La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

引越 その2

2016年11月27日 | 新築

(前回の書き込みから4週間。いろいろあったがようやくネットが開通したので、遡って書く)

 

<11月1日>

前日31日に家財を新居へ移したはいいものの、家自体は完成しておらず電気も水道もない。借家の明け渡しが1日だったので、何もないがそっちに戻って1泊した。次に水洗トイレとシャワーにありつけるのはいつになるのか。

  猫も到着。

 タラちゃんが作った浄化槽の蓋を乗せる。

こっちの浄化槽はただの穴で、基本的に槽の隙間から水が染み出ていって固形物だけが残る仕組み。コンクリ製の蓋も「開けない」ことを前提に作っている。この重い蓋を乗せて、その上に砂もかけて地面をならし、放っておく。「住人二人なら40年はイケるはず。トイレが流れなくなったら満タンなので、業者を呼んで、(壊して)汲み取ってもらえ」とのこと。はい、そうですか。

 

 玄関のドアがつく予定の場所。

最初見たとき、何だかわからなかった。が、例によって床タイルは先に張ってあるので、フロアレベル(と玄関の外のグラウンドレベル)から15センチくらいの高さの土手みたいなものを作ってあるということはわかる。おそらく、Lさんと親方で相談して作った「敷居」だ! 親方にこれは何だと聞いたら、理屈を理解しないまま作ってしまったという自覚があるらしく、「壊すか? 壊すか? 今ならまだコンクリ柔らかいからすぐ壊せるけど」などと言う。もちろん、壊してもらう。

後からLさんが来て、親方の前でカッコをつけたいのか、我々の言ったように作ったとのたまうので、ふざけんなと一蹴した。3ヶ月ほど前に説明したときはわかったわかったと言っていたのに、目的や形状や寸法など、すっかり忘れている。土足文化でピンとこないのはいいが、わからないなら聞きたまえ。

結局、柔らかいコンクリの土手を壊し、現時点(11月27日)でまだ何もついていない。玄関に砂が入り込んで閉口するが、外構と一緒に手をつけるつもり。

 

 そして夜になった。

初めての新居での一夜。暗くてわかりづらいでしょうが、室内は「現場」状態。我々が買ってコビーさんに別料金で頼んで取り付けてもらった照明だけ、住居っぽい。

ちなみに窓は付いているものの、ドアはない。水道もない。電気は分電盤まで完成しているが、電気公社との契約が済んでない。これまで同様、延長コードで裏の家から拝借しているので、あれこれ使うわけにはいかない。どのみち「現場」状態のところで家電のスイッチを入れる気にもならない。

メキシコ人たちは、世界一安全な国出身者に向かって「二人で大丈夫か? ドア(開口部)のところに侵入感知の罠でも仕掛けておいてやろうか? 犬しか来ないと思うが、何かあったらすぐ電話しろ」と大騒ぎして帰っていった。そんなに気遣うくらいなら、言ったとおりの工期で終わらせてくれ。

借家での初日は家具がなくてダンボールで寝たが、今回はソファーを運び込んであるので、クッション部分だけを並べて寝る。柔らかいだけこっちのほうがまし。



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