大好きがいっぱい

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BBC『高慢と偏見』と映画『プライドと偏見』と・・・その2

2009年10月22日 | PRIDE & PREJUDICE
「高慢と偏見」は若くて美しい魅力的な二人の姉妹が玉の輿に乗る話。
今も昔も、シンデレラストーリーの人気は不動だ。
オースティンが200年も前に残したこの作品は、今も広く読まれているらしい。

私は映画を見るまで全く知らなかったけれど、なるほど面白い。
昼ドラ系が好きなら、絶対はまるはず。

なんて言ったって、ヒーローが魅力的。
お金持ちで家柄も良く、美男子で背が高い。
これだけだと100点満点なのに、このMr.ダーシーは、人を見下していてかなり高慢。
しかもそれを隠そうともしないから、愛した女性に嫌われてしまう。
けれど一途に想う女性の言葉から自らを反省し、短所を変える努力を惜しまないし、
窮地に立たされた彼女を守る力を持ち、それを発揮する行動力も抜群だ。

一方ヒロインのエリザベスは、これまたはっきり物を言うタイプで頭が良いけれど、
どこか憎めないチャーミングさを併せ持ち、家族思いのとても優しい女性として描かれている。
自分の意見は述べるけれど、どこか抑えた部分も忘れないので、決して押しが強いタイプではない。
おまけに賢そうでいて案外すぐに騙されたりする。

映画「プライドと偏見」を最初に見て、次々はまってしまったわけだけれど、
BBCのドラマも原作も、それぞれに魅力があって楽しめる。

映画はヒロイン役のキーラ・ナイトレイがどうしても好きになれないので、
繰り返し観たいのにちょっと苦痛で辛い。
とても美しい女優さんだし、顔だけ見ていると嫌いなタイプじゃないのに、
演技している表情がどうしてだか鼻に付くんだなぁ。
これはパイレーツオブカリビアンでもそうだったから、もう好みの問題だ。
ドラマや小説などよりもかなり性格のきついエリザベスを演じている。
元気なおてんば娘。そして、強くて時に氷のように冷たく突き放す。

ダーシー役のマシュー・マクファディンは、喜劇役者でもあるらしいが、
瞳がとても魅力的な俳優さんだと思う。
高慢で鼻もちならないダーシーと言うより、無口で人付き合いの下手な不器用なダーシーかな。
で、時々プライドが高いところが見え隠れする。
だから、原作などに比べてもかなりソフトで優しい。じんわりとした温かさ。

BBCドラマのエリザベス役はジェニファー・エイル。
最初はどうしても日本の某女優さんの顔がちらついて、正直ドラマにのめり込めなかった。
でも、今は大丈夫。克服しました。
こちらのエリザベスは、とても慈愛にあふれた表情で、人間としての奥深さを感じさせる。
家柄や親族がどうであろうと、自分に誇りを持って生きている女性だ。
体つきもふくよかなので、とても温かで女性らしくおおらかなイメージ。

そしてコリン・ファースの演じるダーシーは、もうはまらないわけにはいかないでしょう。
めちゃくちゃカッコいい。
とにかく強い。自分に自信を持っている。
エリザベスを思う気持ちは、もう熱湯みたいに熱い。熱過ぎる。
で、好きな女性の前でオロオロするところも可愛い。
なので見ているこちらはグッときてしまうんでしょうねぇ。

実は、映画とドラマを見比べていると、どうしても気になってしまうのがエリザベスの胸なんだな。
一方は“たっぷり”を強調したドレスばかりだし、一方はペッタンコをどうにもしようがない。
たっぷりの方が私の好みだけれど、確かにドラマ・ダーシーはたっぷりの方がいいだろうと言う気がするし、
映画ダーシーはペッタンコでも気にしなさそう・・・と根拠もないのに勝手に妄想。