廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
左下のお好きなカテゴリー(1~16)毎にどうぞ!

今回の大雨で被害に遭われた地域の皆さま 心からお見舞い申し上げます。

2023-07-14 23:23:54 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
今回の大雨で被害に遭われた地域の皆さま
心からお見舞い申し上げます。

共星の里に
全国から豪雨災害被災、お見舞いの電話やLINE、メッセージなど沢山いただき有難うございます。

朝倉は大雨特別警報が発令され、警報のサイレンが鳴り響き、緊急安全確保レベル5が発令されました。

まともや、6年前の豪雨災害で被災しているだけに、不安でたまりませんでした。

一夜開けると、黒川は孤立。

崖崩れで道路が塞がりましたが、










本日、高木コミュニティー協議会にて、
今年度の第一回目の運営委員会に出席し確認致しました。

高木地区、黒川の住民の皆さんは全員、大丈夫とのことです。

しかし、
道路が崖崩れ等が発生しており、

黒川へ入る道路は3つの道路が全面通行止め【山田線・志波線・西原線】なっておりましたが、
お蔭様ですぐに仮の復旧工事がなされ、7月12日の段階で通行はできる状態になっております。

しかし、
土砂崩れで片側通行の場所も多く、地盤も緩んでおりますので
安全第一に二次災害にならないように
通行の際は自己責任にてお願い致します。

7月は、夏休みに入ることもあり、たくさんの団体様のご予約が入っておりましたが、
この状態では…。
「通れますか?」のお問合せのお電話がありましたが、
大型バスは無理かと判断し、

残念ですが、安全第一に考えて、全てキャンセルをお願い致しました。
致し方ありません!

普通車は問題ありませんが、
くれぐれも安全第一!に行動をお願い致しております。

そんな中に湯布院の庄内からありがたいことに
仏師の池辺石松氏と息子の寿君が、心配して整備の手伝いに来てくれました!






スタッフのよしえちゃんも強君も
朝から大汗かきながら、



頑張ってくれてます!








やれることを一歩づつ。







共星の里は通常通り営業しております。

お客様はお越しになれなくても、いつかはまた、皆様の絵顔に逢える日を待ちわび!

そう思って、
スタッフ一同、明日も作業の続きを張り切って行います!!




どうぞ、皆様、熱中症にお気を付けてご自愛くださいませ。


九州北部豪雨災害から今日で6年。

2023-07-05 15:33:28 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
久しぶりの投稿となります。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

九州エリアは雨季と重なり、大雨警報が連日あちらこちらで…。
もう、勘弁してほしい!!と言うほどですね。
あれから6年。
あの九州北部豪雨災害で朝倉も大変な惨事に遭いました。
本日 7月5日。
犠牲になられた皆さまにお線香を手向け、決して忘れられないあの日を胸にお祈り致しました。



雨が上がり、蓮の花が見事に咲き始めております。



本日の西日本新聞の朝刊に共星の里が取材を受け掲載されました。



朝倉支局長の西田様、掲載頂きありがとうございます。

共星の里へお越しいただいた皆様には
お分かりかとは思いますが、
あの災害で大きな巨石が幾つも校庭に流れて来ております。

どれだけ、あの災害が酷かったと言っても、年月が経ち整地されてしまえば風化してしまう。

たくさんの重機が入り、道も川線も整備が整って参りました。


私たちはここで何が起きたのか!
縄文時代から営みが続くこの地がどういう歴史のあるところか…。

伝える義務がある。
そう思っております。


山があり川が流れ、草木の自然の中に神と仏。

眼に見えない聖なるものを感じ見出だしてきた日本人のこころ。

人びとは自然とのかかわりを通して暮らしを営み続け、地域が生まれ文化を育ててきた。

山や森、自然のうちにある神仏の聖地霊場は日本人の「こころの故郷」と言うべきであり

誰でもここに帰って来れるこころのよりどころでありたい。


私たちは自然と共に安らかに、今からも星のように輝き、互いを認め合い、ともに生きることを願う。

人と自然とアートの融合を求めて。


九州北部豪雨災害はもとより、

今回の大雨で災害に遭い、また犠牲になられた方々とそのご遺族に対し

心から追悼の意を申し上げます。

2023年7月5日

共星の里スタッフ一同 拝


復興祈願『英彦山神宮 護摩焚き』斎行ご案内

2022-06-20 23:35:43 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
 夏至の候、一日の長さがうれしく感じられ、田んぼに水が張られ蛙の合唱が元気よく
本格的な夏を前に生命力を感じる頃となりました。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

 平成29年7月九州北部豪雨災害から今年でもうすぐ5年の月日。
この災害は朝倉市に歴史上、例を見ない多くの爪痕を残しました。
高木地区は全壊家屋や死傷者も出し、道路が寸断され孤立が生じるなど、過去にない大災害に見舞われました。
一日1000ミリ以上の雨が降り、共星の里も松尾川が氾濫し、流木や巨大なピンクの岩石が大量に権現様付近から流れ出し大惨事となりました。
一日にして日常が失われ、改めて自然の恐ろしさを感じた出来事でした。

まだまだ、高木地区は復興半ばですが、水害から五年の月日が経ち、
共星の里では、この地域においてなくてはならない風土や歴史を再度見つめ直し、
シンポジュウムや九州大学のソーシャルアートラボさんの御協力のもと、
多くの皆さんと共に東屋「泰庵」・「黒川復興ガーデン」を復興の再生のシンボルとして構築致しました。

 今回、この「黒川復興ガーデン」にて四季が織り成す自然豊かな山里、安らぎのある心豊かな社会を取り戻すことを願って
英彦山神宮さまによる護摩焚きを開催する運びとなりました。


✳︎(お写真は英彦山神宮での護摩焚きの様子です。

英彦山神宮の護摩行は、明治期の神仏分離令、修験宗廃止令の影響で約150年間英彦山神宮内では、
仏教に関する護摩行は行われておらず、
2016年より高千穂宮司様とご子息である高千穂有昭禰宜様によって復活されたもので、
今回英彦山神宮から不動明王像(鎌倉時代)をお持ち頂き、数名の行者様により執り行われます。

〇護摩焚き:日時  2022年7月10日(日)10時より 共星の里校庭にて


護摩とは供物(護摩木・五穀など)を炎に投じて神仏を供養する密教の修法のことです。
護摩の浄火を受けることは、厄難を除き災いを避け、より良い年を送るための信仰として古来より信仰されてきました。
英彦山神宮の護摩木をご用意しております。

  英彦山神宮護摩木 一本500円奉納となります。(各自の願い ご氏名をご記入ください)



英彦山神宮の高千穂宮司様のご子息である高千穂有昭禰宜様がお越し頂き7月10日の護摩焚きの打ち合わせをさせて頂きました。

 大宇宙の摂理のもと、地球上の生きとし生けるもの全ての幸福を願い、
過去の歴史の中やコロナ・戦争など幾度の困難に見舞われる中、
亡くなられた全ての御魂を弔い、
一日も早い復興を願い、この自然豊かな高木地区の平和と弥栄を祈願致します。

ぜひとも、たくさんの皆様のご参加をお願い申し上げます。共にお祈り致しましょう。



最後にご報告ですが、この度、共星の里は開館から様々な企画展や国際交流やこの地域の特性を生かした22年の文化交流活動が認められ、
今年、福岡県の文化賞を受賞しました。
これもひとえに、この高木地区の皆様をはじめ、多くの方々のご協力のたまものだと深く御礼申し上げます。
贈呈された賞金をこの費用に充てさせて頂き、
これからもこの黒川地域から多くのコミュニティーが生まれることを願って、ここから発信して参ります。
今後共にどうぞよろしくお願い申し上げます。

お問い合わせ 共星の里 TEL0946-29-0590


あの平成29年7月5日豪雨災害から3年。

2020-07-05 17:10:42 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
今日はあの平成29年7月5日九州北部豪雨災害からまるまる3年。

朝倉市、東峰村など、大きな災害をもたらしました。

共星の里がある朝倉市黒川地区はわずか9時間で774mmという

最も多い雨量を短期間で観測したと記録が残る。

まさか!黒川でこんな災害が起きるなんて⁈

今までに経験したことのない事態。

あの日を誰が予想できただろうか?



昨日は、また熊本・鹿児島での豪雨。
本当に心が痛い。


九州北部豪雨災害はもとより、西日本豪雨、

今回の熊本・鹿児島での災害で犠牲になられた方々とそのご遺族に対し

心から追悼の意を申し上げます。



亡くなられたFさんのところへお参りを。







不思議なくらいの静けさ。




お参りを済ませたら、小雨が降りだしました。



お隣のFさんが自宅があった場所に3年前に桃の木を植樹されたのだが、

大きく成長しておりました。

本当に自然はすごいとおもう。


緑ひとつ無かった日から復旧も少しづつ、進んでおります。



3年前は朝倉だけがなぜ?と思っていたが、

あれから日本各地、いや世界で様々な自然災害が起きている

今、どこで何が起きるか本当にわからない。

3年前災害の様子です。⇐(こちらをご覧ください。)

またその後お世話になった方々や経緯も追ってご覧ください。


最近になって代表が言うには、もしかしてあれは夢か幻か…。

あの日、代表は、私たちより先に共星の里を三奈木方面に下りて出て行った。

経験したことのない真っ白く煙が上がるほどの大雨の中、あまりよく見えなかったが、

川の岸に白い服を着た老人が「こっちへ来ては駄目だと引き返しなさい!」と告げたそうで…。

その方のお告げで引き返し、共星の里へ私たちを呼びに来て

車2台で私たちは奈良谷線を山田の方に下りて行き、

こちらも危機一髪、あの土石流が発生する5分前に下りて難を逃れました。

見えない力が働いているのでは…。そんなありがたい気持ちを頂き

不思議な出来事がこれは、偶然?

それとも必然?

へーーーここに繋がる。

そんなあれから3年の月日。

3年が10年分のように、この災害でいろんなことを経験致しました。

まだまだ復旧・復興のなかにおりますが、

ご縁頂いた多くの方々、皆様の支えがあって、今この時を

今日も元気で共星の里を開館し過ごしております。


本日7月5日のお客様にも廃校のこと、災害こと

復興ガーデンのこと、赤い石こと

英彦山との歴史、アートこと…。

蓄音機の歴史

話は尽きない。



最後は、泰庵に繋ながり、皆さん深呼吸。






あの災害で無くしたものもありますが、

あの経験があってからこその繋がるもの、得るものもあることも学びました。

多くの方々の尊いお心を頂き、そのお心を胸に

ひとつ、ひとつ。一歩、一歩。

この共星の里にお越し頂だく皆様とあの日、何が起きたのか…。

お一人お一人の会話のなかで

肩肘をはらず、キャッチボールしながら、

お話し出来ることを続ける。

自分の身のまわりから…。できることを、出来るところで。

それもあの日を忘れない、風化させないことと信じ

黒川を照らしていくことにつながるのでは…。

あえてあの災害を体験した当事者だからこそ

災害の怖さと防災の大切さを!!実感し、

本当に

なにより一番皆さんに伝えたいのは

”今を” この瞬間を本当に大切に生きてほしい!!







紫陽花がとっても雨に濡れて鮮やかな季節、

再生と循環を願って

今回、共星の里のガーデンにたくさんの紫陽花を挿し木致しました。




この日を忘れないためにも

献花をこの大地に致しました。

この祈りがどうか繋がりますように。













九州北部豪雨災害はもとより、西日本豪雨、

今回の熊本・鹿児島での災害で犠牲になられた方々とそのご遺族に対し

心から追悼の意を申し上げます。

2020年7月5日

共星の里スタッフ一同 拝


県道588号開通のお知らせです。

2020-07-03 15:51:59 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
お知らせいたします!

令和2年3月26日より、全面通行止めだった寺内ダムから県道509号→西原を→県道588号(甘木吉井線)は
6月30日の2時より全面通行止めが解除され、この区間の工事も完成致し
開通いたしました!!



今まで仮道で川底を通行していたのかと思うと


景色がまた違って見えます!



一か所だけ、かけ崩れの箇所があります。
また多くのほかの箇所の工事を行っている状況ですので
通行の際はトラックなどの対向車にどうぞお気を付けてください。



「東屋セルフビルドと植栽によるアートガーデン制作」について。

2020-05-12 17:43:04 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨



*「黒川復興ガーデンとバイオアート ー英彦山修験道と禅に習うー」のプロジェクトの経緯をお話し致します。

北部九州豪雨災害復興支援でお世話になっている
九州大学ソーシャルアートラボさんの
知足美加子先生主導のもとで

………北部九州豪雨災害復興支援「黒川復興ガーデンとバイオアート ー英彦山修験道と禅に習うー」として………
この東屋 「泰庵」と復興ガーデンが生まれました。

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、
「東屋セルフビルドと植栽によるアートガーデン制作」は一般参加者のイベントとしては中止となりましたが、
関係者の打ち合わせと作業を兼ねて九州大学ソーシャルアートラボの知足先生を筆頭に大学関係者の有志の皆様、
鹿児島、宮崎、長崎、朝倉などの優れた匠の技術者有志の皆様、自己責任を持って参加された皆様のおかげをもちまして、奇跡に近いほどの短期間で本当に立派な東屋と庭がこの地に誕生致しました事をご報告致します。

この黒川は英彦山の座主の黒川院(約300年間)に付属する多くの社寺や家臣の屋敷が作られており、
「岩屋権現社」上宮、下宮から西に開けた谷筋、馬場、北小路地区には黒川院の本体が置かれ、
共星の里(旧黒川小学校明治7年開校→平成7年に閉校。共星の里は平成12年に開館し現在に至る)は、
いにしえをたどれば、第9代の座主のお住まいがあったところで、
今回の黒川復興ガーデンになる旧運動場あたりは寺屋敷(職正覚寺)があり、
共星の里からすぐ上の第一代座主のお墓がある天神の森辺りは
北部九州豪雨災害の後、発掘がなされ、なんと縄文時代後期のものが出土し
早くから中国や朝鮮とも交易をし、献上された品々も出土されており、
この黒川の山間地に縄文時代、人の営みがあったとは…。
場のエネルギーとも言うべき聖地の持つ重層性を感じております。

まずは、土地神様にご挨拶。
第9代のお墓に祀ってある榊を頂き、
酒と塩と米を上げて、何事も事故やケガがなく東屋と植栽が無事に完成することを願って



ご祈祷をさせて頂き、作業に入りました。




完成まで所要時間は2日間。
この2日間で形になるものか…。不安がありましたが、

事故やケガもなく、晴天に恵まれ、



朝早くから、遅くまで作業をして頂き、






みなさまの真心をいただき、







あの災害の時とは打って変わって
ここに「再生と循環のシンボル」ともいうべき場が誕生致しました。

本当に皆さん一心不乱に熱中して、
終わってみれば、これが2日間で出来たとは信じられないほどでした。

こんなにも美しいものかという言葉が一番だと言えるほどの東屋、杉の美しさ、叩き土の感触、石の並び。



メモリアルブランコの再生。




彩り鮮やかな植栽の輝き。









皆様のおかげをもちまして









日本の匠の技がここに結集し、素晴らしい東屋と植栽が出現できたことは本当に感無量でございます。
ご厚意に深く御礼申し上げます。


また、あの災害からいろいろな方々がこの黒川、共星の里の復興に関わって頂きました。
その方々のおかげも頂き、今があり、また今回の参加頂いた方々の御一人、
おひとりのご尽力のたまものだと深く々感謝申し上げます。



 ※                                               

…………………………

災害時、多くの土砂や流木とともに、様々な思いが流れていった筑後川の河口付近の海水を汲んできて、
最後にお祓いをいたしました。
天と山と水と人の心が今一度幸せに結び合うことを、皆で祈ったところです。(文 知足先生)

…………………………


                                   (長野聡史;※印 写真撮影)        

………
知足先生が詳しくプロジェクトサイトにて公開されてますのでご覧ください。こちらをご覧ください。




この東屋「泰庵」と復興ガーデンを作るようになったか⁉

北部九州豪雨災害でこの朝倉、黒川はとてつもない被害に遭い。共星の里も例外ではなく、

あの災害が起きた7月5日から5日後から仲間や友人、そして全国から駆け付けて下さったボランティアの方々と幾度となく毎日土砂を取り除く作業をしていた。
7月26日の夕方に一台の車が共星の里についた。

私たちはここをアートで復興ガーデンにしたいという想いを知足先生と杉岡さんたちに話しお二人とその想いを共有し、

そこからがこのプロジェクトの始まりだったと感じております。

お二人に深く感謝申し上げます。

杉岡さんのHPをご覧ください。
こちら
【泰庵の柱】杉岡さんHP
【泰庵の屋根】


そしてセルフビルドされた東屋は「泰庵」と名前が誕生致しました。
以上のような経緯を経てます。

泰庵の銘板について、英彦山の杉材を使うことを杉岡さんが希望され、

なんと、

2016年の「英彦山神宮奉幣殿再建400年記念事業」の際、

知足先生が不動明王を復元制作するために、

神宮から分けていただいた英彦山千本杉の余材で作られることが決まりました。

私たちはその千本杉の杉板のを目にしたとき、

この杉の目の細やかさ、年輪がこんなにも人の心を打つものか、

英彦山の山の叡智そのものがここに…。

あの厳しい自然を生き抜いてきた証そのものが、

今この災害から復興を願う心のよりどころとして誕生し、

また、英彦山の歴代座主が住んでいらしたこの黒川に

まして第9代の座主のお住まいだった場所へと。

深いにしえを感じております。

今回この銘板の「泰庵」は

写真家であり書家の四宮佑次氏が揮毫されました。


いつになく、真剣そのもの



素晴らしい「泰庵」が誕生いたしました。
四宮さん本当にお心を頂きありがとうございます!

4月26日に毎年英彦山神宮より宮司さまをお迎えして
歴代座主の慰霊祭が黒川で開催されております。
前回もその慰霊祭のことを掲載させていただきましたが
その慰霊祭の後に、高千穂宮司さまと吉門禰宜さまがこの「泰庵」にお越しくださいました。

英彦山の千本杉とは…。宮司さまにも英彦山の千本杉の特徴をお聞きし一層、
深く知りたくなって知足先生にお尋ね致しました。



………泰庵の銘板について、英彦山の杉材を使うことになりました。
2016年の「英彦山神宮奉幣殿再建400年記念事業」の際、私が不動明王を復原制作するために、神宮から分けていただいた英彦山千本杉の余材でした。
その経緯について尾藤さんより説明を依頼されたので、以下にに添付いたします。

ーーー
平安時代より続く英彦山修験道の歴史は、神仏習合のもと、修験者による自然崇敬が核となっていました。そのひとつに「水」への信仰があり、水を支える森、特に杉を大切にしてきました。山内には樹齢1200年の「鬼杉」があります。
 山伏たちによる「擬死再生(新しい命を山から授かる)」の修行の一環として杉を植樹したものが、「英彦山千本杉」として残っています。
 中腹より上の結界(実報荘厳土)にある千本杉は、在来種としては数少ない杉種(ホンスギ)といわれています。
 英彦山の杉は、明治期の修験道禁止令の後、その希少性から乱伐の憂き目にあいました。修験道は禁止され、多くの山伏たちは山を降りざるをえなかったのです。
 しかしながら、現在は英彦山神宮を中心に復興がすすみ、英彦山の尊さが再認識されつつあります。それは、山を離れるか否かに関わらず(私も含む山伏の子孫たちも)、英彦山への思いと信仰、愛を共有する人々が存在し続けたからです。
 それは、今回の豪雨災害(2017年)によって生活の根拠を絶たれ、愛する黒川地区を憂う被災者の方々にも共通する心情なのではないかと、私は考えます。 
 この銘板は、平成3年の台風で倒木した英彦山千本杉です。「英彦山神宮奉幣殿再建400年記念」の際、鎌倉期の木彫(不動明王立像)を復原した余材です(→報告ページ)。英彦山神宮の方々が、背中に背負って運んでくださったというとても貴重な杉材です。
 黒川は、室町時代から英彦山座主の黒川院があり、英彦山と縁が深い場所です。私は2年前より復興を願い、共星の里と協力して命息づく庭を作る活動を行なってまいりました。今年、杉岡世邦さん(杉岡製材所)、池上一則さん(大工池上算規)が中心となって、この庭に美しい東家「泰庵」がセルフビルドされました。泰庵は、災害被災木が再活用されています。杉岡さんの希望があり、銘板にこの英彦山千本杉を使うことになりました。
 
 私は、英彦山再興の歴史そのものが、今現在、進むべき道を模索する被災地の皆さんをエンパワーメントすると信じます。皆様の末永いご多幸をお祈りします。

知足美加子」

…………………………


山があり川が流れ、草木の自然の中に神と仏。

眼に見えない聖なるものを感じ見出だしてきた日本人のこころ。

人びとは自然とのかかわりを通して暮らしを営み続け、地域が生まれ文化を育ててきた。

山や森、自然のうちにある神仏の聖地霊場は日本人の「こころの故郷」と言うべきであり

誰でもここに帰って来れるこころのよりどころでありたい。

私たちは自然と共に安らかに、今からも星のように輝き、互いを認め合い、ともに生きることを願う。

人と自然とアートの融合を求めて。


(共星の里一同)

北部九州豪雨から丸一年。

2018-07-06 23:35:43 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
昨年の九州北部豪雨から7月5日で丸一年。

まだまだ災害の爪痕が残る黒川。

またしても、大雨!!

大雨特別警報が…鳴り止まない。

もう、これ以上は…。昨年の恐怖が頭をよぎる。

今回は長崎県、佐賀県、福岡県、大分県にも…。

また、広島、京都など、帯状に大雨。

数十年に一度にしかない災害が2年も連続して起きるとは…。

何ということだろうか!

異常気象そのもの!!!!

共星の里は大雨のため、臨時休館させて頂きます。

高木地区の方も全員避難されて皆さん無事です。

開館できるようになりましたら、またお知らせ致します。

ご理解の程宜しくお願い致します。


どうぞ、広い地域で今後も雨が続く様子なので、くれぐれも皆様、お気をつけて下さい。


共星の里スタッフ一同






アトリエブラヴォの皆さんがボランティアに来てくれました!

2018-04-15 13:48:10 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
春の息吹を感じる黒川。

災害から流れ出した流木にも

種を落として菜の花が咲いています~♪



小さな命があちらこちらに芽吹き立つ




蓮華の花にミツバチも集まって、命の合奏が始まっております。

そんな中JOY俱楽部のアトリエブラヴォのメンバーがボランティアに来て頂きました!



彼らとのお付き合いは、かれこれ17年前から始まります。



共星の里で展示会を2003年に開催しました。



きっかけは、この一枚のチラシ!!

シンポジウムからのはじまりです。







今回の災害でいち早く駆けつけてくれた「工房まる」の樋口君をはじめ、

福岡の福祉のアートシーンを代表して、


その枠組みを超えたレジェンド的存在である彼ら。


その活動は素晴らしいものがあります。


共星の里も彼らのエネルギーある作品に魅了され、原鶴温泉でのアート展「福祉+アート+観光」を繋げたイベントを



2003年から原鶴温泉組合さま主催で開催し、3年間に渡り企画。

原鶴温泉にアートをちりばめ、数々のイベントを繰り広げて参りました。





温泉でお湯につかり、こころもハダカ、からだもハダカ になって障がいがあるとか、無いとかではなく

人が表現するすばらしさ!を感じてほしいとの思いを込めてのアート・イベント展☆彡




地域の小学生とコラボしてフラッグ作りをしたワークショップ!でのバザロの展示!

一つ・ひとつが思いで深いイベントとなりました。




あれから数年が経ち、


久々に会うメンバーのは

「お家も、田んぼもみんな、みんな 流されたね!!共星の里大変だね!

僕たちがすること、ここでまだまだ、たくさんあるね!!」と共星の里に着いての第一声。


メンバーは見慣れない風景にとても戸惑っていました。



身体をつかっての奉仕作業!



朝倉の災害のためにご尽力頂いている

災害ボランティアセンターの「チーム絆」の山野さんのご指導のもとドリンクをも差し入れ頂き、






















慣れない作業で大変だったと思いますが、災害で流れた自家菜園の畑を今回場所を移して作ることができました。

帰る際、楽しかった!!また来ます!と笑顔で答えてくれました。


前回から災害支援に関わって下さっている全ての皆さんも本当に本当にありがとうございます!



JOY俱楽部の緒方理事長さまも自ら泥かきを何度も職員を連れて災害支援活動に来ていただきました。

数々のご支援を本当に心から感謝申し上げます。

「廃校の教室で語らう、アートと自然と縁(えにし)と…。」あの頃に戻って

また、ここから「こころハダカ・からだハダカ」の気持ちを大切に

全てはここからはじまる!





夏野菜!期待してください~☆彡




Jerod IN kyouseinosato!!!!

2018-04-14 17:31:15 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
4月1日、北部豪雨災害からまもなく9か月が過ぎようとしていた。

共星の里にスペシャルゲストが来館した。



何か出来るわけでもありませんが、お会いしたい。

共星の里に少しでもボランティアのお手伝いが出来ることがあれば、長靴を持っていきます!

伺わせて頂きたい…。先日の講演はこんな一通のメールからはじまった。

忙しい日々を送っているお二人、あの災害から何もしていないのが気になって…。

じっとしていては何もはじまらない。とにかく,共星の里へ行ってみよう!と思って
予定を入れたそうだ。

現地を実際に見ると、映像・報道TVでは伝わらない自然の猛威、二人はその現場に立ち、

まだまだ手つかずの災害の爪痕に唖然とし、只々涙が溢れたと語った。


今回の目的は共星の里の災害復旧の体を使っての奉仕作業だったのだが、




彼はニューヨーク出身の現役ストーリーボードアーティスト。

米国ユニバーサル・スタジオ本社所属。

映画「怪盗グルーのミニオン大脱走」、「ミニオンズ」を始め一連のミニオンズ・シリーズ、

大ヒットした「ペット」、「アイス・エイジ」シリーズ、「リオ」シリーズなど、

数々のハリウッドアニメーション映画にてストーリーアーティストを務める。

「ペット」ではアソシエイト・マーケティング・ディレクターも兼務。

現在アメリカで製作中の「ペット」の最新作、「ミニオンズ」の最新作にもアーティストとして参加している。

今回は忙しい中でのスケジュルを調整しての2日間。

せっかくお越しいただけるなら、ミニオンズのことなど、

ハリウッドアニメーション製作のお話をしてほしいとダメもとでお願いしてみた。


すると
彼が共星の里のことを話し特別に米国ユニバーサル・スタジオ本社より、

正式に”ミニオン”の使用許諾を得て、今回実現致しました。


家族と離れてこの黒川に入り災害ボランティア活動をされている方々に頼まれ、

気軽にサインに応じてくれる とってもフレンドリーな優しい心の持ち主☆彡



あの災害から9ヶ月が過ぎようとしている中、

希望を持つことの大切さ、諦めないこと。生きる勇気をお二人から頂き、

ここに集まった皆さんの心の記憶に残る一日のなりました。



全ては「一枚の絵からはじまる!」生み出す力を頂きました!



ジェロッド・そして彼の言葉をわかりやすく、思いを込めて通訳してくれる一葉ちゃん

本当にありがとうございました。

お二人の真心に感謝申し上げます。



その様子は西日本新聞に4月2日に掲載されました。

あの日から7ヶ月…。

2018-02-08 20:47:18 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
2018年もあっと言う間に2月。

あの水害から7ヶ月が過ぎました…。



お陰様でたくさんの皆さんに支えられ、昨年は校庭の復旧も進み、瓦礫・流木の山だった校庭もご覧のとおり、大きな赤石が出現しております。

あの災害で井戸のポンプが流され、水が出ない状態での作業は進まず、せっかくの皆さんからのボランティアのお申し出にも、

お断りをしなければならない状態が、残念なことに昨年からずーと続いておりました…。

あれだけの大水、自然の猛威に愕然とさせられましたが、

日常にとっては水が無いことがこんなに不便なことかと…。

水道をひねれば、水が出ることは本当にありがたいですよね!災害から色んなことを考えされられる日々です。



掃除・片付けにもホトホト困ってしまい、そんな中に冗談のようですが、雪解け水の存在は掃除にうってつけ!!助かりました。




ともあれ、やっと水道のボーリング工事の着工が出来るように手はずが整い、3月の開館に間に合ってくれれば嬉しいのですが…。

水が出てくれるか…。これも天に任せるしかありません。

そんな中に、とっても嬉しいニュースが飛び込んで参りました。

共星の里はご存知の通り廃校利用の美術館です。

明治7年に開校した黒川小学校は、平成7年3月に在校生10人を残して、惜しまれながら閉校となりました。

その在校生の想い出を託し、タイムカプセルと石碑がこの小学校の校庭に、静かに眠っておりました



がしかし、

あの災害で共星の里の校庭は瓦礫の山、多くの歴代の卒業生の想いも詰まった校庭は、今回の災害で一変しました。



還暦の記念に卒業生から植樹をして頂いた桜も、



オランダの子供たちの来日記念の植樹や、子供のころ疑問だった叔父の名前が入っていた校門

なぜ叔父の名前が入っているのか、全くわからなかったのですが、

祖父が長男である叔父が結婚するときに、お祝いに村に貢献したいと思い、

村の要望を聞いたところ門柱を立ててほしいと言われ、記念に叔父の名前を入れたと言うことも、今回分かり謎が解けました。

みんなが遊んだ遊具も、さまざまな多くのものが見事に無くなってしまいました。本当に残念で残念で…。


機会あるごとに来館者の皆さんに、特に修学旅行の子供たちにはこの小学校が最後に何人の在校生を残し廃校になったか?

いつも質問形式でクイズにして尋ね、そのタイムカプセルが埋まっている記念碑を皆さんに見てもらっていました。




本当ならあと6年でそれを掘り起こすと聞いていたので、それまではこの共星の里を継続するぞ!と

開館当初、閉校当時の3月度のスケジュールが書いてある黒板を旧講堂の壁に掲げ、共星の里の継続を胸に誓ったものです。

来年で共星の里も20周年。奈良ヶ谷線も開通し、大型バスも入りやすくなって、この黒川を訪れる方々も増え、

これから!!!という中でのあの惨事…。

瓦礫と流木の山々…。家も車も道も無くなってしまう様態で、あのタイムカプセルも流されたか…。

仕方ないけど、本当に無念な思いが残っておりました。

そんな中、なんと奇跡的にほんとうに偶然にも寺内ダム付近で見つけ出され、


石碑も見つかり、文言がちゃんと「子らよ、くろがわの思いを胸に未来へはばたけ!」残ってます!



痛々しい…。しかし!

少しは割れたているものの、この共星の里に帰って来た!!!信じられない、本当に奇跡です!!



今回、父兄の代表の方からの申し出を受け、共星の里で皆さんの同窓会をする運びとになりました。


内なる希望のエネルギー、光が見えた思いです。



今回のこの作業に携われた方々、よくぞ届けて頂きました!心意気に感謝致します。

さまざまな皆様とのふれあいをまたひとつ抱き、一歩、一歩 歩んで参ります。

皆様の多くの支えが私達の原動力となっております。

どうぞ今後共々、共星の里のご支援・ご鞭撻の程よろしくお願い致します。


共星の里スタッフ一同






九州北部集中豪雨被害③

2017-08-18 01:28:44 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
残暑お見舞い申し上げます。

随分のご無沙汰して申し訳ございませんでした。

実は、電話もパソコンも電柱が倒れて、光回線が切断されているため

このブログも更新出来ないままでした。

その為、ネット環境が無く共星の里のメールも不通状態です。

ご迷惑をおかけ致します

携帯電話の回線は大丈夫なのでスマフォからのFB,ツイッターでは、災害後の様子をUP出来ておりましたが

このブログにコメントを頂いていながら…。失礼を致しお許し下さい。

お陰様で、インフラの整備の復旧に関わる団体の関係者の皆様や

たくさんのボランティアの皆様のお陰で、少しつづ状態を回復して参りました。

そう喜んでおりましたが、昨日の雨でまた逆戻りといった具合でなかなか

仮の橋や、道路の整備が重機を入れて急ピッチで行われているというのが7月17日現在の今の状態です。


少しお話すると、

集中豪雨当日から寸断されていた道路が14日には通れるようになったので、

その翌日15日に 工房まるの樋口君のありがたい呼びかけで、湊さんとその小学生の息子さんたちと一緒に玄関周りの作業をしました。


















中腰で粘土質の土砂をとる作業が、腰にこたえますが、

湊さんの小学生の男の子2人は身体が柔らかく、せっせと、「僕たちの大好きな場所だからと笑顔で言ってくれて…。

猛暑の中、大人でも大変な作業に、兄弟で連携プレイで頑張ってくれました!

こういう時の子供の声の明るさは、本当に有難いです

樋口君湊さん、そして子供たち、

お忙しい中に本当にありがとうございました


大量の瓦礫が流れ付き土砂に埋まっている校庭








外はこの様子ですが、館内は被害が本当に少なかったことは奇跡としか言いようがありません。

柳センセーの2つの鉄オブジェと銀木犀が壁となってこの美術館を守ってくれました。

救いとしか思われない出来事です。

まだまだ、ネット環境が無い状態ですが少しづつこれまでの様子もUPしますのでよろしくお願い致します。

年間スケジュールの中での災害前に決まっていた館外の事業は動いております。


東京近辺の方々は是非よろしくお願いします

2017 東京 現代アートによる国際交流展いよいよ明日から開幕です!

『 美 の 探 求 』 明日8月19日(土)から29日(火)まで

アーツ千代田33331メインギャラリーにて開催されます。

過去に共星の里で展覧会を開催して頂いた多くの国内外の作家さん達も勢揃いで参加されております。

国内外55名の作品の展示。

そしてワークショプ6講座(すべて無料)。

明日のオープニングイベント

2000年、共星の里開館のオープニングや、ライブインスタレーション『ゼロ戦が鳩になる日』等で演奏して頂いた

共星の里ともゆかりの深い大倉正之助氏による太鼓と我が共星の里のアートデイレクターであり、

現代美術家の柳和暢とのライブペインティングとのコラボレイション「 氣 韻 生 動 」は必見です!

日時:9月19日 (土)  14:30~15:30   料金: 無料


       
また8月20日は、こちらも共星の里で2年連続開催され大好評だった講義。

ハリウッドの映画界の奇才・特殊メイクアップアーテイストAKIHITOによる

「映画を100倍楽しく見ることが出来る講座」と粘土彫刻のデモンストレーション。

映画の裏側のお話や粘土彫刻のデモは素晴らしいものがあります☆

日時:8月20日(日) 時間:18:00~20:00 料金: 無料


詳しくは アーツ千代田3331 

http://3331.jp/schedule/003951.html.



急なお知らせで誠に申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。























北部九州豪雨被害②

2017-07-10 02:27:44 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
この度の北部九州豪雨において、

被災された皆様をはじめ、亡くなられた方々に心よりお見舞い申し上げます。

今回の災害地区は朝倉市だけでも範囲が広く、心を痛めております。

我がふるさと、朝倉、高木地区も多大な被害に見舞われております。

黒川地区においても、共星の里が属する区会長さんのご家族が3人もお亡くなりました。

とっても明るいお嬢さんで帰省される度にお子さんとお遊びにこられていて、今回お産でお里帰りされた折の災難だけに、

何とも言葉では言い表せない思いがあります。

心から謹んでお冥福をお祈りする思いです。

テレビのニュースから流れる今回の映像、黒川の共星の里(旧黒川小学校)付近を見て、愕然とするほどです。



なかなか直視出来ない思いがあり、映像を頂いてもUP出来ない自分がありましたが

このことを心身に受け止め、前に進むしかありません。

出張から帰っての災害の5日の朝、寺内ダムの上流の呑吉地区付近から川を見ると、

ダムができる前の川底が浮き上がって、例年にない今年は水不足だと思っていたのが、

まさか、その日の午後には川も荒れ狂うほどの想像を絶する嘘のような惨事。

信じられない光景です。





今、黒川地区は道路が土砂と瓦礫で遮断され、橋も崩壊して行くすべがない状態です。



共星の里・音楽館のことをご心配されて、沢山の励ましのお言葉・メールも頂き感謝の気持ちでいっぱいです。

本日、柳センセーと美術家の八尋晋さんがその実態を確かめに、道なき道を2時間掛かって見に行ってくれてます。









共星の里の校庭は土砂に埋まり瓦礫が散乱し、ブランコが半分も埋まった状態でこれだけの土砂が流れてつくほどの勢い、









橋も崩れ落ち、松尾川も地形を変えて権現様付近から流れ着いた大きな赤い石が出現。


新しい川が校庭に出来ています。


水道のポンブ小屋は流されましたが、シンボルのイチョウの木はこの惨事にもビクともせず、





柳センセーの2体のオブジェが見事に防波堤になってくれて、

心配していた館内は、玄関の入り口だけが土砂が入っていましたが、

外の世界の惨事を知る由もなく、いつもの共星の里がそこにありました。

全く館内は大丈夫で、作家さんの作品もいつものように迎えてくれています。

黒川院の部屋もあの木造の旧講堂も異常はありません。

本当に奇跡としか言いようがありません。

音楽館も外は色々とありますが、館内は全くこちらも大丈夫だと渕上館長の報告がありました。

昨日、7月8日、高木地区の住民全員が自衛隊のヘリ・レスキュー隊での救出活動で全員救助が出来たと聞いております。

救助に当たっていらっしゃる関係各位の皆様をはじめ、ボランティアで働いている方々には心から感謝申し上げます。

インフラが完全にたたれた今、これが整うには相当の時間が掛かると思いますが

前に進むしかありません。

しばらくは休館となりますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。


 ♪ 梨の花咲く丘霞、

   黒川谷の朝ぼらけ、

   200の友よ胸をはれ、
 
   我ら山の子たくましく、

   今日も仲良く学ぼうよ ♪


 黒川小学校の校歌です。


この校歌を口ずさみながら…。

「今」この瞬間を受け入れ、

「今」を認めて意識してこのことを学び、

進んでいこうと思います。

今回も皆様の多くの支えが私達の原動力となっております。

感謝の気持ちでいっぱいです。

これからが、大変だとおもいますが、一歩、一歩前へ、気持ちだけは持ち続けます。


どうぞ今後共々、共星の里のご支援・ご鞭撻の程よろしくお願い致します。


まずは、ご報告とさせていただきます。

共星の里 スタッフ一同。

北部九州豪雨被害の経緯

2017-07-10 01:48:12 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
御心配ありがとうございます。

実は、おととい私は、四国から戻った後、すぐ、6日から大分のトキワさんで、kienの展示会の搬入のため、

どうしても17時までには、大分市に入らないといけなかった理由がありました。

共星の里は代表に任せて、先に降りるつもりでしたが、代表が雨の降り方が半端では無いことに気づき、みんな降りることに。

本人は三奈木の方へ降りようとしたのですが、高木中学校の橋が流されていると言って戻って来まして、

山田線の方が降りやすいだろうと言って、みんなで15時に共星の里を出て来ました。

途中、田んぼも川も道もない状態で瓦礫が散乱している中をやっとの思いで降りてきました。

後で、あの朝倉の山田の映像を見て、ビックリしております。

後30分遅かったら、土石流で私達も流されていたことでしょうし、共星の里にそのまま居たら孤立状態だったと思います。

渕上の父は、音楽館にいるから迎えに来てくれと言ったまま連絡が取れなくて、皆なで心配しておりましたが、

黒川の村の人のお家へ避難しており、無事が確認出来ました。

佐田の弟達も会社の前の橋が流されて孤立しておりましたが、昨日、自力で従業員と一緒に降りて来たと聞いております。

15時に共星の里を出たときはまさかこんなことになるなんて…。

集中的に降る雨ですが、驚異としか言い様がない状態、一瞬にして、見慣れ風景が…。

本当に言葉も出ないです。

共星の里の映像のupに愕然!私達が出発した後、刻々と変わっていったのだと実感しております。悲しい気持ちでいっぱいです。

孤立している黒川に行けないのが、もどかしいです。

ライフラインは大丈夫でしょうか…。心配でたまりません。

共星の里の事も、気が気ではありません

写真を見る限り、柳センセーのオブジェ2体の作品が館内に入る瓦礫を止めてくれているようにも見えますが…。

作家さんの想いの詰まった大切な作品があると思うと心配で胸が痛い…。

館内に被害がないことを本当うに願う想いです。

今はただ、

多くの地区で被災されている皆さんのご無事と、これ以上に災害が広がらないことを祈るばかりです。