暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

足場

2018年04月07日 | 古民家

 桜が散り始め、台風かと思われるような強風が吹き始めると・・・・

冬もそろそろ本格的に終わりを迎えて・・・目に入る景色が春の装いになってきました。

この時期から、外廻りの工事が少しづつ増えてきますが、外装工事にとって大切な「足場」

強風で倒れた映像がたまに流れますが・・・しっかり施工していても、自然の力にはかなわない時があるもので・・・

その住まい作り1棟1棟工夫して、考えて施工するし無いのかな・・・そう思うときがあります。

今の建築業界で使われる足場は、鉄の丸棒に踏み板になる部分を組み合わせていきます・・・

数十年前は、細い丸太を縄で縛って組んで足場にしていました・・・

踏み板も無いので、当然不安定で・作業効率も悪かったと思います・・・

中国では今でも、竹の足場で、数十階建てのビルまで建設していて・・・

竹はしなって・・強度もあるらしいのですが・・・濡れたりしたら滑りそうで・・・慣れがひつようでしょうね・・・?

足場があるのが当たり前な時代ですが・・・

今でも「上棟」と言って柱や梁を組んで建てていく作業では、平均台の上を歩くように・・・

梁の上を器用に歩く大工さんや鳶さんが活躍しています・・・

クレーンも無くて、足場も無い状態で上棟していた昔は、技術もそうですが・・・

人手も体力も時間も必要で・・・手刻みで加工された材料なので、プラモデルのように単純に組む訳でも無く・・・

梁の上で作業したり、加工したりもっと大変な作業でした。

「プレカット」と言われる工場加工の住まい作りが悪いとは言いませんが・・・

材木屋さんが、切り出した木材に、無理の無い下処理と加工を行って・・

大工さんが材料選びから、細かな継ぎ手の加工まで行って・・・

左官屋さんが自然の素材で仕上げた内装の住まいは、環境負荷も少なく・・・

建物の寿命も・・・住む人に与える影響も少なくて、心地よい暮らしが出来る空間になると思います。

消耗品のような扱いになってきた住まいの考え方を、もう一度改めて・・・

多くの人に住み継がれる大切な資産や文化として、大切にしていけたらと想います。

 

 

 

 

 

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