6月4日・5日の両日、立命館アジア太平洋大学(APU)で今年度
の地域研究集会と会員研修が開催されました。
<報告>
初日の研究集会では、予想を大きく上回る140名の来場者があ
り、各会場が熱気に包まれる中、合計16本の研究発表が行われ
ました(口頭発表12本、ポスター発表4本)。また、研究発表
終了後には広島大学の松見法男先生による講演(「教育現場か
ら実践研究への道ー「実践報告」論文には何が必要かー」)が
行われ、教育現場に関わる者として大いに刺激を受けました。
2日目の会員研修には58名が参加しました。内容は、前日の講
演に引き続き、松見先生によるデータ分析の実際で(題目「実
践研究における統計処理-分散分析をやってみましょう-」)
、来場者からは「わかりやすく具体的に教えてくださったので
、とても勉強になりました」「今後自分自身の研究に生かせそ
うです」などのコメントをいただきました。
<研究集会委員から>
今年度の特徴は日本語学校の先生方による発表が3本あったこ
とです。地域研究集会では「地域の掘り起こし」を目的に、昨
年度から(学会員でなくとも発表できる)「活動報告」という
新たな枠が設けられました。今回の日本語学校の先生方による
発表はいずれも学会員としての「実践報告」でしたが、これを
きっかけに、来年度以降日本語学校や地域の日本語教室で教え
る先生方の発表が増え、九州・沖縄地区の日本語教育がさらに
盛り上がっていけば…と願っています(その一方で、地元の大
学院生による発表が1本もなかったことは少し残念でした。学
生の皆さんはもちろん、各大学院で指導に当たられている先生
方の奮起を期待したいと思います)。
なお、来年度の研究集会は熊本県で開催の予定です。