某大手業者さんから届いたダイレクトメールの中に驚愕の商品が紹介されてました。
上の見出し画像、尻パッドです。
えええ、し、尻パッド!?!?
なぜにそんなモノがフラに関係してるんだ!?!?
一瞬混乱状態に陥りましたが、そういえば数年前の某イベント時、見知らぬフラ・ダンサーさんの衣装ケースが全開になっており、よりによってその一番上に尻パッドが置かれていた事を思い出しました。
もしかして日本人フラ・ダンサーの中には少なからず「ヒップのボリュームを増やしたい」とお考えの方がいらっしゃるのでしょうか……?
だとしたらそれは大きな誤解です。
魅惑的なダンサーになるために、尻のボリュームなど皆無です。
お尻が小さかったりぺったんこだったりしても、コンプレックスに感じる必要なんて無いのです!
もし「フラ・ダンサーとしてはヒップが大きい方が良いのではなかろうか」と考える日本人がいるとすれば、それはハワイのクムやダンサーに多くみられる体型に影響されているのかもしれません。
そんな方々が素敵なフラを踊っているのを見ると、「ヒップにボリュームがあった方が大きくスウェイして素敵に見えるのではないか」と想像したとしても不思議は無いです。
しかし冷静に考えると、ラテンダンサーのような魅惑的なヒップを持っていなくても素敵に踊れているハワイのダンサーも大勢いらっしゃいます。
これは「手」にも同じ事がいえますね。よく「自分の手は色白じゃない・皺がある・指が太い/短い/形が良くない」など
といった理由をつけて「綺麗なハンドモーションは出来ない」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
90に手が届こうかというクプナダンサーでも、赤ん坊の手のように肉付きの良い指の持主(マミちゃんのクムがそうだったらしい)でも、フラの手が美しい人は見た目に関わらずとても美しくみえるものです。
ゴツくて大きくていかにも「男!」という手をしていながら、なまじの女性よりも遥かに繊細でエレガントな動きをする男性も大勢いらっしゃいます。
ヒップにしろ手にしろ、魅惑的たらしめるのは形ではなく「使い方」なのです。
どれほど小さなお尻だろうと、形状がペッタンコであろうと、ステップに伴って適切なタイミングと揺れ方で美しくスウェイすれば、いくらでも魅力的なヒップになれます。
(逆に、いくらハワイアンと同じようなお尻をしていても、正しく揺れなければただの持ち腐れです。)
お尻のボリュームを増やしたからといって、綺麗に揺れているように見せてくれる効果は特に無い、という事は認識しておいた方が良さそうです。
ヒップが綺麗に揺れるのはあくまでも自分の踊り方次第なのです。
そして、尻パッドを入れるともう一つ問題があります。
尻パッドによって作られる姿勢はどうしたって不自然になります。
このビフォーアフターの写真を見るとお気づきになると思いますが、このモデルさんは明らかに尻パッドを入れただけでなく、アフターの写真では自分の尻も少し後ろに出っぱらかしています。
写真のモデルさんはあくまでも尻パッド効果を強調するために取っている姿勢ですが、普通の人が装着した場合でも、尻パッドがあるといやでも意識がヒップに行くようになり、そもそも尻パッドを入れるくらいの人は元々ヒップにボリュームが欲しいと思っているわけですから、いきおい(無意識裡にであっても)お尻を後ろに出っぱらかそうという心理が働きます。
写真でも分るとおり、これによって上半身が確実に前方向にズレていますね。この態勢のまま踊ったら見た目も不自然ですし、何より自分の腰に悪い!
たまにこういう姿勢で踊っている人がいるけれど、本来お尻を後ろに引いたらその分上半身も一緒に後ろに持っていかなければバランスが悪いので、専らお尻だけ突き出すのはお勧め出来ません。
お尻の位置が比較的後ろにある踊り方のお教室を見ていても、上手な人は上半身とのバランスがきちんと取れているものです。
いえいえ、私ゃ尻パッドの営業妨害をしようと思っているわけではありませんよ。
私やマミちゃんのような天然物でない限り(笑)、お尻のピッタリしたパーティードレスを着たいときなどには確かに有効でしょう。
しかし、フラで使用すると不自然な姿勢や揺らし方に繋がりかねないため、十分気をつけておいた方がいいと私は思います。
自前よりもヒップのボリュームを盛りたい場合、ウェストよりも低い位置で切り替えてギャザーをたっぷり取った衣装を着れば無問題です。
あとは踊り方ですね。上半身が無駄に動かないように心がけて、正しくスウェイするようにステップを踏めば、サイズや形状に関わらず魅惑的なヒップになります。
なお余談ですが、尻と違って胸は大いに盛りまくって無問題です。
なぜならば胸を盛るとそれだけでかなり姿勢が良く見えますし、胸に意識を持っていって高い位置に保とうとするのも良い事ですから。
出来るだけ力を抜いてリラックスし、自然に揺れるのに任せるべきヒップとは逆に、胸=上半身は背筋を使って常に良い姿勢を保つ事によって「プライドのある踊り」が実現出来るのです。
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上の見出し画像、尻パッドです。
えええ、し、尻パッド!?!?
なぜにそんなモノがフラに関係してるんだ!?!?
一瞬混乱状態に陥りましたが、そういえば数年前の某イベント時、見知らぬフラ・ダンサーさんの衣装ケースが全開になっており、よりによってその一番上に尻パッドが置かれていた事を思い出しました。
もしかして日本人フラ・ダンサーの中には少なからず「ヒップのボリュームを増やしたい」とお考えの方がいらっしゃるのでしょうか……?
だとしたらそれは大きな誤解です。
魅惑的なダンサーになるために、尻のボリュームなど皆無です。
お尻が小さかったりぺったんこだったりしても、コンプレックスに感じる必要なんて無いのです!
もし「フラ・ダンサーとしてはヒップが大きい方が良いのではなかろうか」と考える日本人がいるとすれば、それはハワイのクムやダンサーに多くみられる体型に影響されているのかもしれません。
そんな方々が素敵なフラを踊っているのを見ると、「ヒップにボリュームがあった方が大きくスウェイして素敵に見えるのではないか」と想像したとしても不思議は無いです。
しかし冷静に考えると、ラテンダンサーのような魅惑的なヒップを持っていなくても素敵に踊れているハワイのダンサーも大勢いらっしゃいます。
これは「手」にも同じ事がいえますね。よく「自分の手は色白じゃない・皺がある・指が太い/短い/形が良くない」など
といった理由をつけて「綺麗なハンドモーションは出来ない」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
90に手が届こうかというクプナダンサーでも、赤ん坊の手のように肉付きの良い指の持主(マミちゃんのクムがそうだったらしい)でも、フラの手が美しい人は見た目に関わらずとても美しくみえるものです。
ゴツくて大きくていかにも「男!」という手をしていながら、なまじの女性よりも遥かに繊細でエレガントな動きをする男性も大勢いらっしゃいます。
ヒップにしろ手にしろ、魅惑的たらしめるのは形ではなく「使い方」なのです。
どれほど小さなお尻だろうと、形状がペッタンコであろうと、ステップに伴って適切なタイミングと揺れ方で美しくスウェイすれば、いくらでも魅力的なヒップになれます。
(逆に、いくらハワイアンと同じようなお尻をしていても、正しく揺れなければただの持ち腐れです。)
お尻のボリュームを増やしたからといって、綺麗に揺れているように見せてくれる効果は特に無い、という事は認識しておいた方が良さそうです。
ヒップが綺麗に揺れるのはあくまでも自分の踊り方次第なのです。
そして、尻パッドを入れるともう一つ問題があります。
尻パッドによって作られる姿勢はどうしたって不自然になります。
このビフォーアフターの写真を見るとお気づきになると思いますが、このモデルさんは明らかに尻パッドを入れただけでなく、アフターの写真では自分の尻も少し後ろに出っぱらかしています。
写真のモデルさんはあくまでも尻パッド効果を強調するために取っている姿勢ですが、普通の人が装着した場合でも、尻パッドがあるといやでも意識がヒップに行くようになり、そもそも尻パッドを入れるくらいの人は元々ヒップにボリュームが欲しいと思っているわけですから、いきおい(無意識裡にであっても)お尻を後ろに出っぱらかそうという心理が働きます。
写真でも分るとおり、これによって上半身が確実に前方向にズレていますね。この態勢のまま踊ったら見た目も不自然ですし、何より自分の腰に悪い!
たまにこういう姿勢で踊っている人がいるけれど、本来お尻を後ろに引いたらその分上半身も一緒に後ろに持っていかなければバランスが悪いので、専らお尻だけ突き出すのはお勧め出来ません。
お尻の位置が比較的後ろにある踊り方のお教室を見ていても、上手な人は上半身とのバランスがきちんと取れているものです。
いえいえ、私ゃ尻パッドの営業妨害をしようと思っているわけではありませんよ。
私やマミちゃんのような天然物でない限り(笑)、お尻のピッタリしたパーティードレスを着たいときなどには確かに有効でしょう。
しかし、フラで使用すると不自然な姿勢や揺らし方に繋がりかねないため、十分気をつけておいた方がいいと私は思います。
自前よりもヒップのボリュームを盛りたい場合、ウェストよりも低い位置で切り替えてギャザーをたっぷり取った衣装を着れば無問題です。
あとは踊り方ですね。上半身が無駄に動かないように心がけて、正しくスウェイするようにステップを踏めば、サイズや形状に関わらず魅惑的なヒップになります。
なお余談ですが、尻と違って胸は大いに盛りまくって無問題です。
なぜならば胸を盛るとそれだけでかなり姿勢が良く見えますし、胸に意識を持っていって高い位置に保とうとするのも良い事ですから。
出来るだけ力を抜いてリラックスし、自然に揺れるのに任せるべきヒップとは逆に、胸=上半身は背筋を使って常に良い姿勢を保つ事によって「プライドのある踊り」が実現出来るのです。
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