のぶのぶの音楽雑記

演奏会のお知らせだけでなく、色々なことを書いていこうと思います。

演奏への想い

2020-12-20 19:52:21 | 日記




突然ですが、演奏会を企画しました。状況的に開催出来るか分かりませんが…出来る限りの対策をして開くつもりです。
もし開催出来ない場合は収録して配信しようと考えております。

田村彩香さんは私の生徒であり、数少ない音楽仲間です。彼女のレッスンをして一年と少しですが、音楽について気兼ねなく話せる仲間です。まぁ…彼女が私をどれほど先生と思っているか、という疑問は少なからずありますが←

3月、私が「次は何かやりたい曲決まってる?」と聞くと、彼女はモジモジしながらなかなか言いたがりませんでした。なんだか昔の自分を見ているようだなぁと感じながら、曲について聞いてみると、彼女はラフマニノフのピアノ協奏曲2番(第3楽章)をやりたいと言ってきました。どうも、大学のオーケストラ部の卒業演奏でやらせてもらえるかもしれないとのこと。彼女は反対されると思ったらしいのですが、私はあっさり「いいね!今度持ってきて!」と。

譜読みの時点でだいぶLINEのやり取りはしていました。いざレッスンの時、思った以上に取り組んで来てくれたのを覚えています。
11月には私の実家でピアノ発表会があり、そこで2台ピアノで私とやるつもりでいました。

ところが、私はレコーディングがあったりYouTubeコンサートがあったりと、オケパートをなかなか練習出来ずにいました。そんな中、かなりガチめに冷たい目をされ、「ねぇ、もう全部終わったでしょ?」と…はい、すみません。(笑)
翌週、丸々4日間仕事を入れず取り組みました。そして合わせてみて、なんとなく形が見えてきた時、彼女に呼び出されました。

LINEでも様子がおかしいなぁと思い心配はしていたのですが、なんとコロナの影響で卒業演奏会が中止になってしまったと。本人はもちろんショックでしたでしょうが、私もかなりショックを受けました。自分の生徒がオケと共演するんですよ?それはそれは楽しみでした。オケと共演なんて滅多に出来ることじゃありません。私は彼女の師匠ですが、同時に彼女のファンでもあります。一瞬頭が真っ白になりました。彼女はボロ泣きするし←傍から見たら別れ話してるカップルよ。

先生として何か出来ることを…と考え、その場で2人で演奏会をすることを提案しました。正直、私にはそれが精一杯のことでした。曲どころか、ピアノから離れそうに見え、それは私にとってとても恐ろしいことでした。止めて欲しいことも痛いほど伝わってました。しかし、ショックじゃないわけがありませんよね?そんな人に、大丈夫だよ!なんて言うことは出来ませんでした。とにかく私には演奏会を提案する、ということしか出来なかったのです。

レコーディングでお世話になったご縁で、会場はすぐに決まりました。上の画像の通りです。また、我が弟子らしく、私がレコーディングで使ったピアノと同じピアノを彼女は選びました。うんうん…よきよき。

ご存知の通り、私は基本的に人前で演奏しようとはしません。ResonanCeとしての公演くらいです。ですが今回、彼女がどれだけ頑張っていたか、どれだけ悔しいか…全てでないにしても、少しは感じ取っているつもりです。本来ならば客席でヒヤヒヤしながら聴きたかったのですが、一緒に並び演奏すると決めました。それが唯一私に出来ることだと感じたので。

曲もかなり考えました。すると、全ての曲が様々な形の「愛」であることに気付きました。奥さんへの愛、子供への愛、亡き者への愛、神への愛、そして音楽への愛。そして私が愛して止まないメタルバンドのLacrimosa←おい。音楽の中で私が最も愛している彼らの曲「Hohelieb der Liebe(愛の讃歌)」を演奏会のタイトルとしました←オイ。

たくさんの人は呼べませんが、一ファンとして、純粋に彼女の音楽を聴いていただきたいと思います。私もソロは本気の選曲。お話しながら演奏する予定です。

なんとか開きたい。今はただただそんな気持ちです。私も今回はいつもより想いが強いです。彼女の頑張りが何らかの形になってほしいと思います。もちろん、やりたかったことが形にならなかった人がたくさんいることは分かっています。むしろ普通でしょう。私もそのうちの一人で、ソロリサイタルは中止になりました。しかし、彼女の努力を知っているだけに、抗わずにはいられないのです。私にはどうすることも出来ませんが、2月21日まで全力でサポートしていきたいと考えております。

じゃバイバイ(^^)/

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