よかったら、読んでみてね
ゆうこ:(ナレーション風に)私は、商店街の片隅で占いをやっている、「そこんとこは、心配しなくてもいいのよゆうこ」。今日も世の中の迷える子羊を待っています。
夕方4時30分、小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
ゆうこ:夏も近づきすぎぃ~♪ 熱帯あずきぃ~♪ はぁ、誰も来ないなぁ。
???:あの、今いいですか?
ゆうこ:うわぁ!ワイルドあんどマイルド系イケメンさん。あなたのお名前は?
???:薮ちゃんが、「まっていて」と美声でたのむのを、髪の毛をかき分けて、聞いてたので、「たのやぶちゃん」って呼ばれています。
ゆうこ:では、たのやぶちゃんの悩みはなーに?
たのやぶ:明日がくるのがこわいんです。なんとかして下さい。ゆうこ!!
ゆうこ:まぁ、いつの間に私の名前を・・・。えーと、明日って、何曜日だっけ!?
たのやぶ:水曜日です。
ゆうこ:水曜日はシンディローパーの曲をきいて、木曜日はガジャグーグーを楽しんで・・・。
たのやぶ:じゃあ、金曜日は?
ゆうこ:もちろん、勝新太郎のマイウェイを一晩中聴いたり、どんぐりになっても、楽しかろうもん。
たのやぶ:はっ?どんぐりって・・・。それに、明日にかぎっての話じゃなくて・・・。
ゆうこ:あっそっか。あさってとか、しあさってが怖いの?
たのやぶ:えーと、漠然と、次の日が来るのかと思うと、薄暗いところに閉じ込められて、前に進めないような、進んでもいいことないような。とにかく苦しくなってくるんです。
ゆうこ:THO(そう) けっこう重症だわね。たのやぶちゃん、軽くそこに寝そべって見てみて。
たのやぶ:はぁ。あのーゆうこ、みみずばれ商店街のみんなが、ぼくのまわりに集まって・・・。
ゆうこ:そりゃそうよ。大の大人が昼間っから2人して、地面に寝っ転がって、足のうらから、こしあん出してるんだもん。
街行く人:毎朝たべるあずきは、つぶあん一筋でやってるものですけ。どうにかならないでひょうか?
ゆうこ:たのやぶちゃん、おじいちゃんの願い叶えてあげて。
たのやぶ:つぶあんねぇ~。って違いますよ!!足のうらに、こしあんの缶詰置いたのゆうこだし。よく今それ持ってましたよねっ!!(怒)
ゆうこ:ふっふっ。
たのやぶ:何がおかしいんですかっ!!(さらに怒)
ゆうこ:さっきまでの、薄暗い顔から、頬のあたりがバラ色になってきたわ。
たのやぶ:わけわかんなくて、血圧が上がってきただけですよ。
ゆうこ:街行くおじいちゃんも、数珠をジャラジャラさせて、行っちゃったわ。ねえ、たのやぶちゃん。
たのやぶ:はい?
ゆうこ:さっきのおじいちゃんと、たのやぶちゃんは、同じなのよ。
たのやぶ:でも、歳だって、ちがうし、顔も性格も、生い立ちだって!!(ゼーゼー)
ゆうこ:みんなどんぐりの背比べ。昨日も今日もこしあんよ。
たのやぶ:甘く感じるのも、どじょうに会えるのも、自分しだいってことですよね。
ゆうこ:さすが、聡明でキュートなイケメンね。さぁ、カーネギーがが夜ご飯、待ってるから。かえろーと!!ばいばーい。またね!!
たのやぶ:一大事解決!!かけ足で解決して、ゆうこ行っちゃった。それじゃ、ぼくも帰って、薮ちゃんとLINEでもしようかな。
ラッキィも、こしあんラッキィも、とりあえず税金はかからない。「そこんとこは、心配しなくてもいいのよゆうこ」でした。
今回は中島裕翔くん編です。ほうほうほでした