雲の道はどこまでも伸びて・・・風のわがままも聞きながら、自然勝手に流れて行く・・・
お餅だってそんなにはのびないだろうに・・・知らぬ間に、ツンと切れて・・・
ちぎれ雲は、あても無く・・・
魚や龍や車に変わって行く・・・。
いやらしい風が吹いたと思えば・・・どうしようもない雨が降って・・・
気まぐれな天気はいつもの事で・・・気を揉んでも仕方ないけれど・・・
虫や病気に一喜一憂するしかない、実りを待つ身では・・・
自然を仰ぐしかない・・・ジリジリの暮らしを恨むのか・・・憂うのか・・・。
幸せな時間は見落としてしまい・・・悲しい時間はいつまでも覚えている・・・
100年も、200年も・・・同じ場所で見つめているのは・・・
人知れず森の奥で時を過ごす樹木だけでは無く・・・人が行き交う街道や町に残り・・・
時間の流れを見守っている、大きな甍の・・・変わらない古民家の姿・・・。
青い空に、流れる雲を仰ぐ・・・古い民家は景色を変えながら、暮らしの想いを伝えて行きます。