舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Jennifer!!

2007-02-26 23:28:24 | 徒然話
今日、注目のアカデミー賞が発表されました!!
といっても例によってWOWWOWのない私は携帯ニュースで結果を知ったんですけどね(笑)。

日本人の注目は、何と言っても助演女優賞だったことでしょう。

結果は.......、非国民を承知で申し上げさせていただきます。

おめでとう、ジェニファー・ハドソン!!!

まあ、私が非国民だということなぞ、このブログを何度かご覧くださった方にはとっくにバレバレでございましょう(笑)。
スポーツもこういう芸術分野も、私は日本人かどうかではなく実力とかプロ意識のありようとかによって誰を応援するか決めるので、けっしてアンチ日本ではないです、念のため。外国人だからって実力のない人のことは歯牙にもかけないですよ。
今回の場合、ノミネートされた日本人の女優さんの演技をまったく見てなくて判断できかねるため、実際に見てとても感動したジェニファーを応援していたのです。

その感動の『ドリームガールズ』の顛末は先日お伝えした通りですね。
彼女はとにかく歌が巧い!!!
最初のオーディションシーンのわずかな歌だけで、彼女の歌唱力に目を見はらされます。
ジェニファーの演じたエフィーは自分の実力をよお~く分かってて、それゆえけっこう傲慢なところや理想主義者の側面があるんですが、あの歌を聴かされちゃったらそれもしょうがないかな、と思わせる説得力があります。

もっとも、ジェニファー本人はまったくそういうキャラじゃなくて、カメラが回ってなくてもビヨンセ様の前ですら傲然と振る舞うよう監督から演技指導されたんだとか。
だから自分が受賞したことも驚きだった模様ですし、受賞コメントでは感激して涙ぐんでましたね。
私はこんなにパワーとソウルに溢れた女性シンガーはホイットニー・ヒューストン以来だと思っているんですけどね。
今回受賞したのは女優さんとしての賞ですが、彼女ならグラミー賞ゲットも夢ではないかなという気がします。

グラミー受賞者である愛しの(←ごめんJay-Z)ビヨンセ様は今回、受賞だけでなくノミネートも叶わなかったという個人的にはけっこうショッキングな結末となりましたが、時代の風潮を考えるとこれは仕方ないかな。

映画『ドリームガールズ』は、ビヨンセ様演じる見目麗しいヒロインが夢をつかみリッチな結婚相手を見つけるという、シンデレラストーリーの側面を持っているわけです。
でもきっと、今の時代に支持されるのは受動的に与えられた幸せを享受するプリンセスよりも、ジェニファーの役みたいに自分の実力で夢をゲットしようとする強くて逞しい女性だと思います。
ひと昔前(=元ネタとなったミュージカルが作られた頃)なら、多くの女の子はビヨンセ様の役に憧れたかもしれないけど、少なくとも私は断然ジェニファーの演じた女性の方が好きです。

そんなわけで、ジェニファーは恵まれた配役をそれに見合った高いレベルで演じたわけで、オスカーには十二分に相応しいと感じました。

同じ『ドリームガールズ』でベテランミュージシャンを演じたエディ・マーフィが受賞できなかったのは残念でしたが、何より驚いたのは『クィーン』でエリザベス現英国女王を演じて主演女優賞をとったヘレン・ミレンさんですね。
彼女の演技は各方面で絶賛され、受賞が確実視されていたので、受賞したこと自体は驚きませんでしたが、壇上にあがった彼女のあまりの美しさとエレガントさに惚れてしまいました。
女性を年で判断するのは無粋ですが、現在61歳。若々しく美しいのに年相応の気品に溢れ、これぞまさに女優オーラです。
しかもエリザベス女王を演じているときとの印象の違いはほとんど衝撃でした。とても同一人物とは思えません。この演技力、いえ変身力こそがプロなんですねえ。
彼女の受賞前に『クィーン』を見ておかなかったのが悔やまれました。必ず見にいくぞ。そして、その前に彼女が徹底的に研究したというエリザベス女王ご本人の映像もよく見ておかなくっちゃ。

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