弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

取りかけ、会、離れと呼吸法を考える

2015-05-31 | 意見発表

離れについて

離れが分かったように思っていましたが、まだまだ試行錯誤中です。

取りかけでは、

①帽子を弦にあてて、滑らせて、弦を弦枕に入れ、

②親指はほぼ弦に直角(十文字)になっています。正面から見ると弓が斜めなっているのでそれにつれてやや下を向いていると思います。

②次にこれをやや内に捻り羽引きする。

③そうすると人差し指の根元で弦を弦枕に押し込むことになる。手の甲は正面を向いている。

 写真の上が、実際は下になります。

 ④弦を弦枕に押し込むと弦は弦枕に食い込んで弦は離れ無くなる。

⑤その防止を中指または薬指で留金を掛けるように押さえる。

打ち起こし

①取りかけた右手、そのまま打ち起こすと親指は正面を向き、手の甲は上を向き、弦は捻られ、しっかり離れないようになって、

②親指先は的正面の方向に向く、弦が弦枕を引っ張る感じ(親指を輪切りする感じでなく、帽子が引っ張りぬかれるような感じです。)で引かれ、それを阻止しているのは中指で止め金を掛けるように懸けているのです。

 弦を親指で抑えているのではなく

この写真の上が実際の取りかけでは下になります。その懸けの下は、弦枕(ねじで言えば溝)が深く、逆に上は溝がなくなり平らになっています。如何にしっかり中指で抑えていても懸の親指を回して、弦枕の上になると溝がなくなって弦は外れてしまいます。

引き分けは弦を弦枕にひっかけて親指を内にひねって、帽子の下側、溝が深いところでしっかり引くのですが、帽子の先を開かないように中指(または薬指)でしっかり押さえておくことは大切です。

弦が引かれる力は帽子の先の方向(的の方向)に引っ張られる感じで、帽子が抜けるような感じです。

従って会では、懸けは内にひねり、帽子が開かないように中指で留金をかける感じで押さえ、十分に持って、会でやるべきことをやってここと言う時に離すのです。

離れ

取り掛け、打ちおこし、引き分け、会ではねじを締め、ねじが緩まないように、離れを止めることに最大限力を注いできたのです。

離れはその反対をやることを考えています。締めたねじを外す感じです。

(あ)捻っていたのを捻り戻す

(い)同時に中指の押さえを外す(①中指の力を抜いて押さえをはずす、②中指を防止の先に滑らせる、③中指を開いて、チョキの形で開く、・・・)と有りますが、③はいけないでしょう。①か②と思って試行中です。

(あ)と(い)を同時に行い(合わせ技で)、右手は一気に残身・・・とすると、鋭く、軽妙で、一文字の大離れになると思っています。

会について

 会は

1、「腰を入れ、腹を張り、上に伸び、開く」これを1節1秒、4節で4秒、これを3回繰り返す

2、腰を入れ、腹を張り、上に伸び、開く

3、腰を入れ、腹を張り、上に伸び、開く   これで計算上は12秒となります。

離れ

腰を入れ、腹を張り・・・・までは繰り返し   

 開いて、開いて・・・押す。この「押す」で角見を押し、同時に上記の捻り戻し、中指滑らし、一気に残身に拳を飛ばします。

 呼吸法について

私は弓道書を見て 「28.引分け (1)大三で一杯吸い込んだ息は小さく漏れるように吐きながら引分ける。」と書いていました。そしてそれを実行してきましたが、この呼吸法では会が長くなったら呼吸が苦しくなって息継ぎをするか早く離すか・・・頑張っているうちに体や気の張りが崩れるのです。

そこで呼吸法を変えることにしました。

打ちおこしで大き吸い,丹田に吐く

大三に行く時大きくすって、大三で丹田に吐き

引分けでいっぱいに腰と腹に吸って

会では漏れるように吐きつずける

 現在、この呼吸法と会と離れを練習中です。

 

この私のブログ「一つ的坐射礼の留意点(4人の男性を基準に)」から一部を転記します。

これを見ると追記し改正しなければならないことがたくさんあることが分かりました。呼吸法も見直します。

しかし、「初心者のための弓道入門書」を書きたいと思っていますが、今、弁護士3人と紛争中でそれが解決するまでは手が付けられません。と言うことは無理と言うことでしょうか。

 弓道の「真」を追求することは楽しいことです。

 

25.弓構え(弦調べ、篦調べ、取懸け、手の内、物見)

 

 (1)吸う息で目を弦に沿って筈の上30センチ、筈の下30センチに移し弦を調べ、   筈に戻して息を吐く

 

 (2)吸う息で目を筈から篦に沿って矢の根に移し、矢を調べ、次に目的物の的を注視   して息を吐く

 

      ついで吸う息で顔を戻し目は矢の根から篦に沿って筈に戻し息を吐く

 

  (3)吸う息で弓と弦が体の中央に来るように傾け、右手を弦に懸け息を吐く

 

  (4)吸う息で手の内を整え息を吐き、羽引きをする。両手はやや体の中央にあるように

 

  (5)一息入れて、弓構えを完成させる。

 

  (6)静かに吸う息で水平に顔を的に向け物見をして的を注視し息を吐く。

 

 

 

注:①胴造りによる基礎体勢を保持しつつ、呼吸を整え気力を充実してどうさしなければ ならない。

 

  ②弦調べ、篦調べは気息を整えることが目的である。

 

      目を移す場合は目だけを動かすのではなく目は鼻頭を通して見るのが原則であるの   で当然鼻頭を、顔を向け無ければならない。

 

  ③取懸けの手の内

 

   ◎右手を弦に運ぶ場合は息合いを使って円相に動作する。心を込め気を入れて優雅に動作する。

 

      ◎拇指で弦をすりながら弦枕に弦がピッタリ入れる。

 

     ◎一足開きの人は直接筈の位置に、二足開きの人は筈下10センチの所で弦にかけ    筈の位置まですり上げる。(筈の位置は人差し指の第一関節の横に筈が来る所)     ◎右手の前膊と弦が直角で、手首が折れ曲がってはいけない。

 

      ◎懸口は常に十文字を保つことが肝要である。(懸口十文字の原則)

 

      ◎拇指はピンと伸ばし、拇指の第一関節を小指の第一関節の近づけるせるように、

 

        懸口を弦に押し(拇指は帽子の中で反るように)手の甲を上に向けるように、やや手前に腕で捻る。こうすると弦は人差し指で弦枕に押し込むようになるので決して抜けないようになり、安全にもなる。

 

   ◎三つは人差し指と中指の第二間接から曲げ(第一間接は曲げてはいけない、手の甲は平らにしておく)第三間接もやや曲げその第三間接辺りの側面で拇指を押さえる。拇指はピンと伸び、引分けるに従って上に開く力が加わるのでこれを押 さえるが必要以上に力を加えてはいけない。拇指が弦に負けそうだからといって    拇指を曲げて弦を握り込んではいけない。拇指は逆に開くような働きをさせなく    てはいけない。 

 

        四つ弽は人差し指、中指、薬指の四指の第二間接から曲げて薬指の第三間接辺りの側面で拇指を押さえる。拇指が下を向き勝ちであるが、上に押し上げて懸口十文字は崩れないように留意をする。

 

     ◎懸口で弦を押すことによって手首は前への働きが出て、前に曲がる。この働きは引き分け、会の伸び合いで強め、離れのバネになる物である。

 

    ◎引分けるに従って拇指を開く働きが強くなり下手をすると暴発する。

 

     それを防ぐのは、腕からの捻り、拇指の懸口で弦を押す力、上へのハネる力、中指(又は薬指)の拇指を押さえる力である。

 

  逆に言えば、これは離れの項で取り上げる事項であるが、捻りを戻し、拇指のハネる力を加え、拇指を押さえている指の力を抜き、胸と肩を開いて伸びを加えると、離れが起きると言うことである。

 

    それらが同時に、一瞬に起きると軽妙な自然の離れになるのである。拇指を押さえている指の力を抜くために指を開いてチョキやパーを出す人がいるが、そんなに開くのではなくほんの少し緩める程度でほとんどは伸び、拇指のハネ、捻り戻し、からくるものでなければならない。そのような離れは拇指が伸び、手の平は正面を向き、妻手は握られた形で小指が締まった形になる筈である。だからといってチョキやパーを出してすぐにグーに変えてはいけない。

 

  ④手の内は、

 

   先ず、拇指と人差し指を広げてやや下を向け股(虎口)の皮が下になるように、股の上部が握り皮の上部(ここに矢を据えるので矢の位置に合わせる。ここを変えて   はいけない。常に一定にすることが的中に肝要である)にこすりつけ(下からすり上げても良い)(矢を据える位置は会になっても握り皮に下がらないようにする位置とする、矢が握り皮の所に来てはいけない)

 

  次に、左手人差し指の第一関節の内側(天紋線の上の部分)を弓の外竹左側角に当てる。

 

    次に、手の平を広げやや窪ませ気味にして、小指の第一関節の内側(天紋線の下)を弓の外竹左側角に当てる。これで天紋線の上と下ががぴったりと弓の外竹右側角に当たる。これで第一段階の弓の捻り(弓の左側を手前に引く)の準備ができる。

 

   次に、小指で弓の内竹の右角辺りを弓を的側に捻るように握り、薬指と中指の指先を揃え妻揃えとし捻りの力を集中させる。

 

   次に、親指をピンと伸ばし、角見を利かせ弓の内竹右側に当て弓の捻りと押しの力を   かける

 

 以上の5点、虎口を巻き込む、天紋線の上と下で弓の左側で弓の回転に抵抗し、小指、 薬指、中指を揃えて指先で弓の左端で回転に対抗し、角見を押して回転の抵抗と、弓を 押す力とする働きで手の内とする。基本的には弓は親指と人差し指に股の真ん中で真っ 直ぐ押すことが肝要である。また上記の5点の手の内でタオルを絞るように弓の回転に 抵抗すると手の内に弓を捻る力が起きてこれが弓返りの原動力となる。弓返りしないの は5点の手の内が出来ていないからで手の内の不備とみなせるのである。弓返りはさせ るのでなく正しい手の内をすれば自然に弓返りはするのである。ただし、正しい手の内 をしても弓によっては弓返りしにくいのがあるのは確かである。そのような弓は中りも 良くない筈で巻き藁練習専用にすべきものである。

 

⑤羽引きは羽根を痛めないためでもあるが、片根を締めて下筋の張り確認、開く両腕の確 認をして、打起しから引分けにはいる準備をすることが肝要である。両手は体の中央に あるようにする。(教本の八節図を見ると中央では無いので図に合わせて書き換えるか?)

 

  羽引きは両肘を張って腕を曲げることではない。

 

⑥弓構えた矢は水平でなくてはならない。少し矢を前に向けると矢は水平になるが、あまり前を向け、矢先が観客に向いてはいけない。工夫のこと。

 

⑦弓構えの完成は取懸け、手の内の他に、胴造り、重心の位置、ひかかみの張り、肛門の 締め、下半身の安定、丹田の充実、腰を入れ下腹の張り、肩を落とし片根の締め、下指 示の張り、丹田呼吸、真っ直ぐ天まで伸びた竹の如く背筋の伸び天突くうなじ、宇宙の 中心に丹田、丹田から四方八方に広がる気、幹から左右に伸びた枝意識・・・等、特に 射で重要視されている縦線はほぼここで完成させ、射の基盤骨格を造り上げる。

 

 ⑦物見は顔を水平に回すので目先も4メートル先から的に直線的に向かい、物見返しで 戻るときも的から4メートル先に戻すのである。目線が近くなり勝ちなので留意する。

 

 的を注視する場合は目は鼻頭を通して、半眼、鼻筋で的を二つに割り、右目と的の中心 に一線を引いて狙いの線とする。

 

 気息を統一し他に気を散らさず、弓倒しまで瞬きをしない 。

 


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