ビビる

朝起きて、今日はカラオケに出かけようと思っても、身支度を整えてからとか、洗濯してからとか、もうこんな時間かとか、踏ん切りがつかない。
怖いんじゃなく、別に今でなくてもいいかと思う。
長い巣ごもりが性格をビビりにしたか？

話は変わるが、今度の政権は所得倍増らしい。
バブル景気のことを思い出すとビビる。
物価倍増であり、乱費だ。
それが景気が良くなる意味なら、二度とごめんだ。
物価が二倍なら、国の借金は半分になる。
罠だ！
しかも、今回は足りないものがある。
我々ベビーブーマーだ。
産まれた時から競争が始まっていた。
食料不足、すし詰めの教室、就職難、住宅不足、そして大量消費、物不足で物価上昇。
これがバブル景気の大きな要因だ。
そして、バブルがはじけるのを目の当たりにした。
土地価格は絶対下がらないという土地神話が生まれ、銀行が土地を担保に個人に借りろ借りろとせかす。
やがて地上げ屋が暗躍し、うちの喫茶店で銀行と不動産屋と地上げ屋が同じテーブルを囲むなんてことが。
テレビの有名コメンテーターや大学のお偉い講師などがバブルははじけないと力説する中で、いち喫茶店店主の私が「こんなことは長く続かないよ」と不動産屋の人に言ったことがある。
案の定バブルははじけ、個人にはローンが残り、銀行も担保の土地が下がったので金融不安を生む。
パニック防止のため、銀行だけ政府の援助が入るなんて理不尽がまかり通った。
これが私の見たバブルの姿だ。
それでも所得倍増を望みますか？
老婆心ながらビビりまくりです。