BUFFALO社では以前より、VPN対応ルータ[BHR-4RV]をリリースしてきました。
[BHR-4RV]はなかなかにロングセラー品だったのですが、昨年(2,011年)、その後継製品がでました。
BUFFALO製 リモートアクセス&Giga対応 有線ブロードバンドルーター
[BHR-4GRV]
定価 6300円
「今時、家庭用で無線LAN機能が無いルータ?」
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし!
[BHR-4GRV]はあえて有線に特化した分、違いの分かる人には嬉しい機能があるのです。
まず箱記載で目を引くのが「リモートアクセス」の記載でしょう。
最近では個人ユーザでも外出先から自宅のパソコンやNASにアクセスしたいと思う人が多いはず。
それを実現する技術がVPNを利用したリモートアクセスです。
設定にはダイナミックDNS等の多少の知識が必要ですがVPNの設定を画面に従うこと(ウィザード)で行えるのです。
次はスループットですね。
ちょっと古いルータや旧式ルータでは通信処理速度<スループット>が低い為、フレッツ光ネクスト ハイスピードタイプ<下り200Mbps>を契約をしても、それが活かせないのです。
今回の[BHR-4GRV]はお手軽価格でありながら、FTPスループット 約500Mbps。
数字を信じるならフレッツ光ネクスト ハイスピードを無駄にしないはずです。
以降、体験記などを既に掲載されている人が多いので、あまり他の方が書かないようなことを記載します。
本体形状とサイズは、無線ルータ[WZR-HP- 略]シリーズと同様です。
背面
最近のBUFFALO製無線ルータAirStationシリーズのような、ルータ機能をOn/Off/Autoに切り返すスイッチはありません。
(当たり前ですが)
USB接続したHDD等をなるべく安全に取り外すためのボタンがあります。
先にも軽くふれましたがリモートアクセス/VPN関連としては、と。
ダイナミックDNSは3つから選べます。
・BUFFALOダイナミックDNS
・DynDNS
・TZO
あえてお勧めするならBUFFALOダイナミックDNSですね。
・年額税込で3,780円
・支払い方法クレジットカードのみ
少々面倒ですが、安定して使用できるはずです。
DynDNSは無料で有名なので、個人で使う人は多いでしょう。
ですが、30日に一度ユーザ管理画面にログインし、ユーザ登録情報を更新しないと権利が消えてしまうことがあります。
うっかり30日内更新を忘れると、非常に悲しいことになるかもしれません。
例:出張先からアクセス→期限きれてた!→なんてこったい!
よって、もしもビジネスに関わる使い方をするのであればお勧めはできないのです。
そもそもDynDNSは英語なので、それも面倒ですね。
TZOは外国のサービスでしかも有料らしいので、あまり使う人はいないでしょう。
リモートアクセス/VPN関連の設定ですが、トップメニューに「かんたん設定」(ウィザードの開始メニュー)があります。
「外出先からの接続設定(リモートアクセス設定)をする」を選ぶと、
「LAN間接続をする」を選ぶとこのとおり。
まあ、堪能な方であれば、「Internet/LANの」設定で「PPTPサーバ」「PPTPクライアント」を自力設定してもいいのですが。
この製品には、USBポートに接続した機器を共有できるデバイスサーバとしての機能もあります。
プリンタを共有したり。
(全てのプリンタが使えるとは限りませんが)
USB接続HDD等のストレージ機器を繋ぎ、簡易NASとして使ったり。
ただし、そのNAS機能ですが、フォーマット形式=NTFSは無理のようですね。
FAT系(FAT12/FAT16/FAT32)と、XFS限定のようです。
保護者の方にとって嬉しいのは、有害情報フィルタリングサービス「i-フィルター for BUFFALO」でしょう。
こちらもBUFFALOダイナミックDNSと同様に費用(1年間 3150円 / 2年間 5670円 / 3年間 7560円)は発生しますが、子供達を有害なサイトから守ることができます。
Windowsパソコンであれば、総合セキュリティ対策ソフト(例:ウイルスバスター2012クラウドなど)の有害情報サイトブロックする機能を設定すれば済みます。
しかし、タブレットPC、任天堂3DS、PS3等はそうはいきません。
でも「i-フィルター for BUFFALO」を組み合わせてしまえば、根本でブロックできるのです。
消費電力を抑える機能もあります。
これはお好みで設定ということで。
家庭用としても、規模の小さな企業での利用するとしても、悪くは無い機械だと思いますよ。
どうしても無線LAN機能が必要であれば、別途無線アクセスポイント(無線親機)を増設すればいいのですから。
----
※
本製品で用いるVPNは、基本的に「インターネットVPN」という技術です。
これは、一般的に用いられているインターネット回線に繋ぐもの同士が、暗号化通信でLAN信号を渡し合うものです。
専用回線が必要ない為、コストは非常に安価で済みます。
しかし詳細は省きますが、ご契約プロバイダや建物等によっては利用できないケースもあります。
(例:ホテルやマンションのインターネット回線で、上位にルータが存在する場合はまず、ダメ)
もしもインターネット混雑などによる回線品質や万が一のセキュリティ面が気になる方は、NTTとの専用の回線契約(フレッツ・VPNワイド 等)を結んだ上で、YAMAHA等のVPN専用の高品質ルータを用いた「IP-VPN」をご検討ください。
<本ブログ内関連記事一覧へのリンク>