KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2024

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

包丁塚と紫陽花。

2017年09月09日 | 歳時記
札幌円山公園の一画に
大きな石碑が立っています。

正式名称は
「庖丁塚魚鳥記念碑」。

その場所で年に一度

料理人のみなさんや
関わる方々が一同に会し

「料理人の命」

使い古した包丁を持ちより
塚に納めて供養します。

私も仕事の関係上、
毎年参加させて
いただいておりますが

包丁(道具)に対する
皆さまのお気持ちを感じ
胸を打たれます。

それから、
この包丁塚の建立に
功績のあった人として

私の両親の名が
石碑に刻まれていて


私が毎年
参加させていただくのは
父親の供養の意味も
込めています。

おかげ様で母親は
いまも健在。
とても元気です。

石碑の周りには
色とりどりの紫陽花。

聞けば、関係の方が毎年
植え増ししているとのこと。

親の名前を確認しようと
塚の裏手に廻ると
そこに小路があって

紫陽花植樹の経緯が
書いてありました。

いわく

紫陽花は咲いていくうちに
色がだんだん変化する。

料理の世界でも
素材に手を加えることで
美味しく変わっていく。

紫陽花は料理と似ている。


ここにも料理人みなさまの
お心をうかがい知ることが
出来ました。

功労者の表彰や
神主さんの一連の儀式を終え

いつものように
ご参列の皆さんと

直会弁当をいただきました。kyokukenzo
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