それは夜明け間近の午前4時。
会えた!・・・正確に言うと会いに来てくれた!
誰かというと・・・それはおとうさん!
これはもう書きとめておかなくては!
私はほとんどといっていいくらい、ベッドに入って灯りを消すと10分以内に眠りにつく。
そしてよほどでない限り起きるべき時間の15分くらい前まで寝入っている。
明け方に夢はたまに見るけど、あまり覚えていない。
そんな私がまるで違う気配を感じつつ、夢を見た。
おとうさんが生きているとき、私たち家族はそれはそれはいろんな所へ旅をし、出かけた。
夢の場所は数年前に家族で行った香港での食事の風景によく似ていた。
とても広いホールにいくつもの円卓があり、賑わっていた。
忙しそうに立ち動く店員さんにオーダーするため落ち着かない雰囲気の中、
一緒に食事をしようと知人を呼びに階下へ降りて行く。(ホールは二階)
ざわざわと何人もの人とぶつかりながら再び席に戻るのに階段を上がる。
ようやく自分の席までたどり着いて、向かいを見ると見慣れた光景で家族や別の知人たちが
笑顔で話している・・・みんな変わらず普通に。
その中に!おとうさんがいた。
私だけが「おとうさんは亡き人」だと知っていた。
あの暑い夏から、会いたくて会いたくて仕方なかったおとうさんが目の前にいる。
体が固まってしまい「何か話さなきゃ」とおとうさんを見つめる。
年齢の割には大柄なおとうさんは亡くなる前は40キロ台にまで痩せてしまっていたけど
ちゃんと元気だった頃のままで、肌の色もとてもよくてつやつやしていた。
見つめながら立ちつくす私の顔を見て、にっこり笑って他の人には聞こえない声で
「ほほ~、ばれてしもたな。」と言った。
うなずきながら私も笑って「おとうさん、あちらはどう?よくしてもらってはるの?」と聞いた。
「そやねん!」と嬉しそうな顔。
「よかったねえ。痩せてしまってイヤやイヤやって言うてはったけど、元通りになって。」
「ほんまになあ・・・」とうなずいていた。
それから場面が変わって、私は立ち上がったおとうさんを追いかけた。
ホールを出たところにエスカレーターがあって、そこも人がたくさん行き来していた。
おとうさんを見失いそうで、そこにいる人たちが鬱陶しかった。
ふとおとうさんは振り返り、生前私に何かを見せる時必ず言ってた言葉、
「ちょっとこっち来てんか」と言って手を差し出した。
到底夢とは思えないはっきりした感触で、おとうさんは右手で私の右手首をつかんだ。
人にまぎれないように、スッとその手で私を引き寄せた。
次の瞬間、満面の笑顔でおとうさんの右手は私の右の掌を握り二回ほど上下に振った。
「おとうさん、行かないで。」「もっと話して。」言葉にするより早くおとうさんは消えてしまった。
そこで目が覚め、時計を見ると午前4時。
はっきりと気配があり、右手にはまだ感触が残っていた。
100ヶ日が過ぎ、ちゃんと浄土へたどり着いて幸せに過ごしているんやね。
それを知らせに来てくれたんやね。
よかった、ほんとうによかった。
あの夏の日から初めての嬉しく清清しい朝でした。
こんなことってあるのかと不思議だったけど、ふと思い出したのが「ゴースト」という映画、
あの映画を作った人は同じような経験をしたのだろうか・・・。
とにかく他の人が信じようと信じまいと、私はおとうさんに会えたのだ~~~~!
会えた!・・・正確に言うと会いに来てくれた!
誰かというと・・・それはおとうさん!
これはもう書きとめておかなくては!
私はほとんどといっていいくらい、ベッドに入って灯りを消すと10分以内に眠りにつく。
そしてよほどでない限り起きるべき時間の15分くらい前まで寝入っている。
明け方に夢はたまに見るけど、あまり覚えていない。
そんな私がまるで違う気配を感じつつ、夢を見た。
おとうさんが生きているとき、私たち家族はそれはそれはいろんな所へ旅をし、出かけた。
夢の場所は数年前に家族で行った香港での食事の風景によく似ていた。
とても広いホールにいくつもの円卓があり、賑わっていた。
忙しそうに立ち動く店員さんにオーダーするため落ち着かない雰囲気の中、
一緒に食事をしようと知人を呼びに階下へ降りて行く。(ホールは二階)
ざわざわと何人もの人とぶつかりながら再び席に戻るのに階段を上がる。
ようやく自分の席までたどり着いて、向かいを見ると見慣れた光景で家族や別の知人たちが
笑顔で話している・・・みんな変わらず普通に。
その中に!おとうさんがいた。
私だけが「おとうさんは亡き人」だと知っていた。
あの暑い夏から、会いたくて会いたくて仕方なかったおとうさんが目の前にいる。
体が固まってしまい「何か話さなきゃ」とおとうさんを見つめる。
年齢の割には大柄なおとうさんは亡くなる前は40キロ台にまで痩せてしまっていたけど
ちゃんと元気だった頃のままで、肌の色もとてもよくてつやつやしていた。
見つめながら立ちつくす私の顔を見て、にっこり笑って他の人には聞こえない声で
「ほほ~、ばれてしもたな。」と言った。
うなずきながら私も笑って「おとうさん、あちらはどう?よくしてもらってはるの?」と聞いた。
「そやねん!」と嬉しそうな顔。
「よかったねえ。痩せてしまってイヤやイヤやって言うてはったけど、元通りになって。」
「ほんまになあ・・・」とうなずいていた。
それから場面が変わって、私は立ち上がったおとうさんを追いかけた。
ホールを出たところにエスカレーターがあって、そこも人がたくさん行き来していた。
おとうさんを見失いそうで、そこにいる人たちが鬱陶しかった。
ふとおとうさんは振り返り、生前私に何かを見せる時必ず言ってた言葉、
「ちょっとこっち来てんか」と言って手を差し出した。
到底夢とは思えないはっきりした感触で、おとうさんは右手で私の右手首をつかんだ。
人にまぎれないように、スッとその手で私を引き寄せた。
次の瞬間、満面の笑顔でおとうさんの右手は私の右の掌を握り二回ほど上下に振った。
「おとうさん、行かないで。」「もっと話して。」言葉にするより早くおとうさんは消えてしまった。
そこで目が覚め、時計を見ると午前4時。
はっきりと気配があり、右手にはまだ感触が残っていた。
100ヶ日が過ぎ、ちゃんと浄土へたどり着いて幸せに過ごしているんやね。
それを知らせに来てくれたんやね。
よかった、ほんとうによかった。
あの夏の日から初めての嬉しく清清しい朝でした。
こんなことってあるのかと不思議だったけど、ふと思い出したのが「ゴースト」という映画、
あの映画を作った人は同じような経験をしたのだろうか・・・。
とにかく他の人が信じようと信じまいと、私はおとうさんに会えたのだ~~~~!