よかったら、読んでみてね
ゆうこ:(ナレーション風に)私は、商店街の片隅で占いをやっている、「両方行ったり、来たりしてみたいゆうこ」。今日も世の中の迷える子羊を待っています。
夕方4時30分、小腹から大腹になりかけたころ、お客さんがやってきました。
ゆうこ:ぐぇ~ん!!ぐぇ~ん!!ごめんよぉ~。ごめんね!!ぐぇ~!!ぐぇ~ん!!
ナミダ:あれっ!?ゆうこどうしたの。どこか痛くしたの?
ゆうこ:あっナミダちゃん。いいところに・・・。ちがうの。ほんとう~にゆうこが悪いの。ティラノサウルスのね・・・。ぐぇ~!!(号泣)
ナミダ:ティラノサウルスがどうかしたんですか?
ゆうこ:ティラノサウルスのね。「ノ」あるじゃない。
ナミダ:えーと、途中に「ノ」はありますね。まさか!?「のりつく」の「ノ」なのに、「のりまき」の「ノ」と勘違いしたとかじゃないですよね。
ゆうこ:ぐぇ~ん!!ぐぇ~!!そのとおり。相変わらず察しが早いわね。街行く人達は、ゆうこの長年の勘違い、ゆるしてくれるかしら・・・。
ナミダ:あ~、うーん!?多分ゆるしてくれるってゆうか、そんなのは、気にもとめないと思うけど。99パーセント本人(ゆうこ)の思い込みと感想なんで、大丈夫ですよ。
ゆうこ:ぐすっぐすっ。相変わらず優しいのね。ナミダちゃん。それはそうと、今日、仕事はお休みなの!?
ナミダ:はい。さっきまで今、大人気のあの映画を・・・。
ゆうこ:みなまで言うな。ナミダちゃん!!あれでしょ。えーと、何だっけ!?うちのお姉ちゃんと弟が観に行って、えらく感動して帰ってきた、あの映画のタイトルは・・・。うーん。うーん。
ナミダ:産みの苦しみを実体験なしで、あじわってますね。
ゆうこ:久々にあくまの悪い顔。下向いて隠しても、ゆうこには、お見通しだ!!もうね、後世に残る映画よ!!ロングランまちがいなし!!ゆうゆうこなんて、泣きすぎて、今朝にわとりがぼたもち食べて、めんつゆ一気飲みしたみたいな、腫れぼったい両目、タオルで冷やしてたもの。
ナミダ:今、あやうくスルーしそうになったんですけど、ゆうこって弟さんいたんですね。知らなかった・・・。
ゆうこ:ゆうゆうこ、ゆうこの下に双子の弟、「ゆあたり」と「ばったり」がいるの。4人きょうだいよ。
ナミダ:へぇ~、そうなんだ。サンタフェ家、毎日にぎやかに暮らしてるんですね。
ゆうこ:あっ、今はね。そのゆあたりとばったりは、普段は海外に行ってて、うちにいるのは、たまに帰ってくるお父さんと、ムダに美人のお姉ちゃんと、私。三人きりよ。
ナミダ:お父さんって、たしか朝の5時半に、木刀にナタデココと甘納豆まきつけて、素振りしてるって、言ってましたよね。
ゆうこ:そう、そうなの。ふぅ~(遠い目)。あのちょー偉大な映画「万力かぞく」みたいに、なかなか仲睦まじくなんていかないもんね。
ナミダ:あのっ、そのっ、「万力」じゃなくて・・・。あのっ・・・。
ゆうこ:いいのよ。ナミダちゃん。なぐさめてくれなくても、どこのうちだって、外見はいいけど、中身は、もうドロドロ。24時間、365日、盆暮れ関係なし、愛憎入り乱れまくりよ。
そうだ!!たまには、家で留守番してるカーネギーと三人で、フライドポテトぼろぼろこぼしながら・・・。
ナミダ:あっぼく、からうまチキン、さっきみみずばれ商店街で買ってきたんで。
ゆうこ:あっ、それもごちそうになりながら、『おしえて邪馬台国先生 第140話「赤かて、白かて、小運動会!!おひるごはんのすめしのきつさとひみこのブサ顔」』みようね。サンタフェ家までレッツラ・ゴ~!!
ティラノサウルスのいた世界と、未来のだんな様の片えくぼをつんつんする世界と、「両方行ったり、来たりしてみたいゆうこ」でした。
前回は有岡大貴くん編でしたが、今回は中島裕翔くん編です。
あともう少しでお昼ごはんほうほうほでした