今日は訳あって、ミスジリュウキュウスズメダイを1ダイブほど観察してみました。
場所は水納島のジャイアントケーブルです。 ここは水深10mほどのところに枝サンゴが分布していて、ミスジリュウキュウスズメダイがハーレムを構成しやすい環境になっています。
ミスジリュウキュウスズメダイ 5cm
ところで観察中の出来事なんですが、この写真を撮影したあと、どれどれアクビシーンが取れたかな? と再生して確認してみると・・・? あれ?
なんか、頭のトコ黒くない? そこで他の個体と比べてみると
うんうん
確かに黒いわね・・・
実際に観察してみると、この黒くなった個体は動きが激しく、他の個体を威嚇したり、威嚇されたりといったことをしていました。 大きさ的にはこのサンゴの中で一番大きいわけではないのですが、およそ5cm程度といったところでしょうか。そしてしばらくすると、この黒い色は消えていました。
その後他の個体も頭の部分だけ黒くなり、同時に2個体ほど黒くなっているものがいました。 このサンゴは全体で30匹ほどのミスジリュウキュウスズメダイがすんでおり、いくつかのハーレムがあると考えられますが、雄か雌かの判断は、実際に繁殖行動を見てみないと分からないですね。 しかし、この頭部が黒くなった個体、なにかしら興奮状態で黒くなっていることだけは確かだと思います。 またサンゴに体を擦り付けて産卵行動のようなものも目にしました。 実際に産卵しているのではなく練習? のような感じなのでしょうかね?
最後に・・・
右
左
文、写真:木村俊明