暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

残る住まい

2022年06月04日 | 古民家
 小さな世界は近くの公園で・・・少し大きくなれば、自転車で汗にまみれてたどり着くのは隣町・・・
やたらとはしゃいだおじさんがいるバス旅行は・・・たしか会社の旅行だったみたいで・・・
言われるままの集合写真が時代をうかがわせている・・・。
公園デビューがその頃あったのか解らないけれど・・・
なんだかおぼろげな写真の中に・・・近所にいたんだろう、懐かしい顔が記憶の中に浮かんでいて・・・
誰もが知り合いではないだろうけど・・・何だか仲良く過ごしていた・・・。

暮らしを進めて行くだけで一生懸命な時代の中で・・・
誰もが・・・先の幸せを探していたのか・・・あきらめていたのか・・・
後になって空を仰げば・・・紙の厚さほど薄く、10年目も20年目も同じように過ぎて・・・
たのしい時も、苦しい時も・・・ずっと続くのかと思っていたけれど・・・
過ぎてしまった時間に、笑い泣きが襲ってくるような気がしている・・・。

背丈の傷が残る柱や・・・落書きの残った襖や床の板に・・・
家族の暮らした意味は幼稚に跡が残り・・・時間が過ぎて・・・
ずいぶん先の時代になっても・・・見知らぬ誰かが触れて・・・
得体も知れない子供の成長に、遊びの跡を見て・・・少しニヤリとほほ笑む姿が生まれれば・・・
住いが残る意味が生まれて・・・そこから先も住み継がれ増えて行く微笑みがあれば・・・
古民家と言われるだけでは無い・・・日本の文化と言われる暮らしが残されて行くんだろうと思います。

コメント
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