現場というより施主(アメリカ人のおばさん)。
「来週末に引っ越す!」と喜んでいたその週と翌週は、これまでと変わらず作業進まず、件の週末になっても窓や掃き出し窓など入ってなく、設備も終わらず。施主ヘラヘラの現場監督は相変わらずほとんど来なくて、親方は知らんぷりであった。
そのまた翌週である先週、何も進んでなさそうだし設備が来たわけでもないのにどこかのコンクリを壊してる音がしてると思ったら、玄関の床タイルの厚みが特異で、床面の高さ調整のために一旦打った床スラブを壊していたw。
残りの作業員は、うちの隣地のそのまた隣の現場で重い屋根の梁を乗せていた。ラッキーなことに、敷地入り口から苦労せず家の大きな開口部までトラックを入れて、荷台を使って。これは垂直水平とも、ずいぶん楽できたと思う。
その翌日、隣地は玄関のタイル貼りの1人を残して、残り全員そのまた隣の一階の天井のコンクリ打ち。以前、地主が小さい家を建てると言っていたので屋根だと思ってたんだが、2階建だったそうで一階の天井(2階の床スラブ)。午後3時ごろには終わって上棟式をやっていた。うちの。
ちなみに隣地は、使えない現場監督がメキシコのやり方を知らないガイジンに教えなかったらしく、やらなかった。ただでさえガイジンの施主は煙たがられるのに、それで一気に現場崩壊が加速した感じ。やっぱり士気は大切です。
そして先日、雨季の時期が来たのにからっからだったところへ初めての雨、それも豪雨があり、翌日ふと見たら、壁にシミが見える。
設備で散々困っていたところ。右側の写真なんか、シミに鉄筋の錆びの色が出ている。あと、ガラスが入ってないんで雨が直接降り込んだところは、結構広い範囲で仕上げが剥がれ落ちていた。
モルタルにペンキのうちとちがって、今流行りの塗り壁仕上げ。以前、我が家側の外壁の色をどうするかと施主が聞いてきてくれたが、プールも内壁もすべて同じ左官仕事である。
薄い肌色っぽいのが、ユカタンの奇跡の建築材料を使ったスタイル(c) 建築雑誌 ArchDaily。金をかけられる(デザインが良くて建築雑誌で紹介されるような)家で使うのが流行っている。ピラミッド建設などでも使われたらしい。伝統的っていうより「古くから貴重な建物に使われていた」奇跡の建材(セメントに混ぜる液体)である。普通のマヤの家では使わないようで、ユカタン人でも知らない人が多い。
流行りなんで不動産情報なんかに載ってるオサレな家で見た人たちも、詳しくは知らない。だから、紛い物の人工モルタルを使われる。色のチョイスが多いし本物より安価なため、よくわかってない建築士が勧めるのである。本物ほどの防水効果(本物は水をはじく)はないし、耐用年数も短い。
我々は、メリダの南にでっかいミニ農園を持っているという別のご近所さんがプールの仕上げに使っている本物を見せてもらって、その違いを知っていた。
雨で広い範囲で仕上げが剥がれ落ちた原因。
この写真は建具が一部入った後なんだが、プライバシー確保のためにミラーガラスを使うとこまでは聞いていた。暑くて死ぬんじゃないかと思ったが、案の定、ただのミラーフィルムを貼ったガラス。建具屋は日光を遮ると言っていたが、そんなのたかが知れている。あれだけ大きな開口部なら、断熱必須、できれば遮熱と行きたいが、建具屋も遮熱できるガラスがあること自体知らなかった。
おまけに、なんとマジックミラーじゃなくて内側もミラー、外が見えない。まぁ見えづらい程度だが、うちの絶景を奪っておいて、自分ちからも見えなかったらバカじゃありませんか? 建築士にミラーガラスのサンプルを見せられて、何も考えないまま選んだんだと思われる。
これがきれいに見えず、温室効果で普通の壁に窓がついているよりめちゃくちゃ暑い。もう、バカにするというよりかわいそうになってきた。
同じくかわいそうな勘違いオサレ物件を。
水漏れリスクの話を抜きにしてw。左側はよく高級リゾートホテルなんかで使われている「いい景色に向かって水が落ちるプール」の真似をしている。
ところがウォーターフロントじゃないから目の前に家が建ってて、海(北)に向かって使えなくて、代わりに西側をそうしてある。西側はすぐ隣の敷地である。どんな家が建つのか建ってるのかw。低いのが建っていたとしても、この土地バブル移住激増の時期、うちのように隣地で売買があって完全にブロックされる可能性もある状態。アホ。なんか頭の悪いガイジンが増えてきた。
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気を取り直して、というかうちは関係ないんで、
今は春に咲いた花が実をつけ始めているんだが、2回目の満開。二期作?
去年シロップをいっぱい作ったんだが、とうとうこれで最後。あと2ヶ月で熟す実がなるので、またいっぱい作る!
赤いの(トミー種)と黄色いの(アタウルフォ種)はスーパーで買った。緑のはヒガンテといって、意味は巨大。その名の通りすごく大きいが、親方曰く年寄りの木なんでこんなもんだが、もっと大きくなるらしい。
追熟させて食べる。こんなに大きいのに種は小さめで、果肉がたっぷりだという。味の違いが楽しみ!
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