暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ひと時

2022年06月28日 | 古民家
 ザブザブと、覆いかぶさる浪のように、溢れるくらいのみずみずしさで・・・
大きく伸ばした枝葉は追いかけてくる・・・
深い緑が青い海に見えるはずもないのに・・・道路の半分までも屋根のように木々が成長すると・・・
真夏の太陽も、やすやすとは通り越せない厚さで生い茂り・・・
襲われるような恐怖よりも・・・守られる安心を抱いて、一振りする風に揺られながら・・・
心地よい涼を感じる・・・。

梅雨が通り過ぎれば・・・どうしようもない真夏は始まり・・・
居心地の悪さを感じる大人を横目に・・・はしゃぐ子供の時間は始まる・・・。
二度とない夏休みに・・・どれだけ成長する経験が出来るのか・・・
家族と過ごし・・・友達を造り・・・全部が初めての、潤いに満ちた時間が始まる・・・

田舎が夏休みのイベントだったのはいつの頃までか・・・
縁側と・・・庭に井戸水の姿を覗いて・・・
お祭りに足を運べば・・・見知らぬ子供たちのやり取りをハラハラ覗いてしまう・・・。
古民家の町並みや・・・おじいちゃんやおばあちゃんの古い暮らしを、小さな目で感じて・・・
いつの間にか素通りする時間が増えると・・・懐かしい佇まいも逃げてしまう・・・。
何物でもない優しい目が、心地よいだけでなく・・・
たくさんの自然が見守ってくれていたから・・・夏の大きな思い出になって・・・
大きな命が盛りだくさんある田舎で・・・忘れられない記憶が伝え継がれて行くと思います。

コメント
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