舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Love Forever MKH

2007-06-04 23:58:34 | ダンス話&スタジオM
マーク様に逢ってきました。
私以外にも逢っていらした方がたくさんいらっしゃるようで...「孤高のアウトサイダー」的キャラのマーク様がこんなにも多くの方から慕われるとは、ストー...いえ大ファンを自認する私としてもありがたいことだと思います。
特に私のマーク様狂をきっかけに見にいってくださった方!!!幸甚の至りでございます♪

なおカーテンコールをご覧になった方はお分かりかと思いますが、マーク様ご本人は孤高のアウトサイダーでも「ギャング」(←本人談)でもなく、いたって繊細なガラスの神経の持ち主で、どちらかというと目立ちたがらない方です。
「その分、内に秘めたる激しさがあのパワフルなパフォーマンスに出ているのでは?」とは、同じ日の公演をご覧になったベテランダンサーの談。ご明察です。

実は先日のメリーモナークで、マーク様率いるダンサーはカネ・アウアナ4位入賞を果たしました。
なのにマーク様ったら、肝心の授賞式にまったく姿をお見せにならなかったのです。
それも今回のプログラムによれば「舞台での功績はダンサーのもの。自分ではなく彼らこそが『アカデミー・オブ・ハワイアンアーツ(AHA)』なのだ」というマーク様の思いゆえだったそうです。いい話だあ。
尤も私ゃたんにマーク様がシャイだからだと思っているけどね(笑)。
でもなぁ、こういうシャイな(あるいはメンバー思いの)態度が誤解を与えるんじゃないかと、ストー...じゃなかったファンとしては心配してるわけですよ。
ただでさえあのサングラスかけて黒ずくめの長身の風貌と、あの掟破りきわまりないスタイルでしょう。
それで授賞式に出てこなかったりすると、せっかく評価してくださった審査員の皆さんとしては、「ええ~!?何ソレ」な印象になってしまうのではないかなあ。ご本人もそれを正すどころか、「ギャング」とか言って悪ぶっちゃうし(笑)。
とにかくマーク様は本人が悪ぶってるほどワルではないことを、この場で声を大にしてバラさせていただきます。

こちらの画像が公演のプログラムです。
これ、ぜひのおすすめですよ。行かれなかった方にも手に入れることをおすすめしたいほどです。
なぜならばなんと、全曲の歌詞と訳と解説が載っているのです!!
本当はすべてのハワイアンイベントでこうしてくれなければ、ハワイ語の歌もフラも本来持つべき機能をまったく発揮できないと常々思っているのですが、普通そんな親切な対応はしてもらえないのが現状です。
でもおそらく、見てる人のほとんどはハワイ語が分からないと思うし、ましてやチャントをその場で聞き取れる人なんて皆無に等しいはず。
特にマーク様のチャントは速いのです。というか、密度が濃い!!
そのいくつかを空で歌える私だって、とてもじゃないけど初めて耳にしたものは聞き取れません。
舞台両横の電光掲示板で意味を表示してくれてたけど、マーク様の美声にうっとりして力強い踊りに圧倒されてたら、そこまで手が(目が?)回らなくなってしまいます。
しかし、このプログラムさえあれば無問題。いったいどんな意味を持っていたのか、あとでじっくり確認できるというわけです。

ちなみに私個人的には、このプログラムのおかげでもう一つ嬉しいことがありました。
今まで資料がないために適当な聞き取りでしか歌えなかったチャントの歌詞がほとんど載っていたのです!!
これで私の目にしたほとんどのパフォーマンスの歌詞を正確に歌えることになりました♪
すなわち、2006年メリモのカネ・カヒコ&ワヒネ・アウアナ、同じく2007年の全4部門(男女のカヒコとアウアナ)、それから去年末に来日された際のスペシャルパフォーマンスでのチャント・メドレーの歌詞がすべて手に入ったんです!!
ストーカー(←あッ認めちゃった)として、これほど感激なことはありません。

「え、今年のワヒネ・アウアナの曲目(そう、かの有名なフィッシング・フラ「E Ka Makoi」です!!)はやったけど、去年のなんてやってたっけ?」と思われる方もおいでかもしれません。
そうなんです。じつはあったんですよ。
カヒコ部門で踊られた「'Ano'ai Ku'u Wehi」というチャントは、去年のメリモで女性がアウアナのカイ&ホイ(入退場曲)として使ったものです。
そのときはメレ(主題曲)「Piano Ahiahi」にあわせて少し変えた部分もあったみたいですが、かたやイプヘケのビートにあわせたチャント、かたやゴージャスなピアノ伴奏付きの歌にも関わらず、メロディーまでほぼ同じです。
以前マーク様がおっしゃってた「本当はカヒコとアウアナの区別などない」というのは真実だったんだなあと感動しながら一緒に口ずさんで見てました。
そもそもあのときメレになった「Piano Ahiahi」だって、「'Ano'ai~」ともども本来はチャントであったものに美しい旋律がついてアウアナとして演じられたものですしね。

マーク様によって新たなメロディーがつけられ鮮やかな変身を遂げた歌やチャントは多いですが、この「Piano Ahiahi」は中でも秀逸です。
会場で初めて耳にした瞬間、その旋律のあまりの美しさに、私のそばで一陣の風が吹いて別世界にトリップしたかのような快感を覚えました。でもってマーク様から片時も目を離せなくなったのです。

オーケー、正直に認めましょう。
昨日も私は何度か詠うマーク様しか見てないことがありました(爆)。
ふと周りを見ると、視線の方向が人と違ってることがときどき...いえ、しょっちゅうありました。
あ、もちろん踊りの方もしっかり見てましたけどね。
相変わらずドラマチックなフォーメーションと個性的な振り付け(「ホオキパ」のハンドモーションには驚愕した)で魅せてくださいましたよ。

公演時のマーク様の詠い方は、私の最も好きな程よくチカラの抜けたもので、それをたっぷりした声量のバリトンボイスで詠うものだから色っぽいのなんの。
ご本人に色っぽいという自覚があるかどうかは謎ですが。
でも、バーレスク・ダンサーのディータ様も「男性を誘惑しようと思って踊ったことは一度もない」とおっしゃってたことですし、狙って色っぽくしようとするとどうしても嘘っぽくなってしまって、自然体でセクシーなのが一番いいのでしょう。
私も早くその域に達したいものです。
そしていつもどおりにソウルフルでした。まったく、セクシーでソウルフルなことといったら、ショーン・ポール並みですよ。
だから、ハワイ語が全然分からない人にも純粋に音楽として魅力を感じていただけるはずです。

ところであの詠い方は普通のチャントを聞き慣れた身からするとものすごく遊んでてエキセントリックに思うかもしれませんが、聴きながら歌詞をよく見てみるとオキナ(声門閉鎖音)やカハコー(長母音)などにむしろ忠実な旋律という印象を受けました。
つまりマーク様のチャントにあわせて歌ってみると、意識的にオキナで止めたり、カハコーで伸ばしたりしようとしなくても、自然とそういう発音になる気がします。ぜひお試しください。

濃い内容が短時間に凝縮されて、あっという間のステージでした。
マーク様、大変お疲れ様でした。シャイなのにあんなに何度もカーテンコールに出てくださって、本当にありがとうございます。
オーチャードホール公演も残すところ明日のみです。ぜひ、明日もまた素晴らしいステージによって観客を骨の髄まで魅了し、私のようなストーカーを増殖させて下さい(え?そんなの増やしたくない???)。

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