暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

酔狂

2020年09月27日 | 古民家
 人力車か大八車ぐらいしか無くて・・・
牛や馬に農作業を手伝ってもらうほどの暮らしの中で・・・
蔵や商家の住まいを支える・・・あんなに太くて長い柱や梁を運んでこれたのだろう・・・?
お城を大きく見上げる巨大な石垣も、世の中の七不思議くらい・・・運ぶ姿を想像出来ない技術があったように思えて・・・
いろんな工夫があった事は解っていても・・・いざ現代で、同じ作業を行えば誰もが酔狂なイベントだと一蹴されてしまうのだろう・・・。

一日中働きづめの毎日・・・柴を刈り、雑草を取り、畑を耕し田んぼを育て・・・
蚕の世話に、季節の移り変わりの準備をして・・・夜も更けて行く・・・。
農家の生活がどれほど過酷で苦労の連続だったかを知ると・・・
二度と農家にはなりたくない・・・息子には継がせたくない、と思う気持ちも解らなくはないのですが・・・
日本の食を支える産業が衰退する姿は・・・日本を支える大切な部分を失なってしまうような気がします・・・。

林業が疲弊したのも・・・大きな流れの中からはみ出されてしまったようで・・・
ただ効率良く生産する社会に飲み込まれたのでは無く・・・
食や住の大切さを次の世代に残そうとしてこなかった・・・
守らないといけなかった何かに気付けなかっただけなのかも知れません・・・。
無駄とは違う・・・酔狂とも言えない暮しは・・・
そんな無くしてしまった中にあるのかも知れません。



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