小手先と口先が器用であるのっていいよな、と灰色の空を眺めて思う。
形の無い風を追いかけてどこへだって流されて行けるよ…と歌われたファンのシンガーの曲を思い出しつつ、気がつくとおいて行かれひとりぽつんと残され愕然とし、古ぼけた私に何ができよう、何にも出来やしないじゃないか、と惨めさを思うのは、私の自尊心の高さゆえなんだろうか？そんな高い自尊心なんかいらねー、と思いつつ、染み込んだ要らないものへの苛立ちを思う。
涼風鈴子「はい、はよーざいますぅ～、涼風鈴子どすぅー、“Morning on”どすぅ～。最近は、さらに訳のわからないキャラクタが出ている“Morning on”ですね」
シーバス３２世「おかげで出番が減ったんだドレミファソラシドレ。使い捨てキャラになってしまったではないかドレミファソラシドレ。水面下の巷で言われる－－急行特急は行く。放送出来ません－－ドレミファソラシドレ」
涼風鈴子「訳が解らないんだドレミファソラシドレ」
シーバス３２世「インチキＤＪは、火星に帰れば良いんだドレミファソラシドレ。人の台詞をパクるなドレミファソラシドレ」
涼風鈴子「インチキＤＪは火星には帰らないんだドレミファソラシドレ」
シーバス３２世「￣(=∵=)￣の口調をパクるなドレミファソラシドレ」
涼風鈴子「やかましいや偽歌うたい、生クリームたっぷり皿でも食らえドレミファソラシドレ」
シーバス３２世「そんなもん、インチキＤＪが食らえば良いんだドレミファソラシドレ」
涼風鈴子・シーバス３２世「うわ゛っ!!」
アドバイザーイドワイザー「放送できなくなったな、こりゃ」
ポポロンハエンジェルリング「筋書屋ちゃん、やばいんぢゃない？」
筋書屋「すいませんねえ、ネタが切れてしまいまして」
木田麻衣子「それでは、最後に私、木田麻衣子がつもりニュースとつもり交通情報とつもり天気予報をお届けいたします」
ポ「流石は木田さん、やっちゃってやっちゃって」
木田「はい。先ずはニュースです－－放送してるつもり－－、続いて交通情報です－－放送しているらしい－－最後は天気予報－－放送しているものと妄想してくだせえ－－となっています。私、何していたんでしょうね？」
ア・イ「涼風鈴子さんの替わりに朝番組らしいことやったからＯＫです」
木田「それはどうも。以上、“Morning on”でした。またお会いしましょう。今日も良い日をお過ごしください」
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