暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

骨董

2018年04月12日 | 古民家

 今、残されている古民家は、当時の豪商・豪農・・・経済界など・・・

比較的裕福な方々が、伝統的な職人の技術と、当時でも希少な材料を効果的に使って・・・

100年・200年世代を超えて暮らせる建物としてきました。

それでも、地方に行くと、農家造りの建物などが残されていますが・・・

文化財に指定されるような、派手な歴史的背景があるようなものではありません・・・

以前「民藝」というお話をしましたが・・・

ごく一般的な生活の中に、普段使いにしか表せない美しさがあります・・・

立派な建物や材料・・・工芸品や技術品は確かに良いものです・・・

それでも素朴さ・暖かさ・和み・・・・・多くの人が必要として使い、重宝されてきたものほど・・・

その大切さが伝わってくると思います。

保存活動される中には、地域で大切に守られてきた物もたくさんあると思いますが・・・

表には出てこない事のほうが多いです。(国指定の文化財が荒れ果てているいるような現状もありますが・・・)

萱葺きの合掌造りは、40年ほど前ゴミのように扱われて、叩き売りされていたような現状もありました・・・

骨董品が高価になる理由は・・・残されている数が少ない事もありますが・・・

欲しい・・・!と 思う人がどれだけいるかで、オークションのように値が釣り上がってしまいます・・・

古民家は飾って眺める骨董品ではありません・・・

そこで暮らして・生活して・・・本当に環境に寄り添った生活をして・・・

家族と暮らす事で自然と感じられる、安心感・安らぎ・・・

地に根付いた暮らしと環境があって・・・それをやさしく受け止める、住まいがあったからだと思います。

地方・地域が元気を取り戻すにもいろんな取り組み方がありますが・・・

立派でなくても良いです・・・

歴史を紡いできた住まいが、生き生きとする姿に戻れば良いのかな・・と 想います。

 

 

 

 

 

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