京医ボート部ブログ

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とある休日の話

2021-06-08 14:39:49 | 日記

お久しぶりです。2回生の別所です。突然ですが皆さんは休日や時間ができたとき何をしますか?まあいろいろあるのでしょうがこの前の僕の休日の過ごし方について随筆風に?書かせていただこうと思います。駄文ですがしばしお付き合いください。

午後3時。午前の講義も終わり、午後に本来あるはずの解剖実習もない。遊びの予定があるわけでもなく手持ち無沙汰といった感じだった。しかし空は雲一つない晴天。こんな太陽の微笑む日に家にいるのも世界に取り残される気がする。それは監獄の中から自由と喜びに満ち溢れた花畑でも見せられる感覚だ。そこで読みかけの小説があったことに気づいた。そうだ!鴨川デルタに行って本でも読もう そう思い自転車に乗って家を出た。走ること数分、あっという間にデルタについた。太陽のぬくもりや優しいそよ風が感じられた。やはり気持ちのいいものだ。入口に自転車を止めて芝生に向かった。そこに腰を下ろして本を読み始めた。そこには何かが引き延ばされたようなゆっくりした時間が流れていた。突然、けたたましい無機質なアナウンスが流れた。「テッキョシマス」奴が来た。撤去車だ。京都の大学生の敵ともいうべき奴が僕の思考の意図を乱雑に断ち切った。慌てて自転車を移動させて、面倒だなと思いつつ元の場所に戻った。そこからは本を読んでいたが少し自転車のほうに目をやりつつ読んでいた。そこにある青年がやってきた。自転車に引き続いて、今度はいったいなんだと思って振り返った。なんでも彼は映画を撮って人の心に影響を与えたいと思っているらしい。靴を磨くので一緒に話をしてくれないかということだった。正直靴はあまりきれいとは言えないスニーカーだった。長く履いていたしそれで運動もしていたのでしわだらけの熟練の職人といった風貌だった。しかし面白そうなので話を聞いてみることにした。彼はいろいろな話をしてくれた。自分が映画に興味を持ったきっかけ、小規模ではあるが実際に取った映画など。映画を作りたいという人種に今まで出会ったことがなかったので面白いと思った。一通り話し終わると彼は礼を言って去っていった。やはり表現への原動力がある人間と話をするのは面白いなと思った。その余韻に浸りながら一気に本の続きを読んでしまった。読み終わると日は暮れようとしていた。真っ赤な美しい夕焼けだった。そんな夕焼けを背に僕は帰路についた。

ちょっと長くなってしまいました。ちなみに出てくる青年は同志社の1回生で英文学科に通っているとか言ってました。結構面白い体験でしたねー。出てくる本は知り合いから借りたものですが、村上春樹の「スプートニクの恋人」って本です。僕はこの本に出てくる人の孤独に対する考え方とか比喩表現とかが好きです。気になる方は是非読んでみてください!

最近暑くなってきましたね。皆様水分補給などを忘れずに体調にはお気を付けくださいませ。まだまだコロナなどで大変ですが、感染対策に気を配りながら楽しく過ごしていきましょう。それではまたお会いしましょう。さようなら


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