露の音 幽かな独り言

 
軌跡を見失わないよう
     追憶のよすがを
       記憶の欠片を遺したいのです

文楽鑑賞

2014-07-27 21:59:27 | 日記


昨日は人生2度目となる文楽を観に行ってきました

近松門左衛門作「女殺油地獄」


先月の鑑賞教室で観たものは時代物だったので

次は世話物を観てみたいと思って、この演目を選びました

先月観た良い話とは対照的な悪人の出てくる物語なのにも惹かれましたし

かの有名な近松門左衛門作ですしね


そんなこんなで浮き浮きと劇場へ向かい

電話予約したチケットを受け取り

先月同様に展示室で開場時間を待つことにしました

すると、先月にはなかった実際に触れる展示が増えていて

見ていたらボランティアさんが声をかけてくださり

舞台下駄や三味線、撥を触らせてもらい

さらには一人遣いのお人形を持たせてもらって

とっても嬉しかったです

人形を持ち上げる高さなども体験させてもらって

人形を遣う大変さのごく一端を知ることができました


そして展示を見ているうちに開場時間となり

老若男女で賑わう客席へ

席でパンフレットを観ながら予習をしている内に

ついに開演


お人形の動きを見ているだけで楽しく

取っ組み合いに笑ったり

尻尾を振りながら歩く馬に感心したり

目は舞台に釘付けだったのですが

今回は太夫さんの口調の違いに感歎することも多かったです

なんだかろくでなしの与兵衛の口調がとても聞きやすかったり

お清ちゃんの口調がとても可愛く感じたり

わたし文楽を楽しむスキルが少し上がった気がしました

三味線さんに気を回せていないのでまだまだなのですが…


さて、江戸時代の習俗を興味深く感じつつ

時を越える家族の情に感じ入りつつ

最大の見せ場、油屋での殺人事件

結った髪がほどけ、振り乱しながら暴れる様子や

油に滑って物凄い速さで滑る動きも凄かったのですが

苦痛に体を震わせるお吉さんの鬼気迫る様が恐ろしかったです


また、本来動くはずのないお人形ですから

息絶えて倒れ伏す様子が

生きた人間には真似できない真実味を帯びているように感じました


当時起こった事件を題材とした物語

わたしはこういう世話物の方が好みのようです

いずれは心中の物語なども観てみたいですね

また文楽を観に行ける日が楽しみです

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