弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

基本の動作ー3.歩き方

2009-06-07 | Weblog
体配がダメだと指摘を受け、どうしたら良いのか悩んでいます。改めて体配の勉強をやり直しています。
 こうしてやらなければならないことを書き出してみて如何に自分がやっていなかったかを痛感しました。
審査まで後2カ月、間に合いそうにもありませんが、次もあります。気長く行きます。体配は息合いが大切と言うことが分かりました。そればかりではなく心も大切でしょうが、教本第一巻と四巻の窪田先生を勉強すれば良いのではないかと考えています。

教本第一巻
歩き方
立った姿勢で、目使いに注意し、「胴造り」をくずさず、膝を曲げないように、またなるべく足の裏がみえないように、腰を軸として体を送るようにし、床をすべるように滑らかにかつ静かに呼吸(気息)に合わせて上体を運ぶ。男子は2mをおよそ3歩半で、女子は4歩半で歩くのがよい。(ただし体格によっては歩数は多少異なる。)
執弓の姿勢で歩く場合は、弓の末弭を床につかないよう床上10センチの高さに保つ。
「注」
(1)爪先で歩かないように、また踵がなるべく床を離れないように、土踏まずで歩くこと。
(2)踏み出した足にのみ気を取られ、後足を引きずることのないよう、後ろ足に進む気持をもたせること。
(3)道場内での歩き方は、2mをおよそ3歩半で歩くが、足の運びに呼吸を合わせる気持が肝要である。
(4)本座より射位に進む場合は、息合いが主体となって的と結ぶ気合いで、呼吸に足の運びを合わせること
(5)本座より射位に進む場合は最初の1歩はやや広く、後は普通の歩幅とする。
射位より本座に後退の場合は最初の1歩はやや狭く、あとは普通の歩幅とする。
(足とは足数、歩とは距離を言う)
(上記は教本に書いてある内容ですが、書いていて疑問が出ました。本座から射位の歩行は女性も男性も2mを3歩半なのでしょうか。ではどの段階で女性は4歩半にするのでしょう。道場外なのでしょうか?)


弓道教本第四巻 窪田先生
「2,入場
 ①場内に入るときの左足の踏み出しは「入ります」という程の心をこめる。
 ②この心がないと二足の礼はただ頭を動かす形だけのものになる。
 ③「心そこにあらざれば、事の成就なし」との教えがあるように、まず心のこもった踏み出す足となるように日頃に錬心すべきである。
3,歩行
 ①歩行は静寂の間を歩く心構えで、踵をなるだけ上げないようにして、土踏まずで歩くようにし、必ず息合いを使うのが法である。
②目使いは4メートル先で、2足1息の足の運びである。
 ③この歩行で視線が下に下がると、体の張りを失って歩行も遅くなりやすく、心も萎縮する。
④気持ちを張って目使いを正すこと。

4,歩行中の回り方
 ①歩行中に左に向きを変える時は、踏み進めた右足を据え、左足を向きを変える方向に小足にL字形に踏み出すが、それは腰で向きを変えれば、連れて右足が運ばれてくるというものである。
②その向きを変える小足の左足裏は、床に着いたままであることが、動作が美しくなる。
 ③入場してからの歩行で、息合いを使っている人と、使っていない人ととが入り交じるとその息合いの違いが出て、列は乱れ勝ちになる。
④また、向きを変えて、本座。または射位に進むとき的を見たりすると足並みの不揃いの原因になる。
⑤約4メートル先を見る目使いであれば左右の人の動きは視界に入り、その動きをつかむことができる。
⑥全員が正しい息合いを使っていれば自然に列は揃うものである。
 ⑦歩行にしても、いかに目づかいや息合いが大事か、また何にしても諸動作に心が通っていなければならないかも、良く心に留めておくべきです。

Hさんの一つ的坐射礼のまとめから抜粋
「13.定座から控えの座に向かう
(1)1番の先導で、吸う息で、右に腰を向け①右足を踏み出す。弓の末弭は前の射手の左側(曲がる方向)に位置させる。
 (2)吸う息で(吸う息で2歩吐く息で2歩の息合い、吸う吸う吐く吐く)左足を出し歩行する。歩幅は入場時と同じ。
(3)1番は控えの線に来たら(入場時礼と揖をした位置、右左右左と進み次の右足の5歩目(1番の定座を揖の後5歩目とした場合)、右足を踏み、腰を左に向け、左足を的正面に向けてL字に踏み出す。
(4)以後吸う吸う吐く吐くの息合いで控えの座に向かう。
 (5)2番以降は1番に合わせ歩行し、控の線へは元禄に回る。
 (6)方向を変えたら1番は通常の歩幅で控えの座に向かう。以後の射手は末弭と前の射手の関係で歩幅を調節しつつ自己の控えの座に至る。
 (7)1番は控えの座に着いたら、左に曲がる気持ちを後ろの射手に(心で)伝える。(間を取る)

14.控えの座から本座へ向かう
(1)1番は控えの座の到着すると右足を踏み、腰を左に向け、左足を的正面に向けてL字に踏み出す。息合いは吸う吸う吐く吐くの息合いで。
(2)2番以降は前の射手に合わせて極力同時に的正面に向きを変える。
(3)1番は的の後ろに向かって、申し合わせた歩数(例:3歩4足締め等)歩幅(およそ50センチ)で進み本座の1歩手前に足を踏み他方の足を締め揃える。
 (4)執弓の姿勢で残心をとる。

注:①控えの座は1番はあらかじめ定座から向きを変えた所からの歩数を図っておく、全体の位置関係を確認しておく、等で間違いなく正しく定座につかなければならない。
②1番はリーダーとして先導者の責任をはたさなければならない。動作は息合い十分にややゆとりを持ってする。前の射手が早いとついて行けない場合があるが、やや遅い分には合わせやすい。しかし間延びしてはいけない。
③先導者が大きい歩幅で歩くと後ろがついてこれない場合もあり足並みが乱れる。
横一列に並ぶことが調和の美である。
④締め足は呼吸に合わせゆっくりと行う。」

上記は一つ的坐射礼のやり方ですが、控えの座から本座と言うところは審査の要領の入場に応用できると思います。


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