舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

フラ話

2005-12-25 01:08:37 | ダンス話&スタジオM
そういえば、フラの話は何度かしたけれど私自身とフラの関わりを喋ったことがないぞと気付きまして個人的フラ話です。



で、普通ならここで「フラとの出会い」なんて話をするべきなんですが、ごめんなさい。覚えてないんです。
というのは、母がフラを始めたのは私が生まれる10年以上前でしたから、私は生まれ次第自分の意志とは無関係にフラを始めました。

私は当時かなり運動嫌いの子供でした。なにしろ、幼稚園に行っても外で遊ぶ園児たちをしり目に一人読書やおえかきをする方が楽しかったくらいですので、ダンスをしなきゃならない家に生まれた事を嘆き悲しむ日々でした

その後、小学校に上がった辺りからダンスの楽しさに目覚めていったのですが、その一方であいかわらず本を読むのは好きで、とくに「ことば」に異常な興味を持っていることに気付きました。もちろん、スペイン語とかアラビア語などの外国語も大好きで、コーフンしながら勉強したものです(出た言語フェチ)


となると。(よーやっとここで本題です)よく考えたらフラはダンスであると同時に、ハワイ語も必要な特殊な踊り。これぞまさしく言語フェチの私にピッタリな踊りじゃないですか
なんて、よく考えなくたって分かりそうなものですが、灯台もと暗し。青い鳥はこんなとこにいたのね、と遅ればせながら気付いたあとは、ハワイ語はもちろんハワイの神話や歴史も夢中になって勉強しております。

学ぶ事がたくさんあって、「なんて薄っぺらいんだ私の知識」と愕然とする事も多々ありますが、それだけ奥の深いことを勉強するのってほんとに楽しいですよね
本を開いたりハワイ語の授業を受けたりすると、毎回のように新しい発見があって幸せをかみしめられます。とくに言語フェチの私としては、ハワイ語独特の文法を教えてもらうたびにコーフン

でも、学べば学ぶほど「知識だけじゃあ素敵なダンスにはならないんだなぁ」と実感させられるのも面白いですね。もちろん知識は大前提として必要なんだけれども。たくわえた知識を活かして観ている人に喜んでもらえるフラを踊るためには、やっぱりダンスの技術も必要な訳です。

しかも、「美しいフラ」というのは何かの技ができるようになればOKというものではないからこれが難しい。器用で順番を覚えるのが速く、レパートリーを沢山持ってる人が上手いかといったら、全然そうではないのです。だから、まず上手いフラがどういうものか見る目を養うだけで結構な時間がかかりますね。


…なんて、フラについて色々勉強したり考えたりしているうちに頭の中が満杯になってしまったので、大学の卒論で発散する事にしました。
私はもちろん言語フェチらしく言語文化学科に入ったのですが、東京女子大にはフラ専門の先生がいらっしゃいません。にもかかわらず、寛大な先生がゼミで書いても良いとおっしゃって私を拾ってくださって、この前代未聞(?)の卒論が実現したのでした。
どうやらというかやっぱりというか私の卒論がよほど奇異だったのか、学科の助手の方まで私の顔を見ただけで「あぁ、あなたフラの卒論よね」とシッカリ覚えてくださいました

いざ卒論にまとめるとなるともの凄く難儀しましたし、そもそも合格するかどうかも分からないのですが、私としてはフラについて思う存分書く事が出来たので、とても楽しい卒論でした

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