廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
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2019年11月30日最後のお客様。【お知らせ】 2019年12月より2020年2月末まで冬季休館です。

2019-11-30 18:46:51 | ETSUKOの部屋
早いもので11月も終わり、

明日12月1日から2020年2月末まで共星の里は冬季休館となります。

本日は良いお天気

黒川に入る杉林



おひさまがまぶしいほど



大分の出張を終えて、1週間ぶりの共星の里は



青空の中。シンボルのイチョウも葉がすっかり落ちておりました。



館内に朝日が差し込み



加藤祐子さんと山岸靖司さんの展示室も陽だまりが微笑んで













「お帰り」と声が聞こえてきそう。

おもいっきり、深呼吸❗

おもわず、「ただいま」と答える。




旧講堂に入り、薪ストーブに火を入れ、いつもの日常の感覚をゆっくりと取り戻す。



そんな中に

来館のお客様!



お迎えに行き、受付にて、 わー!!懐かしい!!!

お嫁に行った先で35年間お世話になったお客様で

なんと今年で91歳!お孫さんとご一緒に来て頂いた。

実はこの黒川小学校に昭和23年と24年お勤めされていた先生でもある。

御変わりなくお元気で、お孫さんと英彦山に行こうとされていたけど、途中でこっちに変わったよと笑顔でお答えになり、

昔話に花が咲く、


先生は佐田出身で当時は、佐田の地下地区から黒川まで徒歩で歩いて毎日通勤していたと聞く!

「先生!歩いてですか?」

『そうよ!!その頃は女は自転車に乗るものではないと言われてね…。』

「へ!!!そうなんですか!でも歩いたら1時間以上はかかりますよね。それも山道。」

『そうよ!でもちっとも怖くなかったよ。』って平気でお答えになる。

当たり前の時代なのか、昔の方は本当にすごい。

先生が足腰が丈夫なのは、きっとこの毎日が鍛錬遠足みたいな日常のたまものだと思い、先生に伝える。

『きっとそうかもね…。少しは役に立っていると思うわよ』と会話も即答。

『今、考えると恐ろしいよね(笑)』と微笑み、そのやさしいまなざしの中にも凛とした芯のある力強さを感じていた。

『高木が懐かしくてね。孫によくドライブで連れて行ってもらうのよ。この講堂は昔は仮の中学校だったのよ!』

黒川院の歴史にも詳しく英彦山の流れの話も聞き

私の祖母方の本家でもあることも教えられ、

1333年英彦山の座主をお守りするために京都からこちらへ来られた佐田伯老守のご子孫である。

アートが大好きなお孫様と記念写真





「先生この銀杏をおみあげにどうぞ。」

『このイチョウは私が勤めていたころもあったよ。懐かしい』と言われ


災害にも打ち勝った長寿の銀杏ですから、先生、これを食べて益々お元気で!と願いを込める。




2019年11月30日の今季最後のお客様。

この学校は明治7年に開校。歴史を紐解けば、第9代英彦山座主のお住まいでもある。

ご縁に導かれ、

またひとつ。

きょうの一ページを刻む思いです。


明日から冬季休館となります。

2019年12月1日から2020年2月末まで休館とさせて頂きます。


今年は開館20周年の節目の年でした。

たくさんの方々の出会い、ご縁に支えれ、今年も終わります。

本当に感謝申し上げます。



3月1日より、開館致します。

また来年もよろしくお願い致します。


加藤祐子・山岸靖司二人展

2019-11-17 22:19:20 | ETSUKOの部屋
秋本番ですね。

今年も
早いもので最後の企画展となりました加藤祐子・山岸靖司 二人展も 残すところあと1週間余りとなりました。


お二人の作品の部屋はまるで、深い森に私たちを誘い
促すかのよう。







加藤さんの織りの作品をのぞき込む



織で表現された巣穴

この部屋の作品を見ていると





黒川のいろんな風景を連想させる。


























雨の一滴が大地を潤し、中へ、中へと

この地の再生を祈り

織りなす時間と共に紡ぐかのように。



加藤祐子さんと山岸靖司さんは北海道から11月24日<日>はお越し頂けます。
作家さんご本人とお話出来るチャンスです。
ぜひ、この機会にお遊びにお越しください。


「通 り 風」

2019-11-12 21:27:22 | ETSUKOの部屋
昨日、薪ストーブを設置致しました。

黒川は霜が降りたほど寒くなりました。

だんだんと火が恋しい季節ですね。

黒川地区は復旧に向け、毎日大型ダンプカーが往来!



復興が進むのはありがたいですが、毎日何台のトラックがこの地を行き来するのやら…。

ちょっとうんざりして、ぼやきたくなっていたころ

只今、会期中の写真家の山岸靖司さんと会話をする。

すると彼は言う。

大型のダンプカーはまるで血管の中を赤血球が傷ついた身体を一刻も早く癒そうとするかのごとく

強烈な迫力でぐいぐいと修復地へ向かっているように見えた……と。



山岸さんは共星の里に昨年訪れ滞在し、今年の展覧会のため災害に遭った黒川を撮影。



そして完成した「通り風」






人工的な工事現場の点滅ライトさえ、ビー玉のようにその地を照らしている。








レンズを覗かず、その場の空気とも言える波動に近いものを映し出すというべきか、

目に見えない柔らかなあたたかいものが そこには流れ

微かに頬を撫でる。







込み上げてくる身体の意識のなかに

涙が頬を伝い、

じーんとした感覚と共に

今、こうして生きている。

ここに。


この瞬間に。


やさしく通り風が吹いている。




yanagiセンセー ロシアにてライブペインティング!

2019-11-12 17:37:01 | 6.KAZUさんの部屋
黒川は朝夕めっきり寒くなって参りました。

そんな中、共星の里のアートディレクターでありアーティストの柳センセーこと
柳和暢氏は只今、ロシアのセントピータスバーグへと



現地だ開催される
インターナショナル メディアアートフエスティバルに招聘され


そのメインのオープニングイベントにて

明日の11月13日 17時30分から

ライブペインティングのパフォーマンスを披露致します。




こちらがそのイベント会場です。


昔は教会だったそうですが、火災に遭い、今は文化施設として
市民に親しまれているそうです。



現地はなんとマイナス4度

気合がいりますね!!

音が絵になり、絵が音になる世界を



会場に集まった皆さんと共に共有し、

零下の気温も吹き飛ばし、熱い氣炎を燃やし繰り広げてくれるでしょう!

日本の朝倉からエールを送ります!!