遺骨を散骨するため妻の故郷へ旅立った男が、道中で出会った人々との交流を経て妻の真意を知る姿を描く。『あ・うん』のプロデューサー市古聖智が遺(のこ)した原案を、降旗監督と脚本家の青島武が再構築。共演にはビートたけし、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるかなど、ベテランから若手まで豪華な顔ぶれがそろう。

予想と違ったのは、亡き妻の知らない人生をめぐる旅かと思っていた。実際は、それだけではなく、出会った人々との人間模様が中心で、ラストで佐藤浩市の過去が明かされるが、これにはやられた。高倉健81歳、彼の遺作になるかもしれない。

おすすめ度 ☆☆☆

製作年度: 2012年

監督: 降旗康男

上映時間: 111分

キャスト高倉健、田中裕子、佐藤浩市

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天地明察

2012年09月18日 | 邦画

『おくりびと』で第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督が、冲方丁原作の時代小説を映画化した娯楽大作。江戸時代前期、800年もの間国内で使用されてきた中国の暦のズレを正し、日本独自の暦作りに専念した実在の人物安井算哲の半生を描く。算術と星に熱中する主人公を『SP』シリーズの岡田准一が演じ、その妻役を宮崎あおいが務める。大志を胸に抱き、何度も失敗を重ねながらもあきらめない男の心意気に感服する。

この映画、長い。宮崎あおいの存在で救われるが、2時間20分はつらい。

おすすめ度 ☆☆☆

製作年度: 2012年

監督: 滝田洋二郎

上映時間: 141分

キャスト岡田准一、宮崎あおい、佐藤

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おかえり、はやぶさ

2012年09月07日 | 邦画

小惑星のイトカワからサンプル採取という快挙を達成し、60億キロ約7年に及ぶ宇宙の旅から帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の挑戦を、JAXAのエンジニアの視点を通じて全編3Dカメラで撮影された最新映像でつづる感動作。度重なるトラブルに見舞われたはやぶさの帰還を支えたプロジェクトチームの奮闘を、『釣りバカ日誌』シリーズや『犬と私の10の約束』の本木克英監督が描き出す。はやぶさが直面する困難を通して成長していくエンジニアの主人公を、『DEATH NOTE デスノート』『カイジ』シリーズの藤原竜也が熱演。共演には『婚前特急』の杏、ベテランの三浦友和らがそろう。

映画としては、今一つだが、「日本の宇宙事業」とか、「はやぶさ」の勉強という意味ではいいかも。

おすすめ度 ☆☆☆

製作年度: 2012年

監督: 本木克英

上映時間: 114分

キャスト藤原竜也、三浦友和

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ロボジー

2012年09月03日 | 邦画

『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』などで人気の矢口史靖監督がメガホンを取った、頑固なじいさんとロボットをテーマにした爆笑コメディー。弱小家電メーカーの3人組が新型ロボットの開発に失敗し、その場しのぎで中に老人を入れてロボット博に出場したことから巻き起こる騒動を描く。一躍人気者になってしまうロボットの中の老人を、五十嵐信次郎が好演。共演には『蛇にピアス』の吉高由里子、『鴨川ホルモー』の濱田岳ら多彩な顔ぶれがそろう。このおじいさん、ミッキー・カーチスに似ているなぁと思っていたら、やはりミッキー・カーチスだった。吉高由里子もいい。

おすすめ度 ☆☆☆☆

製作年度: 2011年

監督: 矢口史靖

上映時間: 111分

キャスト五十嵐信次郎、吉高由里子、濱田岳


白夜行

2012年07月19日 | 邦画

今まで舞台化やテレビドラマ化されてきた、東野圭吾の人気小説を、『60歳のラブレター』の深川栄洋監督が映画化。ある殺人事件にかかわった人々の複雑な人間関係を軸に、19年に及ぶ男女の狂おしい愛情を描く。『ALWAYS 三丁目の夕日』などの堀北真希が聖女の顔をした悪女役で新境地を開拓。彼女の守護神のような相手役を、『おにいちゃんのハナビ』の高良健吾が好演する。互いの存在だけを頼りに必死に生き抜こうとする男女に課せられた残酷な宿命に言葉を失う。

同名の映画が2009年韓国でも制作されている。ヒロインはソン・イェジン。こちらも観てみたい。毎日、NHKドラマ「梅ちゃん先生」を観ているせいか、堀北真希の悪女役は、似合わないが、やはり魅力的だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2010年

監督: 深川栄洋

上映時間: 149分

キャスト堀北真希高良健吾姜暢雄

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八日めの蝉

2012年06月23日 | 邦画

誘拐犯の女と誘拐された少女との逃亡劇と、その後の二人の運命を描いた、角田光代原作のベストセラー小説を映画化したヒューマン・サスペンス。監督は、『孤高のメス』など社会派エンターテインメント作品で定評のある成島出。誘拐された少女の大学生時代を井上真央が演じ、愛人の娘を誘拐する女性に永作博美がふんするほか、小池栄子や森口瑤子、田中哲司など実力派俳優が勢ぞろいする。(タイトルの「蝉」は、「虫」に「單」が正式表記)

DVDで観賞。途中から惹き込まれ、見応えがあった。最後に、成長した主人公が出所した誘拐犯に会うのかと思っていたが、それは無かったのが残念だったが、親子の絆を考えさせられるいい映画だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2011年

監督: 成島出

上映時間: 147分

キャスト井上真央永作博美小池栄子

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マイ・ウェイ

2012年06月14日 | 邦画

アジアからノルマンディーまでを生き抜いた東洋人の壮絶な人生と人間の本質を描くトゥルーストーリー。監督は、『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のオダギリジョーと『PROMISE プロミス』のチャン・ドンゴンが、運命のいたずらで日本、ソ連、ドイツの軍服を着て戦うことになる男たちを演じる。240日間にも及ぶアジアからヨーロッパの大陸横断撮影を敢行して作られた、壮大なスケールの作品世界に酔いしれたい。

スケールの大きさにビックリ。最初は敵対していた、チャン・ドンゴンとオダギリだが、時を経て強い友情に産まれるというストーリーは見応えがあった。

おすすめ度 ☆☆☆☆

原題:MY WAY

製作年度: 2011年

監督: カン・ジェギュ

上映時間: 145分

キャストチャン・ドンゴンオダギリジョーファン・ビンビン

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メゾン・ド・ヒミコ

2012年02月20日 | 邦画
『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督と脚本家・渡辺あやのコンビが海辺に建つゲイのための老人ホームで繰り広げられるひと夏の出来事を独特の感性で描く。主演はオダギリジョー、柴崎コウ、田中泯。アニメ映画『源氏物語』以来18年ぶりに細野晴臣が映画音楽を手がけたことでも話題になっている。柴崎コウがノーメイクで演じたヒロインは存在感にあふれ、彼女が演じるキャラクター心の動きは、観るものの共感を呼ぶ。

ゲイである父親(田中泯)を嫌い、その存在を否定して生きてきた沙織(柴崎コウ)は、春彦(オダギリジョー)という若い男から父がガンで余命いくばくもないことを知らされる。春彦は父が営むゲイのための老人ホームで働く、父親の恋人だった。

何が一番衝撃的だったかというと、ノーメイクで演じた「柴崎コウ」だ。最初のシーンで、不細工な女が出て来るな~と思ったら、それが柴咲だった。が~ん。
しかし、徐々に慣れて来るというか、奇麗に見えてくるから不思議だ。
「柴咲ファン」としては、ノーメイクで演じたことに拍手だ。

ストーリーは、父と娘の葛藤が描かれている。死期が近づく父を責める沙織に、最後に言った言葉が印象的だ。それは「あなたが好きよ」。

わが母の最後の言葉は、「達者で繰らせよ」だった。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2005年
監督: 犬童一心
上映時間: 131分
キャスト:オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯
観賞:録画

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シムソンズ

2012年02月20日 | 邦画
98年長野冬季オリンピックで正式種目に認定されたカーリング。その競技が行われるソルトレークオリンピックに北海道のオホーツク海に面した常呂町から挑んだ 4人の少女たちの実話に基づく青春ストーリー。実在のカーリング女子日本代表チーム「シムソンズ」のメンバーを、加藤ローサ、藤井美菜、高橋真唯、星井七瀬らフレッシュな面々が熱演。「氷上のチェス」と呼ばれるカーリングの魅力と熱いチームワークの感動を届けてくれる。

4人の娘が可愛い。コミカルな会話が楽しい。こんな映画、どこかで観たぞと思っていたら、上野樹里が主演した「スウィングガールズ」(2004)だ。ジャズとカウリングのちがいはあるけど、空気感は同じだ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

製作年度: 2006年
監督: 佐藤祐市
上映時間: 113分
キャスト:加藤ローサ、藤井美菜、高橋真唯
観賞:録画

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ハッピーフライト

2012年01月26日 | 邦画
『スウィングガールズ』の矢口史靖監督がメガホンを取った、飛行機をテーマにしたコメディー。航空機一機をスケジュール通り安全に離着陸させるために働く、さまざまな役目を負ったスタッフたちの奮闘ぶりを生き生きと描く。どこか頼りない副操縦士にふんするのは『ぐるりのこと。』の田辺誠一。機長役に時任三郎、キャビンアテンダント役に綾瀬はるかや吹石一恵ら豪華キャストが勢ぞろい。よりリアルでドラマチックな航空業界の舞台裏に興奮させられる。

2003年に公開された「ハッピー・フライト」という洋画がある。グウィネス・パルトロー扮する新米キャビンアテンダントの物語だ。こちらのリメイクかと思ったが、そうではないようだ。

ストーリーは、羽田から飛び立った飛行機がまた戻ってくるという、単純な出来事だが、飛行機にまつわる様々な視点から描き出すというもの。操縦士、キャビンアテンダント、整備士、管制塔、空港スタッフなどなど、航空業界の舞台裏が解る。

綾瀬はるかや吹石一恵など、いい味出してる。

おすすめ度  ☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 矢口史靖
上映時間: 103分
キャスト:田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵
観賞:録画

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西の魔女が死んだ

2012年01月25日 | 邦画
梨木香歩のロングセラー小説を映画化した、祖母と孫のひと夏の暮らしを描いたファンタジー。西の魔女ことイギリス人のおばあちゃんを大女優シャーリー・マクレーンの娘のサチ・パーカーが演じ、ともに過ごす少女に新人の高橋真悠がふんし、豊かな自然の中で心温まる交流をはぐくんでいく。魔女になるための修行を通して語られる一つ一つの言葉がどれも魅力的で、魔法のようにすんなりと心の中に入り込んでくる。

上品なサチ・パーカーの仕草、ものいいがいい。高橋真悠はもう一つの印象。ちょっと、まどろっかしいが、こんな映画があってもいい。

おすすめ度  ☆☆☆

製作年度: 2008年
監督: 長崎俊一
上映時間: 115分
キャスト:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう
観賞:録画


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