廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
左下のお好きなカテゴリー(1~16)毎にどうぞ!

第25回林忠彦賞受賞作品・船尾修写真展 「終わらない戦後フィリピン残留日本人」のお知らせです☆彡

2016-06-24 16:45:08 | 3.05~24年の企画展告知&展示
共星の里では、戦後71年の特別企画として、

第25回林忠彦賞を受賞されました船尾修写真展

「終わらない戦後フィリピン残留日本人」を開催する運びとなりました。

6年間現地で取材と撮影を重ねた60点にも及ぶ作品の大作です。

戦争によって戦火に消えた人々の命。そして残留したその家族、

1世、2世、3世…。ここでもたくさんの人生が翻弄された事実。

すべてにドキメンタリーがあり、その作品が放つ力・エネルギーを痛感します。

また、

8月11日(木・祝日)には「棚田の撮影に行ったら、そこはかつての戦場だった」と題し、

船尾さんトークイベントを無料で開催致します。

日時:8月11日(木)14時から15時30分

   美術館入館料別当500円(飲み物付き)

    定員80名(先着順)

    お電話でお申し込みください。0946-29-0590

皆さまのお越しをお待ち致しております。


やっと雨が上がりました!

2016-06-23 14:19:29 | ETSUKOの部屋
一昨日から大雨続きで、避難警告まで出るほどの豪雨。

何だか、雨も昔とは降り方が違うように思えて、

段々と日本の気候も亜熱帯化しているように感じられます。

今回の豪雨で、熊本はもとより災害がこれ以上無いことを祈る想いです。

共星の里の事も心配していただき、たくさんのメールやメッセージを頂きました。

お陰様でこちらは大丈夫です。御心配ありがとうございます。


外から、濁流のように流れる川の音が、ゴウゴウという音から、少し緩やかな音に変化し、

雨音と川の音しか聞こえなかった朝方でしたが、

鳥たちが、「がんばった!!」とお互いに声をかけ合っているように、

様々な鳥たちのさえずりが、一斉に聴こえてきます。

生き物は良く知っています。

一様、小休止。今日はもうこれで、雨も上がるでしょう。


そんな中に、校庭に被害が無いかどうか見渡すと

大輪の「タイサンボクの花」一輪!咲いていました!!




あの豪雨の中をくくりぬけ、

堂々とした立派な大きな白い花が、

かぐわしい香りを放ち、虫も飛んで来て!!

あっぱれ、壮麗なお姿に勇気をもらう。

こんな豪雨明けは、開店休業、どなたもお見えにならないと思っていた。

そんな中に

しばらくして一本の電話が鳴る「今日は開いていますか?」と

「開いてますけど、気を付けて来てください」と答え

間もなく女性2人組がお越し頂いた。

「ジョナサン・ボロフスキー展」を観に来られたそうだ。


こんな天候の中にわざわざお越し頂いて、本当にありがたい。

館内を案内して、

カフェでお話しをさせて頂いた。

「どちらからですか?」と尋ねると

熊本の災害で一時的に「うきは」に避難されているそうだ。

まさか朝、熊本の災害を気にしていたときだけに、

お二人の出会いにちょっと内心びっくり、

アートのことで話は盛り上がっていたが、災害のことになると

御本人たちからもため息がもれる。

「いつまで、続くのだろう?!」とこの言葉に胸が痛い。

言葉をお掛けしようにも嘘になってしまいそうで…。

私には言葉が見つからない。


ただ、ただ心に寄り添えれば…。

ひとときの間だけでも、そういう想いでいっぱいになった。

しばらく、コーヒータイムでホタルの話などしていると、

少しずつ、少しずつご自分たちのことをお話しされて、

しばらくして五時のチャイムが鳴った。

このチャイムをこんなにも大きくちゃんと聴けてうれしいと言われ、

この曲に何を連想さられているのだろうか…。

当時通った小学校の思い出…。友の顔…。

私が知る由もないことだが、

このとき、彼女の中の希望の光が見えた気がした。

彼女は被災している浮羽で、微かに毎日このチャイムの音楽を聴いているそうだ。

最後に設置している寺田太郎作の「太郎の方舟」を見てもらい

この設置にまつわる話を屋上で談笑し、

山の空気が、ミストシャワーのように頬を優しくなでる。

「今日、ここに来れたのもご縁ですね。お気遣い頂きありがとうございます。」

と笑顔でお礼を言われ、

「こちらこそ、わざわざお越し頂き、ありがとうございます。今日はお2人だけの入館です。」と答えた。

ちょっとびっくりされたが、笑顔で「ハイ!!」と。

見送りし、お互いに手を振って別れた。

山の向こうから、カッコウ♪カッコウ♪と鳴声。

この出会いを喜んでいるように聞こえた☆



「一期一会」

人数は2人だけれども、数ではないものをたくさん、たくさん頂いた。

ご縁に感謝申し上げます。、



USAから郵便物が届く!!

2016-06-12 01:14:14 | ETSUKOの部屋
USAから筒形の郵便物が届いた。

開いてみると、

只今会期中の「ジョナサン・ボロフスキー展」のポスターだった。

宛先不明で戻って来たかと一瞬思えたが、

何と、ジョナサンのサイン入りではないか!!

わざわざ、ご本人が直筆のサインとメッセージを添えて送って頂いた。

心からご厚意に感謝申し上げたい。



このポスターの“赤いルビー”は人間の心を象徴している作品。

“赤いルビー”が点滅するさまは、心臓の鼓動にも似ている。

ジョナサン自身が清水寺のプロジェクトのために自作で製作し、即興で歌っているCDを聴きながら、

4GODSの作品の前に座ると、

まるで宇宙に浮いて抱けれているように、安らかな気持ちになり瞑想を誘う。

今夜6月10日。

夜空には三日月と蛍の乱舞で幻想的な夜。

満天の星空に輝く蛍のひかりが、人生の賛歌にも似た感覚で

包容し、未完成でもいい、あるがままの自分をまた一歩、また一歩

前へと進ませる…。

偉大なアーティスト、ジョナサンボロフスキーの宇宙に包まれて。

京都と黒川のいにしえもまたここに。

自然に感謝。

ART IS FOR THE SPIRIT

高木ホタル祭り賑わって!!

2016-06-12 00:19:07 | 9.山里の四季・風土

音楽館での第24回高木ホタル祭り、本日大変賑わって無事に終了致しました!

今回は、地区の送迎バズもあり、高木地区全体から地域の方々もたくさん参加し大賑わいでした!

恒例の各地区代表の のど自慢!をかわきりに





 歌あり 踊りありで



皆さんの熱気で会場も盛り上がっており、

名物の高木ジャンボ焼き鳥をはじめ、たくさんの出店も出て、子供たちも大はしゃぎ





最後はひょっとこ踊りに釘づけでした!






共星の里の代表も部会のメンバーですが、

主催者の高木地区のコミュニティ協議会の方々も大変喜んでありました。



そして、雨を心配しておりましたが、ムッとするような暖かさ、

ホタル見物には絶好の夜となりました。

今夜のホタルも大発生!!

お越し頂いた皆さんをねぎらっているように、疲れを忘れる程のホタルの瞬き

忘れられない幻想的な夜となり、笑みがこぼれる一日となりました。


”きれいにしようわがふるさとの川 ”をスローガンのもと、また来年お逢いしましょう♪


皆さま、本当にお疲れさまでした!


6月雨季に入り、蛍が乱舞☆

2016-06-08 14:36:35 | 9.山里の四季・風土
6月に入り、雨季ですね~。

高木地区は、福岡県内で一番の天然蛍発生地。

今年はちょっと早めに

蛍の乱舞が見頃です。

6月11日(土)は16時30分から

恒例の高木村祭りの「蛍まつり」が音楽館で開催されます。

蛍見物前に、ぜひお立ち寄りください。




只今開催中の『ジョナサン・ボロフスキー展』も好評の中、


先週の土・日は遠方から、たくさんの団体さま方がお越し頂きました。




福岡からある企業の方々。


作家の八尋晋さんに説明をしてもらい、

グーンと作品を身近に感じてもらえた様子でした。






また、メモリアルサウンドルームにて蓄音機の奏でる音を視聴。

80年過ぎても変わらずに楽しめる蓄音機のすばらしさ、

先人の知恵に感動されてました。




お食事もご飯のおかわりが多く、しばし共星の里を満喫された様子です。




長崎から、昆虫写真家の栗林慧先生が生徒さんたちを連れて来て頂きました。






栗林先生とは、2012年に佐々木茂美さんの展覧会

「みじかなう虫の小さな展覧会」を開催したときに

お越し頂いていて久々の再会です。



相変わらず意欲的にご活躍の様子で、

前回、ナビで迷いに迷い「こんな山の中の展覧会は初めてだ!!」と

佐々木さんの展覧会の時に言われていたのが、懐かしい思い出です

ゆっくりできるものなら、蛍を写真に収めたい!と何度も繰り返して言っておられました。

是非、次回はお泊りでお願いします。



そして昨日、黒川の師岡君のところに泊まって九州入り、

あの3・11の震災に遭われた方々が宮城県からお越し頂きました。

明日、熊本に応援に行かれるそうです。

それを知った常連さんの太郎君と熊センセー

歓迎の歌を一曲♪披露したいとみなさんを呼び止め、

ウエルカムソングから始まり、

ミニコンサートさながらに、和やかに時間は流れました。




いろんな方がいろんな想いを持って、この共星の里にお越し頂いております。

一期一会、すべてにドラマがあり、自分の中に希望の種がある…。


普段見落としがちな、私たちの身近なすぐ足元にも小宇宙、昆虫の世界…。

高木地区は今が一番幻想的なホタルが飛び交い、幻想的な光景が広がっております。

ホタルの幼虫は10か月間水中でくらし、

成虫になって約1週間のあいだに交尾・産卵をします。

飛んでいるのはオスで

メスはほとんど草むらで光ってます。



時には、私たちの身近な足元に小宇宙の存在があることを

見つめてはいかがでしょうか?