廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
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北部九州豪雨被害②

2017-07-10 02:27:44 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
この度の北部九州豪雨において、

被災された皆様をはじめ、亡くなられた方々に心よりお見舞い申し上げます。

今回の災害地区は朝倉市だけでも範囲が広く、心を痛めております。

我がふるさと、朝倉、高木地区も多大な被害に見舞われております。

黒川地区においても、共星の里が属する区会長さんのご家族が3人もお亡くなりました。

とっても明るいお嬢さんで帰省される度にお子さんとお遊びにこられていて、今回お産でお里帰りされた折の災難だけに、

何とも言葉では言い表せない思いがあります。

心から謹んでお冥福をお祈りする思いです。

テレビのニュースから流れる今回の映像、黒川の共星の里(旧黒川小学校)付近を見て、愕然とするほどです。



なかなか直視出来ない思いがあり、映像を頂いてもUP出来ない自分がありましたが

このことを心身に受け止め、前に進むしかありません。

出張から帰っての災害の5日の朝、寺内ダムの上流の呑吉地区付近から川を見ると、

ダムができる前の川底が浮き上がって、例年にない今年は水不足だと思っていたのが、

まさか、その日の午後には川も荒れ狂うほどの想像を絶する嘘のような惨事。

信じられない光景です。





今、黒川地区は道路が土砂と瓦礫で遮断され、橋も崩壊して行くすべがない状態です。



共星の里・音楽館のことをご心配されて、沢山の励ましのお言葉・メールも頂き感謝の気持ちでいっぱいです。

本日、柳センセーと美術家の八尋晋さんがその実態を確かめに、道なき道を2時間掛かって見に行ってくれてます。









共星の里の校庭は土砂に埋まり瓦礫が散乱し、ブランコが半分も埋まった状態でこれだけの土砂が流れてつくほどの勢い、









橋も崩れ落ち、松尾川も地形を変えて権現様付近から流れ着いた大きな赤い石が出現。


新しい川が校庭に出来ています。


水道のポンブ小屋は流されましたが、シンボルのイチョウの木はこの惨事にもビクともせず、





柳センセーの2体のオブジェが見事に防波堤になってくれて、

心配していた館内は、玄関の入り口だけが土砂が入っていましたが、

外の世界の惨事を知る由もなく、いつもの共星の里がそこにありました。

全く館内は大丈夫で、作家さんの作品もいつものように迎えてくれています。

黒川院の部屋もあの木造の旧講堂も異常はありません。

本当に奇跡としか言いようがありません。

音楽館も外は色々とありますが、館内は全くこちらも大丈夫だと渕上館長の報告がありました。

昨日、7月8日、高木地区の住民全員が自衛隊のヘリ・レスキュー隊での救出活動で全員救助が出来たと聞いております。

救助に当たっていらっしゃる関係各位の皆様をはじめ、ボランティアで働いている方々には心から感謝申し上げます。

インフラが完全にたたれた今、これが整うには相当の時間が掛かると思いますが

前に進むしかありません。

しばらくは休館となりますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。


 ♪ 梨の花咲く丘霞、

   黒川谷の朝ぼらけ、

   200の友よ胸をはれ、
 
   我ら山の子たくましく、

   今日も仲良く学ぼうよ ♪


 黒川小学校の校歌です。


この校歌を口ずさみながら…。

「今」この瞬間を受け入れ、

「今」を認めて意識してこのことを学び、

進んでいこうと思います。

今回も皆様の多くの支えが私達の原動力となっております。

感謝の気持ちでいっぱいです。

これからが、大変だとおもいますが、一歩、一歩前へ、気持ちだけは持ち続けます。


どうぞ今後共々、共星の里のご支援・ご鞭撻の程よろしくお願い致します。


まずは、ご報告とさせていただきます。

共星の里 スタッフ一同。
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北部九州豪雨被害の経緯

2017-07-10 01:48:12 | 平成29年7月5日九州北部豪集中豪雨
御心配ありがとうございます。

実は、おととい私は、四国から戻った後、すぐ、6日から大分のトキワさんで、kienの展示会の搬入のため、

どうしても17時までには、大分市に入らないといけなかった理由がありました。

共星の里は代表に任せて、先に降りるつもりでしたが、代表が雨の降り方が半端では無いことに気づき、みんな降りることに。

本人は三奈木の方へ降りようとしたのですが、高木中学校の橋が流されていると言って戻って来まして、

山田線の方が降りやすいだろうと言って、みんなで15時に共星の里を出て来ました。

途中、田んぼも川も道もない状態で瓦礫が散乱している中をやっとの思いで降りてきました。

後で、あの朝倉の山田の映像を見て、ビックリしております。

後30分遅かったら、土石流で私達も流されていたことでしょうし、共星の里にそのまま居たら孤立状態だったと思います。

渕上の父は、音楽館にいるから迎えに来てくれと言ったまま連絡が取れなくて、皆なで心配しておりましたが、

黒川の村の人のお家へ避難しており、無事が確認出来ました。

佐田の弟達も会社の前の橋が流されて孤立しておりましたが、昨日、自力で従業員と一緒に降りて来たと聞いております。

15時に共星の里を出たときはまさかこんなことになるなんて…。

集中的に降る雨ですが、驚異としか言い様がない状態、一瞬にして、見慣れ風景が…。

本当に言葉も出ないです。

共星の里の映像のupに愕然!私達が出発した後、刻々と変わっていったのだと実感しております。悲しい気持ちでいっぱいです。

孤立している黒川に行けないのが、もどかしいです。

ライフラインは大丈夫でしょうか…。心配でたまりません。

共星の里の事も、気が気ではありません

写真を見る限り、柳センセーのオブジェ2体の作品が館内に入る瓦礫を止めてくれているようにも見えますが…。

作家さんの想いの詰まった大切な作品があると思うと心配で胸が痛い…。

館内に被害がないことを本当うに願う想いです。

今はただ、

多くの地区で被災されている皆さんのご無事と、これ以上に災害が広がらないことを祈るばかりです。


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