夢千代の里

2009年06月28日 | 日々のこと
兵庫県美方郡の湯村温泉に行ってきました。

創業300年を超える「井づつ屋」さんにお世話になりました。




このあたりも紫陽花が今を盛りにとてもきれい


       

       ジャジャーン でも今回は花より団子ならぬ玉子~




宿で頂いた玉子引き替え券で、袋に入った玉子を受け取り・・・お塩付き~




こちらの「荒湯」(温泉の源)に12分浸けます。湯温98度

       

       うえの湯、なかの湯、したの湯とあり、玉子はこちらの上の湯へ

       番号が書かれた区切りがあり、自分が入れた場所を覚えておきます。

       美味しくて食べるのに夢中で、すっかり出来上がった玉子の写真を撮り忘れてました。




夢千代さんの銅像です。


        

        銅像の横には吉永小百合さんの手形と自筆メッセージ

        もっちろん手を合わせると・・・ちっちゃくて可愛い手(私がでかいのか






       

       古い温泉町はたたずまいも落ち着いて


   

   お風呂と散歩のあとの夕食は但馬牛のすき焼きが登場

   このあと次々と食べきれないくらいの料理が出てきましたが・・・

   またまた呑んで食べてで撮影忘れ・・・ってか、カメラそのものを部屋に忘れ、これは携帯でかろうじて一枚。



夢千代日記は早坂暁原作の物語で、広島で胎内被爆し白血病と闘いながら温泉町の人々と

心通わせるといったお話だそうです。

実は私、原作も読んでなくて映画も観てないのでした。

温泉町のあちこちに、千羽鶴を折るための折り紙が置いてあり、人々の願いをこめた折鶴を広島に送るのだそうです。

私も時間の許す限り折りました。

早速図書館で「夢千代日記」を借りて読んでみようと思います。

夢千代館では吉永小百合さんの、平和へのメッセージが流れていました。

病気もイヤですが、戦争もイヤです。

思いがけず久しぶりに鶴を折って、思いを新たにした旅でした。
     

縁あって

2009年06月25日 | 日々のこと
今日は最近友だちになったIちゃんが、午後からうちに来てくれました。

彼女は私と同じ病院で、一緒に頑張る仲間です。

病院は自宅から車で15分くらいのところのお隣の市にあるのですが、

なんと彼女の自宅は私の家から徒歩圏内

こんなにご近所さんならうちでゆっくりお茶しましょ、の願いが叶い、猛暑の中

放射線の後に本当に歩いて来てくれました。

話は尽きることなく、主治医のこと、病院のこと、治療のこと、近所の人には病気の話は言えないってこと、

子供の学校のこと、そして私のブログのこと・・・。

何でも躊躇うことなく、喋って笑って・・・。

お互いこの辺で暮らし始めて約10年、同じ生活圏内で、もしかしたら郵便局やスーパーや

その辺の道ですれ違っていたかもしれない。

これまで知らない同士だったのに、今こうして辛かった治療の話もして一緒にほろりとしている。

ほんとに不思議な縁だなあとしみじみ感じました。

こんな大人になってから、次々に本音で話せる友人ができるなんて事そうそうないですよね。

ブログを覗いてくださる皆さんとも、こんなに心通わせていろんな話ができて

こればかりは乳がんが私に贈ってくれた最大最高のプレゼントです。


         

Iちゃんが一冊のノートを私に「書いて~」と渡してくれました。

「みんなで一歩」と題されたそのノートは、告知されたばかりの人、辛い治療を頑張ってる人、楽しいこと、悲しいこと

乳腺科に来た誰もが、何でも書けるように診察室近くに置かれる予定です。

真っ白なまま置くと、なかなか書きつらいかもしれないからと、今仲間たちで書いて

初めての人も書きやすいようにとのことです。

もちろん喜んで私も書きました。

少し先をいく私達が、あとに続く人のほんの小さな灯りになればいいな。

表紙には「写真を小さくして」と照れ気味の主治医と、いつも私達を支えてくれている乳がんの認定看護師さんの笑顔があります。

来月から診察に行くのに一つ楽しみができました。

みんなみんな今よりもっと幸せになれればいいな。

今日も良い日でした。ありがとう








六月の雨

2009年06月20日 | 日々のこと


     

          

               


純白で、清楚で、可憐で、しっとりと・・・六月の雨を待ってるの?



          

      おもいきり  愛されたくて 駆けて行く 六月 サンダル あじさいの花


      書道家の友人がまたまた素敵な書を贈ってくれました。

      俵 万智さんの歌です。

      
      R子さん、ありがとね~!




ちょっと派手だけど、紫陽花ばっか褒めないでよ、今年も頑張って咲いたんだからさ!
  
   ハイビスカス 談


今日はこれから主人の実家に行き、友人家族とともに蛍狩りに行ってきま~す。

(あ、ほんとには狩りません。そっと眺めるだけです。)

みなさんも良い週末を~


            





          

     

後悔

2009年06月15日 | 日々のこと
先週末のことです。

かなり久しぶりに実家近くのいわゆる「スーパー銭湯」へ行きました。

いろんなお風呂を楽しんで「霞風呂」とかかれたミストサウナのようなところへ入りました。

中はおよそ6畳分くらいの広さにコの字型に腰掛けがあり、私は例によって患側が見えないように

左の壁際に座り、私と対極に話の様子からおそらく30代前半の独身OL風の二人がいました。

                           


以下二人の会話・・・

いろいろ会社のことや友人の話をしてから

A子  「ところでさあ、ちょっとココ、気になってんだよね。」

B子  「どこどこ・・・?」

A子  「(右胸乳頭から少し腋寄りのところを指して)ここに何かゴリっとあるのよね。」

B子  「どれどれ・・・(とその場所を指で押さえる)、あれ、ほんとだね。硬いね。」

A子  「でしょ?なんだろ、これ。で、腋の下の方もドーンと重たい感じがするのよね。」

B子  「ふ~ん・・・でも私も疲れたらドーンとした感じするよ。」

A子  「ほんと?リンパって疲れたら腫れたりするよね。」

B子  「するする。でも、その硬いのはなんだろね。今よくあるアレじゃないよね。」

A子  「うそ~やめてよ!アレはおばさんの病気でしょ?でも映画とかの子は若いか。」

B子  「大丈夫でしょ、きっと・・・。熱いから出よっ。」


と言いながら二人は退室。

私はこの会話を聞きながら、ずっと「それ病院行った方がいい!絶対すぐ行かないと!」

と喉元まで何度も出掛かり、手が震えてきたのでした。

私も昔そうだったように、彼女たちは乳がんについての知識がほとんどない様子で

その短い間に私の頭の中はグルグル・・・。

アカの他人から「病院に行った方がいい」なんて言われたら、きっと困惑するだろうし

何故私がそれを言うのかを説明しなくてはいけなくなるだろうし。

でも、言うべきでした。

脱衣所でも彼女たちの姿を探しましたが、見当たらず。

2日経ってもこの大きな後悔は心の底にドンと残り。

母や主人に話してもきっと「病院に行くだろうから気にしないように」と

言われるだろうし・・・。

実際そう思うしかないんですけど。

ここを覗いてくださる皆さんならわかってくれるかなあ・・・私のキモチ。

強くたくましく・・・

2009年06月09日 | 日々のこと
                                                                                          雑草とひとが呼びたる命にも

                                 キラキラ光る虹色の夢


                                     詠み人  くりりん


                



今日は月一回の診察日でした。

ここ数週間、時折患側の胸の痛みで明け方に目覚めることたびたび・・・。

ブログ仲間のみんなにも不安を洩らしてしまって、心配かけました。

主治医に話すと「とりあえずエコー撮ってみよっか」

そして傷あたりを触診。

乳腺には問題なさそう。

私の希望もあり、肺のレントゲンを撮ってもらいました。

画像をじーっと見て考え込む先生。

や、やめて~、その沈黙が超コワイのよ~

一箇所気になるところがあるようで、画像を拡大したり縮小したり(今ってパソコンで診るんですね!)

結果、心配ないだろうとのこと。

で、痛みはおそらく肋間神経痛とのことで、ロキソニンを処方されました。

いつでもどこでも強い味方のロキソニン。

診察のあと、病院仲間とお昼を食べておしゃべりしたのですが、みんな今抗がん剤や放射線の真っ只中。

「2年経っても痛いの?」と不安がらせる情けない先輩と思われるかなあと認定看護師さんに言うと

「本音を言ってもらった方が、あとに続きやすいよ。」と言われ、なるほどと。


この病気になって、日々生きてることのありがたさを身にしみるようになり、

たとえ花になれなくても、雑草のように強くたくましくさりげなく生きれたら、

もうそれだけでありがとう!です。

みなさん、ご心配おかけしました。

ちかちゃんからのラッキーバトンをまた不安な誰かに渡さなきゃ。


一人で京都!・・・のち二人

2009年06月04日 | 日々のこと
昨日から娘が2泊3日の林間学校へ出発しました。

私はこの日をずっと待っていました~

とにかく、時間を気にすることなく一人で京都へ行くのが夢でした。

で、朝からクリを実家に預けてワクワクしながら電車に乗り・・・

電車の中で、「どこへ行こうかな~、あそこにもここにも行きたい」

考えたあげく基本にかえろう



終点河原町からバスに乗り・・・普段は車ばっかりなので、久々のバスにも感動

     
     

     京都市美術館前で下車・・・おっと、平安神宮にも惹かれるぞ


          

          いえいえ、私の基本の中には平安神宮はないので美術館へ
          「京展2009」が開催されてましたが、正直難解な作品ばかり

               

               ああルーブル展よ・・・何故にこの日に私に観てもらいにこなかったの・・・




気をとりなおし、岡崎あたりを散策・・・




一度通り過ぎた和菓子屋さんの「くず善哉」に呼び戻され店内へ・・・美味!


     

     またバスに乗って三条へ戻ると、くず善哉以上の吸引力で立ち止まらせる「ハマムラ」のおじさん。
     でも、さすがに一人でハマムラには入れず。
     一部の関西人が愛するハマムラに別れを告げて


            

            河原町に戻り、懐かしい喫茶店「フランソワ」へ


                  

                  親友3人で、いつもここで語り合った。
                  かれこれ25年前と全然変わってない


           

            カフェオレも当時と同じ


・・・と、夕暮れになり、短い一人旅も小腹がすいたのと同時に終わり、
仕事を終えた主人と待ち合わせ、ちょっと早い(6月7日)結婚記念日のお祝いにと
百貨店をはしごして、ワンピースとサンダルを買ってもらいました。

サンキュー 旦那様




夜は鴨川の夏の風物詩、川床へ行きました。
色々ある中で、選んだのは韓国料理のお店。変わった夫婦です。

     

           

                

                 JINROもこのあと飲みました。ああ、満足。



若い頃ならまだまだ宵の口でしたが、21時には電車に乗り家路へつきました。

帰りにちょっとしたハプニングが・・・

関西で一番混む路線で、かなり混んでた電車に乗ろうとした時、電車の中から若い女の子が飛び出し

前を走る男性に向かって「その人チカン!チカン!つかまえて!」と叫びながら追いかけ

私たち夫婦が乗り込んだドアにその男性も乗り込み私の目の前に立ったんです。

みんながその人を注目し、女の子の口調はだんだん荒れて「オマエ降りろ

男性は動かないし、他の人も黙ってるので私が「とりあえず降りたらどうですか?」と

声をかけたらようやく降りて、駅員さんも対応して別の駅員さんに連絡を取ったりしてました。

電車は少し遅れて発車して、あれからどうなったか私たちにはわからないですが

「私が第一声で声かけてしまったね・・・。」主人「うん、あれで(男の人が電車から)出たな・・・。」

そう、あんな状況でもしかしたら犯人かもしれない人にためらわずに諭すようなことを言ってしまう私って・・・

りっぱな大阪のオバちゃんだ~

はあ、夢が叶った一日はこうして更けていくのでした