( 8½ )(68 ¾)VR奥儀皆伝 TP-VR Attract. 謎解き・テーマパークVR Web版

2023-04-21 | バーチャルリアリティ解説
Number68 ¾ / パーク VRアトラクションの 品格
                          【( 8½ )総目次
《 本Blogの 今回の頁は引用できます。本頁は近く鋳型化されます。2023.04.xx 鋳型化ここから 》

   本 Blogでは、読者の皆さんを 学生、社会人学生 と想定して、
   A. 「皆さんが IVRCなどの VRコンテストや 海外の国際会議に 独自投稿して 採択され、
   国外の VR技術展示や ポスター展示などの機会に 海外の研究者と接したときに、
   B. 東洋哲学専攻の 素敵な外国人など 文化系の「観客」を含めた 質問者の 誰でもに対して
   そのVR作品の開発者であるゆえに 皆さんから解説できる筈の
   C. その作品が「日本文化の影響の下に成立したことの特徴と意義」つまり、
   ” 日本で VRを開発することのメリット = 奥儀” が 分かり易く説明できるために、
   国宝VRデジタル復元」の技法を詳しく解説しています。

その 一つ前の段階として、 皆さんの VR作品は どんなテーマでも実現できます ので、
「自分が思いついた作品のプロット」を記録に残し、
他の研究者が「善意に基づいて」協力して 社会実装できる公開方法を 併せて考えて下さい。
日本VR学会や 日本感性工学会などの会員になって、
査読論文や 著書の形で公開することも 一案です。論文発表の 具体的な記述内容に関して、
梅棹忠夫著『情報管理論』か学術論文の質の向上のためにを近くご紹介します。

皆さんが VR 作品を発表する舞台は、

   ① フランスの LAVAL VIRTUAL や パリ、或いは また、
   ② 中東から ③ インド にけての大学の、
   VR 国際会議の技術展示などが これからの狙い目で ・・・

特に ② と ③ は、「ヘレニズム文化と 仏教文化」の両方の影響を受けた地域である、という
理由から、今後に お勧めできる と思います。
② と ③ ついては 私も(63 rev.)(66を書いたことで、最近になって 気付きました。

 ※ 裏を返すと、米国と中国の国際会議は 後述する理由で 今後は VRの表舞台になりません。

   フランス ① については 後にして、② → ③ → ① の順に概要を述べます。
   まず、② の中東から。
   BC 6世紀頃に「原ゾロアスター教」(英語名)が ペルシャに登場しました。

光明神の アフラ=マズダを最高神と讃え、その智慧とシンパシーが 全世界に広まることを
黒神アーリマン(我執)が台無しにする、と教えました。そして、これと良く似た話が
③ にも ありました。 
 
「ゾロアスター教」との「直接の」関連は不明ですが、「古代ウパニシャッド」(体系4「インド
集」所収 BC 5世紀頃)を読めば とても似た話が載っています。漫画喫茶の 手塚治虫氏『ブッダ』
⑦巻では、ブッダの「悟った」のが、正に、ウパニシャッドの 梵我一如でした。当時の バラモン
教 ③ では、ブラフマンと アーリマンが 一如だと教えている というのに、ブラフマン階級が 宇宙
根理 the Law を寡占していたので ブッダが怒り、非可触のアウトカーストにも、バラモン僧や
王侯、貴族同様に 智慧とシンパシーがあるので「成仏できる = 覚醒して仏になる」説きました。
僧侶は、家族を捨て(我執を捨て)て 全員「出家」しなさい と ブッダが教えたのは このためで、
僧侶(バラモン教では 高級官僚、国王より上位)全員 托鉢を受け、身分制度を 解消させました。

当然、維摩さんが ブッダを讃えた『維摩経』にも 同じ話が出てきます。ついでに言うと、

   スケッチパッドも iPhone も VRも、動作原理は(我執でなく)梵我一如です。

BC. 4世紀に クサンドロス大王が ペルシャ(ペルシア)に 西からの「ギリシャ哲学」を持ち
込みました。その後に BC.3世紀の インド、アショーカ王の「仏教」が ペルシャに、東からの 影響
与えたことで、イケメンの仏像が ガンダーラに生まれました。(63 rev.
ギリシャ彫刻風の イケメンの仏像が表現したものは、梵我一如を「如来」が悟ったことの喜び
です。どんな悪人も 智慧とシンパシーを他人に施す ブラフマン(根理 the Law)の賛美者となり
改心できます、と 仏像は 参拝客に告げました。


(左)アケメネス朝ペルシア 前550年~前330年、遊牧イラン人が建設し、オリエント一帯をこの帝国が支配しました。全盛期のダレイオス1世は前500年にギリシア遠征を開始(ペルシア戦争)しましたが、ギリシア征服に失敗。逆に アレクサンドロス大王によって 前330年に滅ぼされました。/ (右)仏像誕生の地 ガンダーラの遺跡 Google Map

① ② ③ という 古代世界の隊商路の上に 現在ある大学(の文系)と 日本の大学が、夫々の VR
研究室などを通して 共同研究すれば、VRのリアリティの 新しい表現が生まれてくる筈です。
なぜなら、日本の大学には 国風文化を通して『法華経義疏』『源氏物語』などのエッセンスで
ある、古代ウパニシャッドの智慧とシンパシーが 影響していたからでした。インド映画「RRR」
監督ラージャマウリ氏のオフィスの机の上には、手塚治虫氏『ブッダ』全巻が置いてあり
ました。(「日立 世界ふしぎ発見」スタッフが 映画大国インドを取材して、撮影しています。)

   ちなみに、インド映画の製作本数は 米国の約3倍。年間 800本前後です。当然です。
   インドの文芸、つまり 詩、戯曲、小説、神話、民話、カーマスートラなどの カバーして
   いるプロットは、「インド集」一冊を読むだけでも 3500年分あって 豊穣だからです。

   ゲーテや ワーグナーが驚いて 参考にしよう と考えたのも、当然のことでした。

ここでは少し 余談になるのですが『ブッダ』に関しては 浦沢直樹氏の 漫勉 neo「手塚治虫
スペシャル」(初回  2023年2月17日)で、正に 手塚氏が『ブッダ』を連載していた時の 元アシ
スタント 3名の証言で「漫画の神様 手塚治虫」のペンの走らせ方の秘密が明らかになりました。
(Eテレ版に 10分を加えた拡大版。)小指を浮かせる 独特の ペンの持ち方が紹介されるなど、
非常に面白い内容でした。これは 私の解釈ですが、『ブッダ』のキャラクターなどには、読者の
心を 自然に 作品世界に引き込むために「やわらかな 丸みを帯びた線」が使われていたように
感じられました。浦沢氏が「アサヒグラフ」の上に載せた 比較的薄手の 洋白紙に 墨汁で線を
引いて アトムを作り出した時には、私は 大きな衝撃を受けました。手塚氏は 戦争で できた死体
の山を目にしていたことから『火の鳥』『ブッダ』などに 日本人の歴史を、善悪の両面を併せて
描いただと思います。日本の未来も、そこには予見されていました。



   VR作品の 発表の舞台としての、国際会議の VR技術展示の話 に戻ります。

② 中東での VR研究は、「マホメット師が 映画を禁止された」という解釈から まだ 盛んでは
ありませんが、ショーペンハウエルが影響を受けた『ウプネカット』が ペルシャ語を経由した
ラテン語訳(重訳)の『古代ウパニシャッド』だったことを思い出して下さい。
中東の学校が 適切な指導者を得れば、豊穣な 外国向けVRの 名産地になるかも知れません。
また アバターを用いていなくても、黄金分割の「幾何学」が 日本の 四天王寺・法隆寺・仏画・
能面・桂離宮・茶室・浮世絵 などに影響して、活用されていたことと全く同じように、
   日本と中東のコラボは、新しいVRの「表象」が生まれる可能性を 感じさせます。
詳しくは次回以降に。

   ① フランスの LAVAL VIRTUALについては、こちら を参照して下さい。翻訳

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 〇 上宮法皇の維摩経 つづき 日本の国宝とその時代 (13)

 世界の名著2「大乗仏典」付録22 中央公論社 昭和42年(1967年)12月
 「現代人にとって仏教とはなにか」〈対談〉
 梅原猛
 (立命館大学教授)、長尾雅人(第2巻責任編集)

 ・ 『大乗仏典』の意義(一部省略)
 ・ 漢訳仏典とインド原典
 ・ インドの論理とヨーロッパの論理(一部省略)・・・  ここまでは(68 ⅔) に掲載しました。

 ※ 今回の対談の 中心のテーマにあたる「中道」が語られます。TPOに応じた、その場の ベストの選択をすること です。例えば、日本の外貨獲得の目的で 米国に 日本車販売の販売網ができていますが、日本と米国の互いの自動車業界の利益をバランスさせようと政治工作することは「中庸」を採ることなので ベストでは無い政策です。そうではなくて、例えば、ドルの価値(貿易決済価値)が半分になること などの思いがけない事態を想定して、一度、米国の販売網を全部あきらめるといった 化生論的な「中道」の販売戦略(事実上の 米国市場からの 日本車の撤退)も視野に入れては どうでしょう。米国人の「日本車ファンクラブ」が 日本車を輸入すれば 経済摩擦は起きません。(本稿の執筆 2023年4月)

   中道思想について

長尾 翻訳しながら「中道」という思想が やはり重要であるという感じがしました。「中道」というのは、ああでもない、こうでもない、結局なんでもない、そういう「中道」は ほんとうの仏教ではあるまいというようなことをいう学者もいますが、「中道」というのは、やはり相当の比重をもっている。「中道」ということの出だしは、楽にもあらず苦にもあらす、極端な享楽と極端な苦行との両方の否定から出てくるわけですが、龍樹 あたりまでいくと、有(う)でもなく無でもないとか、永遠でもなく刹那(せつな)的でもないとか、そういういろいろなニュアンスを含みながら、「中道」といういい方が出てきます。単に半分がこっちで 半分があっちであるという、つきまぜたような 中庸では ないのです。たとえば、日本の家屋というのは、たいてい貧弱な家屋で、粗末で なにもない、それこそ維摩の方丈みたいなものですが、床の間に この人がもっているのかと思われるようなすばらしい美術品を一つだけ ちらっと置いている。逆に豪奢(ごうしゃ)な家に、やたらといろいろな物が ずらっと並んでいる光景は、あまりいただけません。質素な姿、いわば「空」の中に、ただ一つびかっと光るものが、アクセントのように身についている、それが さんぜんと輝いているという奥ゆかしさ ―、そういうところに「中道」というものがあるような感じがするのですが。
梅原 維摩というのは、市井の人とかわらない。そして どこにでも出かけていく。女郎屋にまで出かけていきながら、しかし遊蕩児ではない。どこかで光る、しかも決しておれはえらいんだぞとはいわない。そこに大乗仏教の非常に深い知恵があるような気がします。先生のおっしやった「中道」というのは、ただ中間ではなくて、実にニュアンスの深いものだと思いますね。これは まちがった解釈かもしれませんが、天台智顗(てんだいちぎ)というような人は、世界は非常に空(むな)しいものと考える。世界を仮のものとみる。しかし、空しいもの、仮のものでありながら、この世界は実在しているのではないか。そこに一種のニヒリズムとリアリズムの中間のような行き方がある。ここに大乗仏教の行き方があると私は思います。金とか地位とかの世俗的な価値に対して否定的であるが、しかし、自分はいつもこの世をよくしていくのだという、そこに私は惹かれるものを感じるのですが。
長尾 私はそれが やはり釈尊という人の生涯から感じとれると思うのです。釈尊は八十歳まで生きていた。いわゆる酸いも甘いもかみわけている人ですが、後半の四十五年間の説法の生活というものは、ずいぶん苦しかったと思います。しかし、その間に釈尊の成長があったと思いますね。それが原始仏典から 大乗仏典へかけて ずっと にじみ出ている感じがします。

   釈迦・キリスト・ソクラテス

梅原 釈尊の話になると、やはり仏教の一つの思想のポイントは、「空」の問題とか、人間の死ということですね。ヨーロッパだと、すぐそれが永生というところに いくんですよ。ところが仏教は、最後まで 死をみつめている。だから、いつも生命を死と関係させて考えている ような気がします。デカルト以後のヨーロッパの近代哲学というものは、考える自我と物質を 絶対的なものとして、人間を死すべきものとしてとらえない。死というものが哲学から喪失していると思いますね。
長尾 そういう点では、インドの考え方はスケールが大きいですね。死と生がいつも同じ比重で考えられている。それも 取扱いによるわけですが、中有(ちゅうう)・生有(しょうう)・本有(ほんう)・死有(しう)の四有ということをいう。死というものが一つの有で、それから中有になり、生有、本有になる。その次にまた死有になるのですが、サイクルという考え方が強いですね。それからもう一つは、仏国土という考え方、― これもスケールが大きい。これは西方に仏国土がある といっても、平面の西ということは あまり考えていない。三千大千世界というようなもの、いわば 多くの宇宙を考えていることは、やはりインドの特色ではないですか。それに比べるとヨーロッパの考え方はもっと現世的、地上的で、金星や月の世界もあるかもしれないが、それよりは もっと身近なものをいつも考えている。
梅原 釈迦とキリストとソクラテスとを比べてみますと、キリストとソクラテスは ともに非業の死にあっているわけですね。しかも、彼らの死が実は不死の思想の証明になるわけです。つまり、ソクラテスは最期に魂の不死ということを証明した。ということは、一種の生命の不滅ということと人間の理性の不減ということ、それが彼の死を契機として証明されている。
(pp.6 - 8)

 ※「付録22」からの引用、今回は ここまで。残りは 次回以降に。お楽しみに。

   《 鋳型化ここまで 》
   フェロー武田 「上宮法皇の維摩経」つづき(VR奥儀皆伝(8½)(68 ¾)、国宝(13))
   Blog TP-VR Attract.のトリビア 2023.04.xx

 【おまけ】インド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム 』2007年
   Dhoom Taana Full HD Video Song Om Shanti Om | Deepika Padukone, Shahrukh Khan
   スター女優のシャンティプリヤ(Deepika Padukone)は 映画プロデューサーのムケーシュと秘密裏に結婚していたが、疎ましく感じたムケーシュは事故に見せかけて彼女を焼き殺した。彼女を救おうとした脇役俳優のオーム(Rukh Khan インドのブラピ)も命を落とす。それから30年後、ボンベイではオーム・カプールという若手俳優が大人気スターとなっていた。それはオーム・プラカージュの生まれ変わりの姿だった。

   バラモン教で「om」は ブラフマン、「shanti」は 平和・寂静を意味しています。

   最初の話に戻りますが、① フランス ② 中東 ③ インドを強調したのは 消去法からの推測です。
   通常、
   VRの研究については、米国や 中国の 研究機関での 豊富な お金の掛け方が話題になります。

   ところが、VRの社会実装の「工学理論」は、私の理解では化生論です。

一般に 機械論の科学は、研究資金を多く投入すると 欲しい成果が得られます。例えば、携帯の電磁
波の人体への影響についての有名な論文に、携帯会社から研究資金が出ている論文では「無害」が、
携帯会社と 無関係だと「有害」が多く 結論とされていた、というものがありました。
ところが 化生論科学の人工物については、そのユーザの心を「どれほど動かしたか」という「作品の
持つ社会科学的な意味」が 勝負です。日本科学未来館のような「良質の観客が多く集ま台」で
試作機を公開することを通して、作者が自分の方法論を掴んだ作品が有利になるのです。

   ちなみに、この化生論科学は、欧州で ルネサンスの時代に 大流行しました。それゆえに、

   企業や連邦政府からドルを渡れて 主に 機械論の面で成果を出してきた 米国の VR研究は、
   米国の景気衰退の影響を もろに受けます。例えば、VRで訓練された米軍が テロリストに占拠
   された海外の大使館から人質を救出するミッションも、米軍が米本土に回帰し、NATOを始め
   沖縄などの全世界から転進している状況では 実施が不可能で、機械論のVR訓練装置は不要に
   なります。また、人民元は堅調ですが、中国共産党が発行元であることに要注意。ここで、
   ドルの急落に影響されない VR研究の一番良い方法を書いておくと、

   沖縄が「地域通貨の ゆい」を 商店街用の 地域通貨として 1円 =1ゆい で発行することです。

   米国に米ドルの崩壊が起きたら、日本政府は「中古木造住宅の資産価値」が 将来の税制変更
   で高く査定されることを想定して、高く査定された木造の物件から転売が加速され、取引に
   ともなう税収が増えと 予想されること(もちろん 国税、市民の現住所である住宅は、
   2063年頃までは 従前の資産価値のまま 税率変化なしを財源にして 300兆円の小切手を、
   行政府の権限で発行します。この小切手の運用を、政府は 沖縄県に委託します。

   日本円の価値変動に直接には影響されない地域通貨、ゆい が発行できるからです。

   ゆうちょ銀行の預金 300兆円の大部分は、小泉元首相と 竹中さんが 米ドル建ての米国債に
   変えてしまいましたから、トランプ前大統領が予告しているように「バイデン・ドル」
   価値下落すれば その 資産価値の大半が失われます。すると、

   「米ドルの価値が下落した理由は、日本経済が ゆうちょ銀行の投資ミスで混乱したからだ」
   と 自分の我執を他人のせいにするマスコミが ゆうちょ銀行の債務超過をメディアで はやし
   立てますから 世耕さんたちが悪人を取り締まります。同時に「ゆうちょ銀行」に注目が集まり
   ますから、沖縄県が 300兆円相当の ゆいを、ゆうちょ銀行に預けます。ゆいの担保が 有名に
   なりますから、中国にある大学などで 人民元が下落した場合に 資金ショートで倒産しそうな
   負債を沖縄県が裏書き保証して 学生の教育環境を守る ことも あり得るかも知れません。
   トランプ前大統領が、米国の VR研究は「戦争で儲ける人たちを儲けさせている」と判断した
   場合は 米国の VR研究が バブル崩壊となって低迷しますので、血迷った米国企業が「弱って
   いる VR研究機関から 債権を回収できる」と狙いを定め、ステルス特許で AI、VRなどの研究
   所を訴訟するかも知れません。そうした(我執による)混乱から抜け出て、VR研究を守ると
   いう意味からも、大乗仏典が典拠の研究は 今後に 米国でも多く 出てくるのかも知れません。

   ただし、仏典を典拠にする VRは 化生論になり、儲かる儲からないは 二の次 になります。

   余談ですが、テレビの何かのバラエティで、「彼氏と別れたばかりで、しくしく泣いている
   少女と その友達」が 中川翔子さんに人生相談して、どうすれば良いかを聞きました。翔子さん
   の回答です。「こういう時は、猫を飼う人が多いんだけれど」と 一息あって「でも、猫を飼う
   と もう彼氏(自体が)いらなくなるよ」と。私は 名回答 に思えました。その お友達と 番組
   のプロデューサは、ニュースショーのコメンテータのような 中庸の回答を期待して質問した
   のですが、翔子さんは 直球で 中道を回答したからです。

   米国のVR研究も、最初から 米ドルを あてにしなければよかった のでした。大学など公共の
   CAVE型VRの研究が世界中で諜報機関の出先機関に脅されて、優秀な研究が影響を受けたこと
   については CAVE研究自体の技術的発展を完全に停滞させ、本社のCAVE売り上げ利益も大きく
   損ないました。私はできる範囲で、その脅しが コンピュータ科学を阻害すると機会あるごと
   に述べてきました。邪魔が入らなければ CAVEの 経営工学などへの応用も 見られた筈です。
   米軍が世界から撤退を始めたので、CAVE研究は 元も子も失う結果になりました。海外の
   諸々の研究が続けられていれば、CAVEによる 米国の景気回復も 誰かが提案してくれていた
   かも。CAV会社の当時の役員は、現在の執行部から訴追されているのではないでしょうか?

   (中国の VR研究の先行きについては、今回は省略します。中国の文人が尊重した文芸は、
   今後も VRのコンテンツとして人気が出ると思います。維摩経の天女も その一つです。しかし、
   岩井克人氏の研究から見れば、中国共産主義経済は ソ連邦と同じく 危機を迎えるからです。)

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