今日のいいこと。

あんまりいいことない日々かも?だけど・・・
1日ひとついいこと発見!しよーっ!

映画「さまよう刃」を見ました。

2009年10月25日 | 映画(DVDも)観ました。
 さてさて・・・

 見る前から重さ爆発の映画・・・

 『さまよう刃



 父一人、子一人で暮らす父娘の下に訪れる悲劇・・・

 娘の育っていく姿がその生きがいであった長峰重樹。
 家のすぐ近くからの帰るコールの後、帰宅の無いまま待つ父へ警察から連絡が・・・。
 
 警察には冷たくなった最愛の娘が・・・

 生きる希望も気力もないままの長峰。
 すると、家の留守電に犯人の名と住所、鍵の場所を告げる伝言が・・・。

 その住所へ行き室内で見つけたのは、この世で長峰が一番見てはいけない映像。
 そして、生きる希望のなくなった心へ宿ったのは復讐の炎。

 法が裁かない犯人に、その手で償いをさせることが希望となった長峰が動き出す・・・。
 なぜなら、犯人は少年法に守られた「少年」だから・・・。

 長峰を追う刑事たちは、彼の希望を止められるのか・・・




 さてさて・・・
 コレだけでも重いですな。

 たぶん・・・
 裁判員制度の始まり、光市母子殺害事件やネットで仲間を集めて女性を拉致して殺害した事件などが起きている今、いろいろ考えてもらいたい、考える為に是非見てくださいという映画なのでしょう。

 だったら、だったら細部にまで気を配り作って欲しかったです。

 携帯電話は電源が入っているだけでどの辺にあるかその場所が判ります。
 日本警察は街中で警告無しに発砲しないしできません。

 そんなことくらいわかるはず。
 見るものをバカにしているとまで思っちゃいました。

 せっかく重い、深い内容を映像にしているのだから・・・。

 ということで、焦点は「被害者感情と日本の司法制度が守る加害者(少年)のどちらが大切?どちらを守るべき?」ということでしょう。

 この話はとーっても長くなるので、また今度とするとして・・・
 いずれにしろ「少年犯罪厳罰化に賛成?反対?」とか簡単な二者択一ではすまない問題ではあります。

 でも、でも一言だけ。
 突然命を奪われた被害者と愛する人を奪われた被害者家族に対し、暴力には暴力では何も解決しないとか、それはただの復讐・報復感情であり日本では認められないとか、加害者にも人権はある、とか。
 過失とか、仕方なくとかではなく、反社会的悪意によってその自らの意思で犯行を行った者と、何の落ち度も無く被害にあった方々を同じ天秤にかけるのはおかしい事です。
 その先での人権論だと私は思います。以上。

 ただ、この映画・・・
 原作を読んだ方からすると、一緒にして欲しくないもののようです。
 わたしも来月になったら読んでみようと思います。

 ではあらすじ(goo映画より)
 残虐な犯罪を続ける少年犯。彼らは“少年法”に保護されている。最愛の娘が、少年達によって、凌辱され殺された。ある日、謎の密告電話により、失意のどん底に落ちていた父親・長峰重樹は、犯人を知ることになる。「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う…。そして、長峰を追う2人の刑事。織部孝史と真野信一。被害者の絶望は、永遠に消えない。そして、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。法律を守る。という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。それぞれが苦悩しながら、事件は衝撃の結末に向けて、加速していく…。

「秘密」で第52回日本推理作家協会賞、「容疑者Xの献身」で第134回直木賞を受賞し、他にも「流星の絆」「手紙」など映画・ドラマ化作品で大ヒットを連発している作家・東野圭吾。そんな東野作品の中でも問題作と位置づけられているベストセラー「さまよう刃」を映画化。主演の長峰役には『半落ち』『博士の愛した数式』などで、世間に強烈なインパクトを与えた寺尾聰。静かに、しかし圧倒的な存在感で演じている。共演は、映画『冷静と情熱のあいだ』やTVドラマ『Tomorrow』『BOSS』などの竹野内豊。警察官として、真の正義と現実の狭間で苦悩する若手刑事・織部孝史を演じる。また、コメディからシリアスな作品まで幅広く活躍している伊東四朗が、ベテラン刑事・真野信一を演じる。監督・脚本は『ひまわり』『きょうのできごと』など数多くの行定勲監督作品のプロデューサーであり、脚本家としても知られる益子昌一。(作品資料より)