京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 秋明のころ

2015年10月19日 | 日々の暮らしの中で

秋晴れの一日。すっきりと晴れ渡ったが、夏日となるほどの気温の上がりよう。爽やかと言っていいのかどうか…。
10月30日から11月3日まで、若冲の天上画が信行寺さんで公開される。先日、奈良に住む友人からそれを紹介した新聞記事の切り抜きを差し出された。「行かない??」という暗黙のお誘いだったかな? 後日約束を交わし、ようやく日を決めた。

この絵のことは偶然だったが、見ていたテレビ番組で取り上げられたことで知った。本堂の戸の開け閉めでさえも風の流れが絵に悪影響を与える、といった気の使いようで、今回初公開になるはずだ。東大路通に面した門前を車では頻繁に通るが、そのような素晴らしいものを保存されているとは知らずにいた。
絵画好きの友人のこと、開催中の琳派展にお連れしようかと思ったが混雑が懸念される。それならと提案したのが京都御所の一般公開。まだ入ったことがないとのことで興味も湧いてか即決。セットで秋の一日を楽しめそうだ。

実は30日からは、東寺の講堂内に安置されている「立体曼陀羅」の仏像群が公開される。背後から拝観できるとあって個人的にはこちらに惹かれていた。一般公開を初めて以来50年で初めての試みだとある。公開期間がずっと長いので、ゆっくり訪ねてみればよい。それに30日からは秋の古本まつりも始まりまして~。嬉しい秋の深まりになるといいなあ、と…。
それまでに、やるべきことを形にしてしまいたい。そしてもうひと月かけて…と心づもりだけは怠りない。


比叡山を望む。8年ぶりだという「堂入り」の行者さんに思いがいく。



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4 コメント

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京都の秋 (さんたろう)
2015-10-20 17:36:03
 「さで掛け」の稲、懐かしい風景です。
 こんな風景が京都の近くにあるんですね。驚いてしまいます。

 京都の方はうらやましいです。
 美術などの知識などない私ですけども、伊藤若冲の絵の強い印象はあります。信行寺の天井画どんな絵が描かれているんしょうね。

 立体曼荼羅、仏教の知識もない私です。曼荼羅と言えばなんか仏教の世界を1枚の絵に表したもの、正直あまり信仰心のない私などあまり興味がありませんでした。立体曼荼羅・・立体って言うんですから、たくさんの仏像を配置して仏の世界を表しているんでしょうね。

そのようなすばらしいものが拝観出来る京都の人が本当にうらやましいです。
秋には秋の・・・ (崇徳院)
2015-10-21 11:58:09
信行寺さんの若冲の天上画。
東寺の「立体曼陀羅」の仏像群。
楽しみな、秋の古本まつりも・・・。
秋には秋の楽しみがいっぱいの京都。
羨ましい限りです。それにしてもそれらの催しを形はどうであれ、確実にキャッチされるkeiさんの眼力・人徳。大したものだと思います。
まさに深まりゆく秋、趣味の世界も含めて堪能できそうですね。

懐かしい風景、さんたろうさん (kei)
2015-10-21 16:40:06
「さで掛け」と言うのですね。
私は、あまり普段使うことありませんが、「はぜ」と聞きなれています。
身近では見る機会も少ないからでしょうか。
しかもこれほどたくさん。偶然ウォーキングに遠出して通りかかってです。秋の風景、いいですよね。

私も若冲の絵にしろ立体曼陀羅にしましても、これと言ってみる目も知識もないのですが、
何度も機会を増やせば少しは、と期待して楽しんでいる次第です。
素晴らしいものはたくさんあっても、自分の手に負える範囲ですね、興味の赴くままにです。
秋、楽しみごとも様々に、崇徳院さん (kei)
2015-10-21 16:49:49
時には友人の興味の世界を共有する楽しみもいいものです。
一生に一度、これっきりになる機会かもしれません。
可能なら、と言いますか、興味が少しでもわけばせっかくですから。
楽しみや、喜びに変えていくのは、今や数や量ではありませんね。
自分が何を求めているか…、ぼんやりそんなことを考えます。

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