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ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

中国ドラマ「雨のシンフォニー」を観終わる。

2006年09月04日 | 映画
中国ドラマ「雨のシンフォニー」を全編見終わった。

最終回に登場人物のほとんどが死んでしまい、意外な展開だ。やはり、ハッピーエンドで終わってほしかった。スイもスクンも、スクンの友人のラオチュウまでもドゥ家のボス、ドゥ・ユンハに殺されてしまった。ドゥ家のボスも死ぬ。死ぬ間際のラオチュウが力を振り絞って銃を打つのだ。打たれたユンハは、「謝、謝」と言って死ぬ。なんのこっちゃ。

アンチイをてごめにしたウー・ホウピンはアライに殺され、アライも死ぬ。アライが怒ることが解っていて、アンチィに手をだしたホウピンの行動も、計算高い彼らしくない。


結局、生き残ったのは、抜け殻のようになったリー・インチイと脳死状態のリジュン。広州にひとりさみしく帰ったアンチィ、その娘を探す母チュイ。なんでか、尼になってしまうシンユ。

一人として幸せになっていない。

最後のあたりは、なんでそうなるの?とイライラしてしまった。優柔不断なリー・インチイやスクンの行動で、傷つく回りの女たち。なんで、シンユが尼にならねばならないの。それが原因で皆が死ぬなら、尼になんかなるはずないのに。

せめて、アライを殺さずに、アンチィと広州に行かせてあげたかった。そんな一途な思いも、作者は、アライを殺し、悲劇にしてしまう。


最終回の1話で、悲劇の物語りになった。「やられた」って感じ。

でも、納得いかない。全員を不幸せにして、何が楽しいのか。

スイはラオチュウと結婚し、時計屋を継ぐ。スイの父親は、ラオチュウに技術を教えてハッピーエンド。
シンユはスクンを愛し続け、ドゥ・ユンハはスクンを二代目にすべく教育していく。それを支えるアライとアンチィの夫婦。それを暖かい眼で見守る母。これでハッピーエンド。
インチィは、植物状態のリジュンに毎日語り続け、ある日、リジュンは奇跡的に目を醒ます。二人の愛が結実する。これで、ハッピーエンド。

長いドラマの最終回はこうでなくっちゃ。みんな殺してどうする。

途中まで、古い上海の街が素敵で、すごく、気に行っていたのに、後味の悪い最終回に、がっかりだ。

★★★★を★★に修正せざるを得ない。  残念!

「デュエリスト」を観た。

2006年09月04日 | 映画
2005年5月公開の韓国映画「デュエリスト」を観た。

ハ・ジウォンが朝鮮王朝時代の刑事役というので、どんな映画なのだろうと興味があった。確かに時代劇ではあったが、全編、メルヘンチックな映像で、ちょっとがっかり。ストーリーより映像を重視した映画というか、ちょっと物足りない。

ハ・ジウォンと言えば、「友引忌-ともびき-」や「ボイス」などのホラー作品に出演し「ホラークイーン」と呼ばれていた女優だ。2003年に高視聴率を記録した「チェオクの剣」で、朝鮮時代の女刑事をでブレイクした。「デュエリスト」も朝鮮王朝時代の刑事役という設定なので、人気だったドラマ「チェオクの剣」から派生した映画なのかも。「チェオクの剣」をまだ見ていないからよく解らない。

他の印象的な作品に「リメンバー・ミー」がある。主役ではないが、魅力的な現代っ子役が印象的だった。また、2001年のドラマ「人生は美しい」では、金持ちの娘役で主役を演じている。

撮影中の映画「バカ」では、ピアニスト役を演じる。


ハ・ジウォン 1979年生まれ。27才。


ハ・ジウォンの主な出演作品

デュエリスト(2005映画)
あしながおじさん(2005映画)
恋する神父(2005映画)
バリでの出来事(2004ドラマ)
愛しのサカジ(2004映画)
チェオクの剣(2003ドラマ)
人生の逆転(2003映画)
太陽の誘惑(2002映画)
セックス・イズ・ゼロ(2002映画)
ボイス(2002映画)
秘密(2001ドラマ)
人生は美しい(2001ドラマ)
リメンバー・ミー(2000映画)


デュエリストの評価 ★★



中国ドラマ「雨のシンフォニー」が面白い。

2006年08月30日 | 映画
中国ドラマ「雨のシンフォニー」が面白い。

1950~60年代(たぶん)の上海を背景にしたドラマだ。
1本のDVDに3話収録されており、見始めると結構時間がかかる。実は、昨晩観たのは、4・5巻で、確か全部で10巻のはずだ。

上海で靴屋を営む父と娘がいる。そこの腕のたつ時計職人(チェン・スクン)がいて、娘(ファン・スイ)とは相思相愛の仲。父は、娘を金持ちに嫁がせたいと思っているので反対である。

ある日、スクンは、依頼された時計の修理の為に広州に行くことになる。仕事を無事に済ませ、帰りの舟の中で、発作を起こし苦しむ父(アン.ウンスイ)と介抱する娘(アンチィ)に出会う。舟に乗り合わせていた、イギリス帰りの若い医者の二人連れ(リー・インチイとウー・ホウピン)が処置をし、危機を脱する。

広州から上海に来た父は、「母に会いたい」と娘に懇願する。母(ドゥ・チュイ)は、父と娘を捨て上海のボス(ドゥ・ユンハの後妻になっている。娘は母を憎んでいる。しかし、先の短い父の頼みに負けて、母を尋ね、父に会わせる。ところが、父はベッドの下に隠していた包丁で母の腹を刺してしまう。父は恨みを晴らし、死んでしまうが、娘とそこにいあわした時計職人が犯人と間違えられ、逮捕されてしまう。母は重症である。

上海のボス(ドゥ・ユンハ)の邸宅には、ボスの18才の一人娘(シンユ)がいる。娘シンユは叔父さん(ボスの弟)に可愛がられて育つが、ある日ボスと弟が言い争い、弟は父に殺されてしまう。偶然、その場所に居合わせたシンユは、ショックで心を閉ざしてしまう。それ以来、ボスはシンユに腫れ物に触るように暮らしている。ボスには(アライ)という養子がいる。

一方、イギリス帰りの若い医者の家族はというと、銀行家の金持ちの父(リー・ロンション)と姪(リジュン)がいる。母は8年前に無くなっている。姪は兄として一緒に育ったインチィが好きだ。

この4つの家族(ドゥ家、リー家、ファン家、アン家が、微妙に絡んで物語りが進んでいく。

時計の修理屋との接点は、娘(スイ)が銀行家の姪(リジュン)と同じ学校で親友だということ。舟で偶然居合わせた時計職人(スクン)が警察に捕まっていることをしった医者(インチィ)が後見人になり、救い出すこと等だ。

時計職人(スクン)が警察に捕まっている時、夫人(チュイ)をスクンに刺されたと勘違いしたアライは、時計店に押し入り、店を壊してしまう。警察から帰ったスクンは、怒りボスのドゥ家に抗議に行く。そこで、ボスの娘(シンユ)に惚れられてしまうのだ。

とにかく、好き同志がうまく行かなかったり、片思いのオンパレードで物語りが進んでいく。アライは広州の娘(アンチィ)にほれ、アンチィは医者(リー・インチィ)が好き、インチィは時計屋の娘(スイ)が好き。スイはスクンと相思相愛。スクンはボスの娘(シンユ)に惚れられ、銀行家の姪(リジュン)はインチィが好き。さらに、そこに医者の友人(ウー・ホウピン)が絡む。ホウピンは最初、時計屋の娘スイに結婚を申込む。父は願ってもない話しと喜ぶが、スイはスクンが好きだから断る。

このホウピンはしたたかで、次に、広州の娘アンチィに近づき、ボスの夫人の娘である事を知る。アンチィへの裏切りで信頼を無くしたホウピンは、ボスの娘シンユもに取り入るといった具合だ。

ややこしい相関図があり、各家庭に複雑な事情が絡む。親子の確執があり、友情があり、貧富の差があり、色々な要素がおもちゃ箱のようにあって面白い。

無く子も黙るボス(ドゥ・ユンハ)が、娘(シンユ)にはどうする事も出来なかったり、こわもてだと思っていたアライが広州の娘(アンチィ)に片思いして悩むことなど、実は、極端な悪役がいないのが、いい。

40~50年前の上海の街並、当時の車、ファッション、ダンスホール等、背景の映像がいい。レトロな雰囲気が美しいのだ。

俳優は二人顔見知りが出てきた。一人は、時計屋の娘(スイの役)。「恋愛都市」というドラマで4人の女優が出てくるがその内の一人である。
もう一人は、「君のいる場所」というドラマでバイオリニストの主人公役だったのが、医者(インチィ)だ。

「恋愛都市」といえば、先日観た「胡同のひまわり」で息子の嫁の役に一人が出てた。このように、名前まで覚えていないが、顔を知っている俳優が出てくると、徐々に名前を覚えることができる。

「雨のシンフォニー」の古い上海の街がとても美しい。

ルイスの評価 ★★★★


韓国映画・ドラマランキング

2006年08月29日 | 映画
最近観た韓国映画・ドラマのランキング

★印 ★★★★★が最高


映画

私の頭の中の消しゴム(映画)★★★★★
親切なクムジャさん(映画)★★★★★
四月の雪(映画)★★★★
リメンバー・ミー(映画)★★★★★
ユリョン(映画)★★
マラソン(映画)★★★
ラスト・プレゼント(映画)★★★
トンケの蒼い空((映画)★★★
ラブストーリー(映画)★★★
氷雨(映画)★★
別れの階段(映画)★
ベスト・コレクション(映画)★★
僕の彼女を知らないとスパイ(映画)★★
キャンパス恋歌(映画)★
男の香り(映画)★★
木浦は港だ(映画)★★★
花嫁はギャングスター(映画)★★
天国からのメッセージ(映画)★★
アメノナカノ青空((映画)★★★
敵たちとの社会(映画)★★
セックス・イズ・ゼロ((映画)★★
4人の食卓(映画)★★
マドレーヌ((映画)★★
ホテルビーナス(日韓映画)★
クリスマスに雪がふれば(映画)★★
スウィート・シンフォニー(映画)★★
涙が出る(映画)★★
千年湖(映画)★★
受取人不明((映画)★★
おばあちゃんの家(映画)★★
猟奇的な彼女((映画)★★★★
JSA(映画)★★★★
ユリョン(映画)★★★
シュリ(映画)★★★
カル(映画)★★★
同い年の家庭教師(映画)★★
甘い人生(映画)★★★
バンジージャンプする(映画)★★
サラシナ(映画)★★★
ロスト・メモリーズ(映画)★★
恋愛適齢期(映画)★★
リザレクション(映画)★★
浮気な家族(映画)★★
敗者復活戦(映画)★★
永遠の片想い(映画)★★
さらば愛しき人(映画)★★
白夜(映画)★★
僕の彼女を紹介します(映画)★★★★
菊花の香り(映画)★★★
オーバー・ザ・レインボー(映画)★★
キス(映画)★★
ホワイトクリスマス(映画)★★
ソウル(映画)★★
誰にでも秘密はある(映画)★★★
地上満歌(映画)★★
ひまわり(映画)★★★
人生の流転(映画)★★
ファーストキッス(映画)★★★
春夏秋冬そして春(映画)★★
パク・ホンゴン家出事件(映画)★★★



ドラマ

冬のソナタ(20巻)(ドラマ)★★★★★
チャングムの誓い(18巻)(ドラマ)★★★★★
若者のひなた (19巻)(ドラマ)★★★
HOTELIER (10巻)(ドラマ)★★★
大望(13巻)(ドラマ)★★★★
千年の愛 (10巻)(ドラマ)★★★
夏の香り(10巻)(ドラマ)★★★★
君に出会ってから(24巻)(ドラマ)★★★★
幸せは我々の胸に(20巻)(ドラマ)★★★★
明日は愛(ドラマ)★★
恋愛世代(ドラマ)★★
勝負師 (12巻)(ドラマ)★★
新貴公子(6巻)(ドラマ)★★★★
ローズマリー(ドラマ)★★
日差しに向かって(6巻)(ドラマ)★★
秘密(9巻)(ドラマ)★★★
真実(6巻)(ドラマ)★★★
初恋(22巻)(ドラマ)★★★
ドクターズ(10巻)(ドラマ)★★
愛の群像(11巻)(ドラマ)★★★
美しき日々(12巻)(ドラマ)★★★
パリの恋人(10巻)(ドラマ)★★★
人生は美しい(8巻)(ドラマ)★★★
ジュリエットの男(9巻)(ドラマ)★★
12月の熱帯夜(8巻)(ドラマ)★★
ベストカップル(10巻)(ドラマ)★★
ポップコーン(ドラマ)★★
アイシング(8巻)(ドラマ)★★
恋歌(8巻)(ドラマ)★★
ローファーム(8巻)(ドラマ)★★
雪花(8巻)(ドラマ)★★
あなた、そして私(19巻)(ドラマ)★★★
彼女は最高 (10巻)(ドラマ)★★★
純粋(8巻)(ドラマ)★★★
太陽に向かって(9巻)(ドラマ)★★
ハッピー・トゥギャザー(8巻)(ドラマ)★★
威風堂々な彼女(7巻)(ドラマ)★★
私の心を奪って(8巻)(ドラマ)★★
屋根部屋のねこ(ドラマ)★★
LOVE サラン(ドラマ)★★
天国の階段(8巻)(ドラマ)★★★

以上、参考までに

「グエムル・漢江の怪物」が面白そう。

2006年08月25日 | 映画
韓国映画「グエムル・漢江の怪物」が面白そうだ。

ソウル市内を流れる漢江(ハンガン)は、ソウル市民に愛されている川である。その漢江に正体不明の怪物が現れ、人々を襲う。売店を営む家族の孫娘が怪物にさらわれて、家族の死闘が始まる。といったストーリーだ。

長男役カンドゥにソン・ガンホ、長女役ナシルはペ・ドゥナである。ペ・ドゥナを始めてみたドラマは「威風堂々な彼女」2003年の作品だ。そんな美人ではないが、どこか魅力的な個性がある。1979年生まれ。28才。
1999年のドラマ「学校」でデビューを飾る。この作品で反抗的な不良少女役が衝撃を与え、その後も多数の作品で、活発な女の子を演じている。
監督は、ポン・ジュノ
1969年生まれ。37才。
1995年、韓国映画アカデミー卒。
2001年、「殺人の追憶」で500万人動員大ヒットとなる。

「グエムル・漢江の怪物」は、奇想天外な設定がいい。


ペ・ドゥナの主な出演作品
リンダ・リンダ・リンダ(2005映画)
心震わせて(2005ドラマ)
威風堂々な彼女(2003ドラマ)
ローズマリー(2003ドラマ)
春の日のクマは好きですか?(2003映画)
TUBE(2003映画)
頑張れ、グムスン(2002映画)
復習者に憐れみを(2002映画)
子猫をお願い(2001映画)
怒った顔で振り向いて(2000ドラマ)
愛の遊覧船(2000ドラマ)
RNA(2000ドラマ)
母よ姉よ(2000ドラマ)
プライベートレッスン 青い体操(2000映画)
ほえる犬は噛まない(2000映画)
クァンキ(1999ドラマ)
学校(1999ドラマ)

「君に出会ってから」を最後まで観る。

2006年08月22日 | 映画
2002年制作の韓国ドラマ「君に出会ってから」を観終わった。全24巻だから48話だ。先回、チェ・ジンシルのことを書いたが、このドラマでいくつかの発見があった。

チェ・ジンシル演じるオクファと同居しているパク・イェジンとパク・ジニである。パク・ジニ
は、長女の双児の子供で貧乏である。パク・イェジンは長男の娘で比較的裕福な娘の役である。

パク・ジニは1978年生まれ。28才。
健康的なセクシーさが売りで、化粧品ブランド「HERAスキンケア化粧品」のイメージモデルにえらばれてている。

主な出演作品
ラブ・トーク(2005映画)
恋愛術師(2005映画)
星(2003映画)
君に出会ってから(2002ドラマ)
遠い路(2001ドラマ)
ピダンヒャンコンム(2001ドラマ)
怒った顔で振り向いて(2000ドラマ)
カイスト(2000ドラマ)
なせば成る(2000映画)
散策(2000映画)
SPYリー・チョルジン北朝鮮から来た男(1999映画)
恋風恋歌(1998映画)
女校怪談(1998映画)
幸せを作ってあげます(1998ドラマ)
憎いもかわいいも(1997ドラマ)
スタート(1996ドラマ)

パク.イェジン1981年生まれ。25才。

主な出演作品
人生よ、ありがとう(2005ドラマ)
輪廻-NEXT(2005ドラマ9
モンジョンギ2(2005映画)
男が愛する時(2004ドラマ)
新・若草物語(2004ドラマ)
バリでの出来事(2004ドラマ)
チャンビン(2003ドラマ)
君に出会ってから(2002ドラマ)
突破してこそ生きる(2002映画)
レッツ・ゴー(2002ドラマ)
四姉妹物語(2001ドラマ)
私の心の日射(2001ドラマ)
別れのこない朝(2001ドラマ)
ちょうどいい(2001ドラマ)
男と女(2001ドラマ)
狂詩曲(2000映画)
怒った顔で振り向いて(2000ドラマ)
クァンキ(1999ドラマ)
少女たちの遺言(1999映画)
LAアリラン(1995ドラマ)

二人とも出演作品が多い。韓国の若手女優といったところか。チェ・ジウやソン・イェジンのように大ブレイクはしていないが、韓国では誰もが知っている女優である。

オ・スンヒョン 1978年生まれ。28才。

この女優の名前もこのドラマで知った。ベスト・カップルという2003年のドラマでは、主人公のアン・ジェウクを誘惑するホームショッピングのアシスタント役を演じている。

主な出演作品
白雪姫(2004ドラマ)
小さな恋のステップ(2004映画)
私の彼のロマンス(2004映画)
スクリーン(2003ドラマ)
天生縁分-ベストカップル(2003ドラマ)
君に出会ってから(2002ドラマ)
偉くてしょうがない(2002ドラマ)
ガン&トークス(2001映画)
ルーキー(2000ドラマ)

彼女は、1997年スーパーエリートモデルに選抜され、デヴューを果たすが当時は芸能界に興味がなく、スタッフの説得に根負けして仕方なく入ったという逸話の持ち主。
今回の「君に出会ってから」でも似たような役をしている。芸能界に興味がないが、スカウトされて有名になっていくという役回りだ。きっと、これは彼女の逸話をストーリーに入れているようである。脇役ではあるが、存在感のあるちょっと気になる女性である。




「胡同のひまわり」を観た

2006年08月21日 | 映画
中国映画「胡同(ふうとん)のひまわり」を観た。

主人公の出産シーンで始まり、北京の胡同(ふうとん)で成長する過程を描いた映画だ。北京は今、この胡同のような古い住宅を壊し近代的なアパートやマンションに建て替えている。そのスピードは驚くばかりだ。2008年の北京オリンピックを控えているから、中国としては、国の威信をかけて汚い街並みを観光客に見せるわけにはいかないのだ。

物語りは、主人公が生まれる1960年代から2002年頃までの胡同が描かれている。映画でも、まさに取り壊される胡同がこの親子にさまざまな影響を与えていく。

父親は、友人の密告で6年間の強制労働をさせられる。その父親が胡同の家に帰るところから物語りは始まる。父を知らずに育った息子は、なかなか馴染めないが徐々に打ち解けていく。前半はその父と子の確執が描かれている。洗濯物を洗いに川に行き、木陰で昼寝をしていたが、起きると隣で寝ていたはずの父がいない。父は風で飛んで行った服を取りにいっただけだが、不安になった子は、はじめて「パ~」「パ~」と父を呼ぶ。泣かせる前半のクライマックスだ。

母は、新しいアパートに移りたくてたまらないが、抽選になかなか当たらない。賄賂や友人に譲ってもらうが、父が頑固に断ってしまう。最後には偽装離婚までして母はアパートを手に入れるが、父はひとり胡同に住む。息子は結婚し、画家として倉庫を改造して別に住んでいる。胡同が壊される直前に、父はテープにメッセージを残し旅に出てしまう。1年後、息子は子供が生まれ、子供をつれて倉庫の自宅に帰ると、入口には父が置いたと思われるひまわりがある。ひまわりは強制労働から帰った父が胡同の中庭で育てた花である。たんたんと進むストーリーの中で、親子の人生が描かれ、その象徴としてラストシーンにはひまわりが選ばれている。悲喜こもごもの出来事が描かれているが、すべては「ひまわり」のように太陽に向かって花を咲かすというメッセージなのかもしれない。ちなみに、原題は「ひまわり」だけである。「胡同の・・・」は日本向けの題名だ。

久しぶりの時間がゆっくり流れる中国映画に出会った。

ルイスの評価  ★★★★


「君に出会ってから」の「チェ・ジンシル」が最高!

2006年08月11日 | 映画
今、ハマっている韓国ドラマがある。それは、「君に出会ってから」という2002年のドラマである。
中国・上海から韓国に働きにきた上海育ちの韓国人という役だ。相手役のリュウ・シオンも味のある軽妙な演技であきない。まだ全編観ていないが、次がとっても楽しみである。こんなに次ぎが早く観たくてウズウズする感覚は久しぶりだ。
「チェ・ジンシル」は、「あなた、そして私」(1997年ドラマ)で、印象に残った女優である。調べてみると、90年代に「チェ・ジンシル・シンドローム」といわれたヒットメーカーだったと知った。「彼女を起用すれば外れはない。」と言われていた。また、一時巨人に在籍していた野球選手チョ・ソンミンと結婚し、出産する。その時の作品がこの「君に出会ってから」である。しかし、その後離婚。2005年に「薔薇色の人生」に出演し、ドラマクイーン健在をアピールした。

主な出演作品
薔薇色の人生(2005ドラマ)
バラ戦争(2004ドラマ)
君に出会ってから(2002ドラマ)
燃ゆる月(2000映画)
バラと豆もやし(1999ドラマ)
マヨネーズ(1999映画)
星に願いを(1997ドラマ)
あなた、そして私(1997ドラマ)
手紙(1997映画)
ベビー・セール(1997映画)
ホリデー・イン・ソウル(1997映画)
約束(1966ドラマ)
ゴースト.ママ(1996映画)
ジャズ(1995ドラマ)
アパート(1995ドラマ)
アスファルトの男(1995ドラマ)
ママに恋人が出来たよ(1995映画)
誰が俺を狂わせるのか(1995映画)
恋の香り(1994ドラマ)
私は願う、私に禁止されていることを(1994映画)
爆風の季節(1993ドラマ)
嫉妬(1992ドラマ)

1968年12月24日生まれ。今年40歳。2002年の時は34才かあ。でも、魅力的だ。
1996~1997年の活躍がすごい。映画ドラマに大活躍である。
まだ、彼女の出演作を半数以上観ていない。
お楽しみモード突入である。

これだから、映画(ドラマ)はやめられない。

ルイスのお勧め映画(ドラマ)
「君に出会ってから」 ★★★★
あなた、そして私   ★★★
星に願いを      ★★★

映画「インストール」を観た。

2006年08月04日 | 映画
綿矢りさ原作の「インストール」を観た。

「インストール」は2001年史上最年少17才で第三回文藝賞を受賞し、話題になった同名の作品を映画化したものだ。作者の綿矢りさは若い(17才)ということで話題になった。ふっくらとした美人だった記憶がある。もうひとりヤンキーのねいちゃん(名前忘れた)も一緒に受賞し、二人とも(17才)であり、当時、マスコミで騒がれたものだ。二人は対称的で、綿矢は、まじめ系で、ヤンキーのねいちゃんは、今風でまゆげも描いてた。(たぶん)おじさん達の高感度は、圧倒的に綿矢である。(たぶん)

ルイスおじさんは、若い人の感性に触れたくて、なぜか、ヤンキーのねいちゃんの本を買った。しかし、数ページも読んで、それ以来時間が止まっている。続きは、今度読もうとして、忘れたのであった。今、思い出しても、何故、綿矢の「インストール」でなく、ヤンキーのねいちゃんの本を先に買ったのか、よく解らない。たぶん、両方とも読もうと思ったが、本屋で先に手にしたぐらいのことだと思う。題名がこちらの方がインパクトが強かったからかもしれない。そんなわけで、ヤンキーのねいちゃんの本は、買った。でも、読んでいないから「批評」はできない。賞を取ったわけだから、面白いんだと思う。でも、途中でやめちゃったので、次に読もうとした綿矢までいっていないのである。

久々に、いつものビデオレンタル店の邦画コーナーで「インストール」を見つけ、お詫びの気持ちで観ることにしたのだ。

結果、「インストール」は面白かった。
主演は、上戸あや。ごく普通の高校生が、ある日突然に不登校になり、自室の荷物を捨ててしまう。理由はというと、マンネリになった自分の生活をリセットしたかったのである。でも、母親(田中好子)は気づかない。主人公は、朝は出校するふりをして小学校の教師である母親が出勤するまで隠れていて、いなくなったら、家に帰っていたのだ。家で弁当を食べ、テレビを見て過ごす。これだけでも、おじさんには衝撃的だった。同じ団地に住む小学生のあおきくんと仲良くなり、なんと、彼のすすめで、チャットの仕事をする。あおき君は、26才の専業主婦「かな子」になりすましていて、自分が小学校に行っている時間に、チャット友だちのエリカの相談に乗れなくて困っていたのだ。エリカのかわりにチャットをすることを頼まれたらしい。チャットでエロい会話をして時給1200円で小学生が学校に行っている間、エリカの代行をするのだ。主人公は少しずつ興味を持ち始め、未知の世界に入っていく・・・

女子高生と小学生が風俗チャットで一儲け。押し入れのコンピュータから二人が覗く「大人の世界」が描かれている。

この辺りからして、おじさん達には発想できない。まず、チャットの世界がわからん。言葉の意味は解るのである。でも経験はない。だから、実際は理解できない。だから、きっとおじさんの審査員は恐れおののき、賞を進呈したのにちがいない。

映画は、このませた小学生あおきくんとひきこもりの女子高生(上戸)のやりとりが中心だ。舞台のほとんどは、あおき君の部屋の押し入れである。あとは、空っぽの部屋と団地のゴミ置き場、学校が少し公園、そして妄想シーンが挿入される程度だ。ちょっとう。制作費ほとんどかかっていないんじゃないの。

上戸あやの映画は、滝田ゆうのマンガから映画化された「あずみ」で観ているが、そんなにびっくりする程の美人でもなく、脚が長いわけでもない。しかし、何故か気にかかる女優である。コマーシャルで毎日のように観ていて、親しみが沸くのと、くったくのない笑顔が可愛いからだろうか。不思議なキャラクターである。

てなわけで、「インストール」は、おじさん達では考えられない価値観を見せてくれた。この期待は、負け惜しみではなく、予想通りだった。そして、若者の価値観と知られざる世界をかい間観て、おじさんは安心するのであった。


ルイスの評価 ★★★★



中国映画「ジャスミンの花開く」

2006年07月31日 | 映画
チャン・ツィイー主演の映画「ジャスミンの花開く」を観た。
中国語でジャスミンは茉莉花(モーリーホア)という。映画の原題は「茉莉花開」。上海を舞台に親子3代の女性の生きざまを描いた作品だ。その3代3人の女性を3役でチャン・ツィイーが演じる。その名前が「茉」「莉」「花」だ。チャン・ツィイーのファンで上海が大好きなルイスとしては、見逃せない映画だ。彼女の出世作「初恋のきた道」では純朴な田舎娘役がとっても新鮮だった。(ルイスは3回観たよ)この映画では、学生の頃(10代後半)から30代あたりまでの役を3様見られるのだ。母と祖母役は「ラスト・エンペラー」のジョアン・チェンの2役。

ストーリーとしては、写真館の娘で映画女優の「茉」が未婚の母となって、「莉」を産み、「莉」はバスケットのキャプテンで人気者の共産党員と結婚する。「莉」は子供の産めない体で、養子をもらい育てる。その子が「花」だ。その「花」も同級生と結婚する。しかし、身ごもってから捨てられてしまうのだ。見どころは、「花」が一人で雨の中、橋の上で子供を産む。この壮絶な出産シーンがクライマックスである。決して幸せとは言えない3代の女性の生きざまで監督は何を伝えたかったのか。それは、近代の中国の姿を庶民の目線で描きたかったのだとルイスは思う。茉莉花の舞台は上海の古い街の写真館である。最後「花」は子供を連れて高層マンションに引っ越すというシーンで終わる。これは、中国は決して平坦な道を歩んできたわけではない。しかし、新しく生まれ変わってこれからは幸せになるというメッセージに思えるのだ。1930年代、1950年代、1980年代の上海を舞台に甘く切ない恋の物語りだ。監督は、チャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」「至福のとき」のカメラマンだったホウ・ヨン。その監督デビュー作がこの映画だ。

ちょっと気になるのが、チャン・ツィイーはチャン・イーモウの愛人というのは、中国人なら誰でも知ってる事。北京で一緒に暮らしてる(らしい)。イーモーの仲間か相棒という存在であったカメラマンが、自分の映画を撮りたいといって、イーモウの愛人(ツィイー)をこれでもかっていう程露出させた映画を創ったって事なのだ。これって、イーモウに対してのごますりなんじゃないの。チャン・ツィイー人気で失敗はしないという保険もあるし。ちょっと打算的な空気を感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?

上海つながりで「映画」をご紹介しました。