家族が仕事で忙しく、深夜に帰宅というハードな毎日の中・・・
私はお盆休み・・・
更にこの週末も家族は外出・・・
の、為に「映画三昧」という夢の毎日を過ごしています。
(勉強しろよって声がしますが・・・)
えー・・・
そんなこんなでまたもや映画を見ました。
「休暇」という映画です。
以前有楽町に行ったときにポスターを見て、見たいと思っていたのですが、上映劇場も少なかったようで見るチャンスがありませんでした。
なんかの偶然で、今回見に行った劇場「
船堀シネパル」を発見し、上映しているのを知りました。
劇場というか・・・
駅前の大きな貸しホールの中に映画を上映するホールがあるという感じの小さな映画館です。
ポニョもポケモンもやってますし、20世紀少年もやるそうなので、なかなかバカにできない穴場かもしれませんねー。
さて、映画「休暇」ですが・・・
ま、イマイチというか、普通に1800円払っていたら・・・ちょっと高いかなという感じです。
(レイトショーの学割で1000円でした。ラッキー!)
1人の死刑囚と、いい歳ながら初めての結婚を控えた刑務官を中心にした、色々考えてほしいという映画なのだと思います。(文化庁協賛)
きっと死刑について考えてほしかったのでしょう。
その死刑囚は死刑になるような極悪人には見えず、弁護士と接見するシーンでは再審請求を度々しているという台詞もあり、冤罪のような何かの間違えで死刑判決が出てしまったという感じでその死刑囚を描いています。
極悪人では死刑になって当然と見ている方は思ってしまうので、そういう設定にしたのでしょうが・・・
冤罪の可能性のある死刑囚は執行されません(法には記されていませんが)し、映画の中の幹のストーリーとは関係ない設定の部分だからご都合的にそういう設定にしてしまったのでしょう。
でも「冤罪に近い形で死刑が執行される」事の方が重大であり見逃せません。
しかし・・・
この映画の幹はそこではありません。
いつもおとなしくしているその死刑囚が、法務大臣を筆頭に、粛々とハンコのつかれた書類が回ってきたことで死刑になり、刑務官はその執行を行わなければならず、その苦悩にさいなまれる。
ただし、死刑執行の際にその死体を支える係りをしたものは休暇を1週間もらえる。結婚を控えた刑務官がどうしても休暇が欲しいゆえにその役に志願し、人の死と引き換えに新婚旅行に行く。
現在進行形の「時」と、
過去の「時」をうまく絡めている・・・わけではないので、わかりづらく、理解しがたいところもたくさんです。
なんだかよくわからない悲しい映画でした。
死刑の執行方法を1度見てみたい人はいいかもしれません。
私は学校で教えてもらったので知っていました。
こういう映画に協賛として文化庁が加わるということは、国としても死刑廃止に傾いていくのでしょうか。
日本には終身刑がありません。無期懲役だけです。
無期懲役といっても、
「期限が無い」のではなく「期間を決めてない」だけで、10年もすれば大概の犯罪者は外に出てきます。
死刑廃止は世界の動きですし、海外からの犯罪者の引渡しについても、日本に死刑があるが為にその障害となることもあります。
(日本に引き渡すと死刑にされる可能性があるから引き渡さない)
大昔、刑罰というものは報復が目的の場合が原点でした。
それが教育を目的とした刑に変わったのです。(これも大昔)
しかし・・・
あらゆる犯罪に関する制度自体が追いつけなくなってきました。
少年犯罪に対しての少年法の壁・・・
再犯率の高さ・・・
性犯罪者の被害者への影響の多大さ・・・
社会の歪みが原因と思われる凶悪犯罪の増加・・・
そして、国民感情とかけ離れた判決の量刑の軽さ・・・
簡単にはいかないのが現状です。
そのいい意味での、あがきの1つが裁判員制度ですし、少年法の改正や刑法の改正なのだと思います。
内容はともあれ、死刑について考えるきっかけになってくれるといいですね。
ただ、何も考えず「死刑は廃止していいんじゃん?」とか「死刑反対」とか簡単に言うのだけは止めていただきたい。
深く考え、自分の大切な人が言葉にもできないような惨殺をされても言える様ならばそうして下さい。
今の日本では、よほどでない限り1人の殺人では死刑になりません。
10年やそこらで刑務所から出所するのです。
簡単に答えが出ないからこそ、自分なりの意見を考えてほしいのです。
法学部は損なのかなぁ・・・
話が逸れてしまいました。
つづきは・・・もしも話す機会があったらまたその時にでも。
あらすじ「刑務官の平井は、職場で当たり障りのない付き合いを続け、40歳を越えた今も独身だった。ある日、姉の紹介でシングルマザーの美香と見合いをする。仲人に乗せられ、会ったその場で、二人の結婚は決まったような雰囲気に。しかし、平井は、この結婚にささやかな希望を持っていた。処刑の際、下に落ちて来た体を支える役をやれば、1週間の休暇が取れる。美香を新婚旅行に連れて行きたい平井は、「支え役」を自ら志願するのだった…。
休暇をとるために、死刑囚の「支え役」を申し出た刑務官の心の葛藤を静かに描く。主人公は、平々凡々と生きてきた40がらみの刑務官だが、結婚という節目に、自分の幸福と人の死を一度に掌に乗せてしまう。誰にも言えない苦しみを抱えながら、新婚旅行に出発するのだが…。原作は、故今村昌平監督作『うなぎ』の原作である「闇にひらめく」で知られる文豪、吉村昭の短編小説。主演は、小林薫、西島秀俊、大塚寧々ら。シングルマザー大塚寧々の幼い息子を演じるのは、宇都秀星クン。わずか6歳でありながら、母の再婚に無言で反発するという難しい役所をこなし、ほとんどセリフのない中、見事な存在感を放っている。監督は、『棚の隅』の門井肇」
goo映画より。