春の七草の「ナズナ」
別名「ぺんぺん草」が
繁っているのです。
抜くのが大変です。
下のエッセイは、私が
ママ時代に綴ったものです。
子供たちと久しぶりに夕方の散歩に出かけた。
暖かくなると始まるこの散歩!あと何年続くのだろう?
「長男は来春中学生になるんだな」なんて考えながら、ふと草むらを見た。
ぺんぺん草が実をいっぱいつけて風に揺れていた。
私は母と散歩した子どもの頃を思い出した。
「ぺんぺん草は三味線草とも言うよ」と母。「どうして」と私。
「耳元で振ると三味線みたいな音がして実の形が三味線のバチに似てるやろ⁉︎」と
母は私の耳元でぺんぺん草を振ってくれた。
私もこのことを子どもたちに話し、耳元で振ってやった。すると長男が
「クラブ活動の指導中、誤って墜落して手足の自由を失った星野先生って人が
こんな詩を描いたんで〜!
神様がたった1度だけ
この腕を動かしてくださるとしたら
母の肩を叩かせてもらおう
風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら
そんな日が本当に来るような気がした。…」
担任の先生が、教えてくださったらしい。
「先生はこの詩を読むといつも涙が出るっち」と長男。
私が余韻に浸っていると、突然目の前に何か降ってきた。
長男が草の実をまき散らせてきたのだ。いつものワンパクに戻っていた。
母と私と子どもたちとで、ぺんぺん草に思い出ができた。
*わが家の花壇で…(3/13)*
↓ぺんぺん草にちなむ星野富弘さんの随想
*星野富弘『詩画とともに生きる』セレクション
🍀
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