舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

パン・パシフィック・フラ・エキシビジョン2014

2014-09-25 04:27:36 | ダンス話&スタジオM
9月23日(火)、昭和女子大学・人見記念講堂にて開催された「パン・パシフィック・フラ・エキシビジョン」(以下PPHE)に馳せ参じました


PPHEといえば、ハワイでも滅多に集まらない豪華なゲスト陣が一堂に会する事で有名です。
総合プロデューサーはもちろんロバート・カジメロ様。
つい先月に地元で開催して頂いたワークショップでロバート様に魅了されまくったばかりの我々ではありましたが、PPHEでは4時間近い長丁場の間、ロバート様の歌とフラ、そして終演時に出演者の皆さんとマイiPadでセルフィーするお茶目な一面まで(笑)、ロバート様の魅力を余すところなく享受出来る得難い機会であります。




もちろん、ロバート様のお名前を頂いたかえるのロバート君も一緒です。
彼はロバート様と同時に我が家へやって来てからというもの、四代目のお気に入りとなり、彼のことを「ろぱーとさん」と呼んで、寝る時も出掛ける時も毎日一緒に過ごしております。
今回もロバート君と某放送局のキャラ・どーもくんのコンビは我々と一緒にステージの一部始終を見守りました。


で、四代目本人はと申しますと…




こんな感じで舞台を観とりました。
ちなみにコレは第一部冒頭のカヒコでマヌ・ボイド様のチャントに合わせ、マプアナ・デ・シルバさんのお嬢さんのカパライウラさんが踊ったシーンでの様子です。
あのカヒコのシーンは随分真剣に観ていたけど、一組ずつ順番に披露されてゆく中で、彼女の一番のお気に入りはあのお二人のパフォーマンスだったようです。

彼女は舞台に関して私などよりよほどシビアな評論家ですが(言葉の代わりにたいへんあからさまな態度で示しますw)、PPHEの間は4時間に及ぶ公演中一度も手に負えなくなる事無く、もちろん大声なども出さずに集中した様子で観続けてました。
ホント、彼女の鑑賞態度と来たら、普段の1時間とじっとしていられないワルガキっぷりからは想像もつかん(笑)。
休憩中に飲み始めたジュースが飲み終わらなくて客席に戻れなかった時もロビーのモニターで観ていたそうな(すいません私は舞台観たさに子供を置いて席に戻ったダメダメ母です。いいんだマミちゃんがついてたから)。


特に好きなものを観ると、四代目は盛大に歓声と拍手を送ります。
今回もロバート様の生演奏が入った時などにはおしなべて拍手していましたが、最も凄まじい反応だったのがこちら:




投げキッスかよ!!

四代目はある方が舞台で踊った際、チュッチュ言いながらかつて見た事もないほどの熱意で舞台に投げキッスを投げまくりました。
その投げキッスは彼女が「Ha'ina~」という歌詞を聞くとほとんどパブロフの犬状態でやるあのモーションとは明らかに違う。完全な投げキッスでした。


四代目がそんなにも熱烈な投げキッスを送ったお相手とは……



マ ヌ ・ ボ イ ド 様
母娘で同じ趣味かぃ!(※イラスト右のメガネ女参照)



確かにマヌ・ボイド様のフラには、母娘揃ってウットリせずにはいられない素晴らしさがおありなのです
我々のようなトランス状態には達していなかった母マミちゃんも、「マヌ様の踊りは見目麗しいダンサーのお姉さん達よりもずっとエレガントだわ」と言っとりました

本当にあのマヌ様のエレガンスは一体どこから来るのでしょう。
おそらくそれはほんの僅かな顔の角度であったり、ごくさり気ないタイミングの取り方などに、隠し味のようにひっそりと散りばめられているのだと思います。
「何の動きをしたらマヌ様みたいになる」なんて簡単なものじゃないんですよね。

それは師であるロバート様も一緒です。ロバート様になると、その隠し味がさらにさり気なくなり、まるでつかまえようとすると逃げてしまうほのかな芳香のようです。

今挙げたお二人をはじめとして、我々が心酔する素晴らしいフラの踊り手の方々を思い浮かべると、その魅力の在処は様々でも、その魅力が「自然に」・「さり気なく」何気ない動作の端々に見え隠れするという点で共通しています。


あと今回のゲストではメリア・カーターさんもそういうさり気ないエレガンスの持主でいらっしゃいますね。
マミちゃんは「メリアさんの首のつけ方が大好き!」だそうです。
ああいうエレガンスってホント、真似しようとして真似出来るものじゃないから難しいですよね。
数年前にメリアさんのお教室からミスアロハフラに輝いた方は、かなりメリアさんに近いフラを踊っていらした記憶がありますが。


もちろん大阪のイベントや飛鳥IIでおなじみのナニ・リム・ヤップ先生も、いつもながら素晴らしくエレガントでフェミニンな踊りでした。
ナニ先生は昨年の飛鳥で「エレガントなKa Uluwehi O Ke Kaiも大いにアリ!」という事に目覚めさせてくださった方でもあります。そのお陰で私はこの曲が前よりずっと好きになりました。
飛鳥でお会いしたダンサーの方々も一緒にお越しになっていて懐かしかったわ。とりわけ先生のお嬢さんは見る度に上達してますね~。お兄さんのマナオラさんのように若くても素敵なダンサーになって行く事でしょう。


そしてロバート様の同門でいらっしゃるヴィッキー・ホルト・タカミネさんの色っぽい踊りも個人的に大好きです。
メリモで審査員を務めておられる事が多いですが、審査員をなさっているとクムのダンスタイムでご本人の踊りを観る事がなかなか出来ないので、このPPHEは私にとって貴重な機会です。
特に今回は、一緒にクムをなさっている息子さんの踊りも見られて本当に良かったです。息子さんも安定感のある素敵な踊りでした。根っこのしっかりしているフラってやっぱりいいよね。


ヴィッキーさんの同窓生マプアナ・デ・シルバさんのお嬢さん、カパライウラさんはまさしくモーハラ・イリマ!!!って踊りですね。まさに申し子という感じです。
しかし私の推測ですと、モーハラ・イリマはここ数年でメリモの衣装やメイクといったヴィジュアル面が大幅にレベルアップしましたので、これは少なからずお嬢さんの影響があるんじゃないでしょうか。
今回のPPHEでカパライウラさんがお召しになっていたドレスもお洒落で綺麗でしたし。


クムとしてもう一人、スノウバード・ベントさんも素晴らしかったです。
私は2001年のミスアロハフラで彼女が披露したオリに心臓を貫かれて以来、スノウバードさんのオリやチャントを聴くと鳥肌がゾワゾワします。今回もカヒコのトップバッターを務めていらっしゃいましたね。あのお声に痺れるのは私だけじゃないはず。
また、スノウバードさんは女性クムでありながらカネチームが優秀という印象が強く、今回もカネダンサーを連れていらっしゃいました。
スノウバードさんのカネはロバート様のお弟子さん達のエレガントな踊り方に比べるとかなりワイルドで全く異なる印象ながら、それはそれでとても魅力的です。
様々なスタイルや魅力を持つクムやダンサーを一度に見られるのってホントに贅沢だなぁ!


PPHEには日本のお教室も出演されます。
日本のフラ界は今やハワイのダンサー人口を凌ぐ数まで増加しており、いきおい多様化の一途をたどっていますが、今回PPHEで拝見したお教室は、皆さん純粋にフラやハワイを愛していて、日頃から真摯に学んで踊っていらっしゃるんだなあという印象を受けました。
そういう方々がいらっしゃる限り、日本のフラ界の未来は明るいですね


踊りだけでなく装いもお教室ごとに趣向が凝らされており、とりわけシルエットや素材感にこだわったドレスを全体のバランスを考えたコーディネートで身にまとったお教室はどこも素敵でした。




たとえばこちらの衣装、ゴージャスな生花の髪飾りにすっきりしたレイでバランスを取り、ドレスの形も綺麗だったお教室です。スカートは私が気づいただけで2パターンあったけどどちらも良かったなあ。
スカートがフルレングスなのもエレガントで素敵ですね。フラのドレスはつい踏むのがイヤで裾を短くしがちだけれど、ロング丈のドレスである限り、長い方がずっと美しいものです。

個人的な好みもありますが、やっぱりチームで髪型を統一していたり、舞台向けの華やかなメイクを施した方々は舞台によく映えました。


4時間にわたって見応えたっぷりの舞台を堪能した後、いよいよ最後にスペシャルステージです。
ロバート様のお弟子さんの一人で、今回のPPHEにも出演なさっていた方が監督を務めた映画『ハウマーナ』。日本でも大ヒット中のようですね。
この映画の主題歌となったロバート様の曲を、様々なお教室の垣根を越えて集った日本人ダンサーの方々が合同で踊るという、今回だけの特別企画なのです。

遠路はるばる練習に通って出演された私のフェイスブックのお友達だけでなく、コハラさん関係のイベントでご縁のある方々など、個人的に存じ上げている方もいらっしゃって、舞台に勢揃いした皆さんを見ただけでグッと来ました




ちなみに、フェイスブックのお友達のために描いた妄想イラストがこちら。赤いレイを描いてみました。
しかし実際のレイはなんとケニケニでした。
ケニケニ素敵だ!素敵だが私、盛大にヤマを外した!!
一応ドレスを彩色した時点で、どの色が合うかな~?といろんなペンをイラストの首元に乗せて選んだのが赤だったわけですけれども。
事実は小説より奇なり、もとい事実は妄想イラストより素敵(笑)。


約30人のハワイからのゲストがロバート様のピアノの周りで見守る中、ロバート様の生演奏に合わせ、スペシャルステージで踊られた皆さんが、この曲に対するそれぞれの思い入れを込めて大切に踊っていらっしゃるのが存分に伝わってきました。
「そうよね本当の意味で『フラを踊る』ってこういう事なのよね」と声を大にして言いたい気持でした。
本当に良いステージでした



ラストの感動の余韻を残し、今年のPPHEは終演を迎えました
四代目が寝てしまったので、終演後のサイン会に参加出来なかったのが残念です。
でもロバート様に「素晴らしいショーをありがとうございました!!」とお伝え出来ましたし、最後のスペシャルステージに出演された皆さんともお話が出来たので大いに満足です。
マミちゃんはナニ先生にお会いして「飛鳥で会おうね~」とお伝えしたそうだし。ってだからあの人の英語は何でこんなにフランクなのさ。


ロバート様は11月の頭にもアコースティックコンサートをなさるそうですし、年末のクリスマスディナーショーには我々も馳せ参じる所存でありますけれども、PPHEはやっぱり年に一度の特別なものがありますね。
来年も是非伺いたいと思っております







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