ハンドメイドlu-x(るっくす)

手作りアクセサリーショップlu-x(るっくす)の店主ホイミのつぶやきブログ
  ~他ブログよりお引っ越ししてきました~

葛のお話

2016年09月17日 | つぶやき


こんにちわ~^0^

今日から3連休です~ヾ(*´∀`)ノ

徳島の今日はなんとか晴れ間が多かったのですけれど、明日からお天気が崩れる見通しで、
この連休も、よい天候を望むのは期待薄になりそう・・

連休明けには台風直撃コースの予報が出てます。。
今後の進路を注視しておかなくては。。


夕方、野鳥観察と散歩がてら吉野川の土手沿いを歩いていると、
ゴワゴワ~っと蔓(ツル)性の植物が、
あらゆる植物にまとわりつき 

そのゴワゴワの植物に侵食されている箇所を至るところで目にしていました。

その蔓性の植物は、毎年見かけていて、夏の間は
紫色でマメ科らしき形状の花を咲かせている。

その花は綺麗なので、気になってはいたのだけれど、
ワタシの中では[雑草]の枠から外れる事がなく、特に気にも留めてはいなかった。

が、時々、暇をもてあましてパチリする事もあったのだけれど。。

雨あがり、野鳥撮りも虚しく撤収中に見かけてパチリ。


夕暮れ時、この日も虚しく撤収中にパチリ。(そんなのばっかり(:^ー^A )


小さな蝶々がウハウハで食事中。 
花の形状のせい?逆さまになってお食事ですね(o≧▽≦)o


ある時、この植物が何という名前なのか、ちっとも知ろうとしない事に
自分自身の怠惰さを感じるようになった。

ググるとgoogle先生が割とアッサリと名前を教えてくれた。

名前は[クズ]

え!? ソレって・・

名前を知ってまず連想するのは、[くず餅]。

それから、[くず粉]に[くず湯] [くず切り]とか・・

デンプン系? 芋の種類なの? (クズはクズでもクズ違い???)

そもそも 食べられるものなの?

 食べるとしたら、実なの?根っこなの? 

と、興味がわいてきて、詳しく調べてみると、
くず餅やくず粉の[葛(くず)]でアタリだった。

以前、時々この土手の近所に住んでいる(っぽい)
外国の女性(主にアジア系)5、6人の集団が、
散歩がてらビニール袋に、この葉っぱや蔓(ツル)を
採取しているシーンを見かけていて、
一体何をしているのだろうと前々から気になってはいたけれど、
まさかの[食べられる野草]だったとは、知らなかった。

葉っぱも食べられるらしく、意外に旨いらしい。
(豆のように成る実(種)はお薦めしてません)

そして、根に出来る芋(塊根)から[くず粉]が出来るようだ。

1日で1mツルを伸ばし、一夏で10m以上伸びる。
冬に地上部は枯れるが、地中の巨大な芋は生きていて冬越しする程の生命力。

とても生命力が強いのでアメリカや中国では一時期 緑化目的で日本から輸入したそうだ。

しかし、
中国では砂漠化をくい止める目的だったらしいが、
葉っぱが美味しいので、野生動物が片っ端から食べちゃって、
目的達成どころか・・な状態でボツったらしい。
(葉っぱのおひたしが旨いらしいよ・・・笑)

逆に、アメリカでは、予想外の強い勢力に、
わざわざ植樹した木を覆いつくし侵食して枯らせてしまう事態となり
毎年刈り取る作業が増えたとか。(あらあら^^;残念な結果ですね。)

わざわざ植えたりしていない日本でも、
刈り取りをしている地域もあるらしいけれど、我が徳島ではしていなさそう。

だけれども、
食べられるし、花は綺麗だし、庭に一株ぐらいイイかしら?なんて、
思わないようにしましょうね(え?ワタシだけって?)
とんでもない事になりそうだよね~(爆)

葛(クズ)は、新石器時代から人類に利用されていて、
ツルや葉から取り出した丈夫な繊維で編んだ布を生活に利用していたという事で、
人類との共存歴はとても長い植物でした。

皆さんもよくご存じの風邪薬の[葛根湯(かっこんとう)]も
その名のとおり クズの根を乾燥させたものを原料にしているの。

意外と身近に感じてきませんか?

ちなみに、昔話とかで、キツネさんが、ドド~ン♪と人に化ける時、
頭に葉っぱを乗っけてたりするのを覚えていませんか?

(我が徳島では、お狸様のお国柄ゆえに、
人に化けるのは、キツネじゃなくてタヌキだったりするのだけれど・・笑)

なんと!その乗っける葉っぱこそ、クズの葉っぱだったのですねぇ~(驚)

クズの葉の裏は白っぽく、太陽の光を浴びると白く妖艶に輝き、また
大きな葉に隠れた所から綺麗な花芽が上がるので、
[(葉の)裏を見る→裏見]を[怨み]とかけた物語や歌がたくさんあります。

いかがですか?
特別視していなかった[雑草]が、
興味深い植物となりました(*⌒▽⌒*)