別れ行く、背丈の高さを数える度に・・・覚えられない想いに胸が揺さぶられ・・・
カシカシ響く床の音も・・・大きな窓と重なるおひさまと・・・
白く霞んだ文字に重なる・・・夢のまた夢は・・・
人知れず並んだ数だけ枝葉は広がり・・・
読まれもしない・・・悠久の物語が綴られて行く・・・。
いつのまにやら違う顔を持ち・・・見比べればどこかで見た事があるようで・・・
近づくことに嫌気が襲い・・・逃げようとしては振り返り・・・
近々もれなく追いつくと言われているようで・・・
背負う片隅に、親の姿を見つけては・・・鏡の自分に揺るぎもする・・・。
離れて久しい時間にまどろんで・・・想い出話が後先に・・・
触れると後悔の意味を知るほど会いたくて・・・うんざり機嫌の悪さも微笑めば・・・
気ままに足は向かうけれど・・・
変わり果てた景色を窓に見過ごし・・・見知らぬ自分を足蹴につぶやきながら・・・
笑えた時間のむなしさほど・・・尊い未来は歩んでいる。