オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

早期退職の方法 (5) 服で妥協する者は人生で妥協する編

2022年06月12日 21時53分29秒 | 早期退職

「ねえ、メルボルンのヒロシさん、私、どうすればいいのかしら。私の悩みを聞いて下さるかしら。私はヒロシさんの様に貯金をしたいと思ってるのよ。早く仕事を辞めたいから。でも、私の職場には制服がないものだから、ついついお店で新しい服を買っちゃうのよ。だって毎日毎日、同じ服を着て職場に行けないでしょう?特にセールの時はお買い得だから、一度に何着も買ってしまって、、、。それで毎月5着も6着も服が増えていくわけ。もう家の中は服で一杯で大変なことになっていて、、、。貯金も全然できないのよ。ねえ、どうすればいいのか、教えてくださる?」東京都Kさんより質問。

 

ヒロシの答え:

はい、特に女性であれば、この種の悩みの方は多いようですね。実は僕の妻も結婚前はKさんと同じような悩みがあったのです。僕が思うに、解決策はただ一つで、それは、「妥協せず、本当に気に入った洋服だけしか買わない。お店の服を10段階に分けて、レベル10の服しか買わない。」というルールを自分に課すことです。例えば、今まで買った服を一つ一つ手にして見ると、色がちょっと、とか、デザインが今一つ、ちょっとウエストがキツ過ぎる、とか小さな不満があるのではないでしょうか。そういう服はあまり出番がないですよね。いつの間にか、クローゼットの端に押しやられて忘れられ、いずれは捨てられる運命にあります。たったの一回か二回着ただけで捨てられてしまうのは、服がかわいそうだし、Kさんもショッピングに行った時間とお金を無駄にしてしまっていたことになります。ということは、Kさんは今まで、一生懸命に働いた代償として貰った給料を使って、

  • 洋服のお店のオーナーやアパレルの会社の株主をお金持ちにしていた。
  • 家の中でゴミの山を作っていた。
  • 自分が早く退職して自由になる機会を放棄していた。

ということですね。

では、具体的にはどうすればいいのでしょうか。あなたは、お店に行ってある服を買いたくなったとします。その服を手に取ってみて「襟元のデザインと色は好きだけど、丈が数センチ長すぎで、完璧とは言い難い。なんかイメージとちょっと違うのよ。これはレベル8.5ね、残念だけど、こんな服で妥協する私じゃないの。さようなら。」という感じです。この方法、強いて言えば「レベル10メッソッド」を使えば、買える服は滅多になく、あっても一年に一着か二着だけのはず。

レベルを下げず、妥協しなければ、あなたのクローゼットの中はレベル10の、本当に気にいった服だけになります。でも本当に気に行った完璧な服なら毎日でも着たくありませんか。週に何度でも着ればよいのです。あなたが完璧と思うのですから、よく似合っていはずです。きっと他人もそう思っているのにちがいありません。

店員の勧めるままの服を買わないこと。あなたは赤の他人の店員が気に入った服を着たいですか。それとも自分が気に入った服?店員があなたに「良くお似合いですよ。」などと作り笑いした顔で勧めるのは単に陳列の商品を売らないとノルマが達成できないからです。店員も必死になって買わせようとしているだけ、出来るだけ沢山の高い服を買わせるのが、店員の仕事なのですよ。判断基準は店員が似合うと思うかどうかではなく、あなたがその服を着たいと思うかどうか。人がどう思うかなんて関係ない。大切なのは自分がどう思うか、じゃないでしょうか。

今度から店員が「その服、本当にお似合いですよ。」と、さも嬉しそうに、あなたに言って近づいてきたら言い返せばいいのです。「あなたがどう思おうと、私には関係がないの。この服が好きかどうかは、私が決めたいの。いいから放っておいて頂だい。こんな服じゃ妥協できないわ。半額だって要らないわ、こんな服。」くらい言って店を出てくれば胸元がすっきりしますよ。何せあなたの大切な時間がその店で奪われたのですから。

クローゼットやタンスから服を出して、要らないものはどんどんゴミ袋に入れて捨てましょう。レベル10の完璧な服だけ残せば、あなたのクローゼットやタンスは、綺麗っさっぱり。あなたは膿が出たような、腫物が取れたようなすっきりした気分になること間違いなし。クローゼットやタンスが終わったら、同じ要領で靴箱もチェックして下さい。何年も履いていない靴、ちょっと窮屈な靴など結構あって靴箱がぎゅうぎゅう詰めになっているんじゃないでしょうか。袋に入れて、ゴミ出しの日に捨てるか、欲しい人にあげると喜ばれるかも。

「でも、そんなことしたら、私の服、全部なくなちゃうわ。レベル10の完璧な服なんて1着も持っていないもの。」とお思いのあなた、そういう場合は、取り敢えずはレベル8以下は捨てる。持っているのはレベル8以上の服だけ。ただし、これから買うものはレベル10だけ。

服に妥協する者は人生にも妥協する。

あなたは自分が気に入った服を着たいですか。それとも他人(店員)が勧める服を着たいですか?

あなたは自分が好きな生き方をしたいですか、それとも他人が勧めた生き方ですか?

決めるのはあなたです。

では、明日のブログでもお会いしましょう。

今日撮った写真です。家から2時間ちょっとの所にあるグイニア山でクロスカントリースキーをしてきました。また明日、詳しくご報告いたします。


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